咀嚼運動(噛む)と関わる下顎骨や嚥下(飲み込み)と関わる舌骨、発声と関わる甲状軟骨は浮いている骨(軟骨)のために首の傾きによって影響が出ます。
またそれぞれに、咀嚼・嚥下・発声に関わる独特の筋肉が存在しており、細かい機能解剖も必要になります。
当院では、めまいやふらつきの治療に必要な傾きやねじれの専門的な治療に加え、口腔器の細かい機能解剖を駆使して治療にあたっています。
顎関節症

患者さんA
大きく口を開けた時にガクッと音がして痛み、大きく口が開かないの。噛み締めるのも痛みが出ます。

西村
顎関節は、固定されている頭と浮いている下顎骨で形成されています。固定されている頭側の治療が必須となります。頭の傾きなどは、目の問題、肩の問題、腰の問題、膝の問題など様々なので全身の治療として行なっていきます。
歯並びによる噛み合わせ問題が起きている場合は、歯医者さんの方にも通っていただく必要があります。
嚥下障害


患者さんB
最近飲み込む時に、喉が詰まる感じがあって飲み込みづらいんです。逆流性食道炎も患っていて、咳込みやすいのも気になっています。


西村
飲み込む機能は、舌骨がかなり重要です。この舌骨を動かす筋肉は、頭の骨・肩甲骨・胸の骨(胸骨)についているので背中や腹部の治療も必要になってきます。
逆流性食道炎に対しては、横隔膜の調整が必須で、咳込みやすいのは、首や胸椎の交感神経の調整をさせていただきます。
発声障害


患者さんC
最近声が出づらくて、病院では機能性発声障害の一つだとして治療とリハビリをしています。でもなかなか良くならなくて