子供の口腔ケアや高齢者の嚥下機能の分野で流行のMFT (Myofunctional Therapy口腔筋機能療法)の理論は、歯並びや嚥下以外にも、発声の障害にも有効です。
主に舌のトレーニングを行い、歯並びや嚥下、発声の機能を改善させるこのMFTの理論を我々の手技療法を用いて行うとより効果があります。
今日は嚥下・咀嚼障害があり、発声の障害も出始めた介護受給者の治療の紹介と共に舌の機能についてもご紹介します。
舌のスポットの調整:
上顎の後ろに舌が収まるスポットがあります。
それよりも下に舌先が落ち込むと、上の歯が前歯を押し出す結果による出っ歯になる傾向にあります。
また舌先が左の方や右の方に寄ると、歯が押し分けられスキッパにもなりかねません。
そのため、この舌の位置を正しくするために舌の運動をする、これがMFTと呼ぶ治療法です。
子供の歯並びが心配な方は、ぜひ、「MFT 歯医者」で調べると近隣の歯医者が見つかるでしょう。

舌の機能改善に
舌の筋肉はどこに付着しているかご存知でしょうか
下顎骨、つまり顎の骨にくっついています。
下顎骨は”上顎にぶら下がっている”ため、頭が傾くと簡単に歪みます。
舌の運動の前に頭の傾きを治療することで、舌の動きはかなり改善します。

舌を動かす運動療法(MFT)の治療を受けられている方にはその効果がかなり高くなりますので、一度我々にもご相談ください。
頭の傾きと顎関節症の説明は以前に動画でしていますので、こちらもご参照ください
発声や嚥下機能の改善に
舌の運動が顎関節の調整によって改善することは説明しました。
舌の動きが良くなれば、発声が良くなるか、嚥下機能も改善するか、なかなかそうすぐにはうまくいきません。
そもそも口がうまく開かなければなりません。
口が開くだけではなく、喉仏の上にある舌骨が上下に移動することも非常に重要です。
さて、その舌骨を動かす筋肉はどこからどこに付着しているでしょうか?

胸骨や鎖骨・肩甲骨から着く筋肉もあれば、頭蓋の茎状突起へと伸びるものもあります。
つまり、嚥下機能は、肩甲骨の異常や鎖骨の異常でも生じるため、ただ嚥下の運動を行えば強くなるというものではないということです。
実際に嚥下機能の低下を訴えてこられた方に
舌の筋肉の筋力テスト:
舌の筋力低下(突出検査 右<左)
タ行の構音障害
顎関節の機能:歯と歯を触れると左犬歯が触れる。
開口時は右が先に開き、続いて左が追いつく
肩関節の機能検査:左肩の可動域<右肩の可動域
左肩は重く、筋力テストで弱化が見られました。
治療
左肩の可動域の改善を狙って、脊柱の調整
肩の筋力改善を狙った頚椎の調整時に、頭蓋の傾きも補正できるよう心がけて調整すると
噛み合わせも改善、開口時の違和感も改善、舌の筋力異常も改善、そして嚥下時の喉元の引っかかりも取れました。
このように、筋肉はただ使えば改善するものではなく、筋肉の走行を意識して起始停止している関節の調整も必要です。
MFTでも思うような改善が見られない場合でも諦めず、まず一度ご相談ください。
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