肩の痛みで来院される方は少なくありませんが、その中でも3割くらいの方にこんな腕の症状をお持ちの方がいらっしゃいます。
「腕が重い」
「腕がすぐ疲れる」
「あまり使っていないのに腕がパンパン」
「腕が冷たい感じ」
「腕が締め付けられる感覚」
こういった症状が肩の痛み以外にある場合に、真っ先に頭に浮かぶのは「胸郭出口症候群」です。
今までにも何度か症例報告させていただいています。
今回は、テニスを行っている方の症例をお伝えします。
「#1肩の痛み」「#2胸の張り」「#3テニス肘」「#4腕の張りと疲労感」
症例
男性 体育の教員 専門テニス
症状:「#1肩の痛み」「#2胸の張り」「#3テニス肘」「#4腕の張りと疲労感」
今回、「胸の張り」「腕の疲労感」も訴えていることから、すぐに小胸筋による胸郭出口症候群が浮かびます。

小胸筋による動脈の狭窄
上の図のように、肋骨から肩甲骨の突起である烏口突起に付着する小胸筋の下を血管と神経が通り抜けるため、小胸筋が緊張をすると、腕が冷えるような感覚(血管の狭窄)や腕の倦怠感(運動神経の障害)、手が痺れる(感覚神経の障害)といった症状を引き起こします。

小胸筋 神経の圧迫
さて、胸郭出口症候群(今回の場合は小胸筋による問題)であることを見つけるのはそんなに難しくないのですが、なぜ小胸筋が硬くなってしまうのかを見つけるのはとても難しいことです。
触診
今回、肋骨の触診を行うと(患側は左側)

肋骨の触診
※右下の図は第3肋骨(写真では第2になって間違っています)です。
上記の図のように第2肋骨は持ち上がり、第3肋骨は下に下がっています。
こういった肋骨の不均衡は小胸筋の緊張や弱化、痛みを起こすため肋骨の問題を取り除くと胸郭出口症候群も改善します。
治療
肩の可動域・肘の筋力・手の握力などを事前に検査し、肋骨の治療後にどう変わるか経過を見てみます。
上の動画にあるように、肩の可動域および手の筋力、テニス肘の症状も改善することができました。
【にしむら 治療院】
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