メニエールによる症状と類似する神経機能

ふらつきがあって耳鼻科受診でメニエールと診断されて治療中なのですが、良くならなくて・・・

メニエールは、内耳のリンパ液の問題という説が一番有力となっていますが、実際には何もわかっていません。また内耳の機能も目や首の機能と協調して機能していますので、当院では、視覚や聴覚・運動機能など他の視点と合わせて見ることで改善に至るケースが多いです。
「視界が回るという体験を起こす可能性がある神経メカニズム」と「変形性側湾症が関与していた症例」をご紹介します。
良性発作性頭位めまいの症状と類似する神経機能


良性発作性頭位めまいと診断されて、振り向いたり頭を起こしたりリハビリしているのですが、経過があまり良くなくて・・・


頭位性めまいもメニエール同様、実際にわかっていないことが多く、診断名に引っ張られずに、実際の症状から分析することが大切です。
股関節の問題や靴の新調がきっかけになって起こっためまいもあります。
デスクワークに必要な神経機構


疲れるとめまいと頭痛が起こって、昔からの体質かと思っているのですが、最近頻繁になるんですが良くなりますか?


パソコン仕事とお聞きしていましたが、最近デスク環境が変わったりもありませんでしたか?
文字を読むのには固有の神経機能があります。その機能が低下しているのかもしれません。
脳神経機能の空間認識


脳梗塞を患ったことがあって、そのせいと言われているのですが、私のめまいって良くなりますか?


麻痺の程度にもよりますが、運動機能を改善させることで良くなる場合と、空間認知を改善することで良くなる場合があります。片麻痺の方に対する症例をご紹介します
メニエール病や良性発作性頭位性めまいのようなめまいの疾患のほか、脳梗塞や脳の神経障害による後遺症というふうに言われた方も、今一度症状に目を向けて、1つ1つの機能を検査して治療に当たると光が見えてきます。
説明することは非常に難しいことですが、私が今まで学んできたことを少しでもお伝えできれば幸いです。