症例 ゴルフ外側大腿皮神経痛 椎間関節性腰痛の関連痛 肩甲背神経の絞扼

首・肩の障害
腰痛の原因タイプ分析

寒い時期でも天気が良ければゴルフに行かれる方もいらっしゃいます。

寒さが関係したのかもしれませんし、年末年始の休みで体が固まったのかもしれませんが、ゴルフ人口が落ち着くこの時期にゴルフをされている方のギックリ腰は意外と多いのです。

ゴルフの左足の壁と関わる股関節の外転機能制限の検査と治療について紹介動画を作成しました。
今回の外側大腿皮神経も一部関わる部分がありますので、ご参照いただければ幸いです。

症例:

急性腰痛(前屈時痛、椎間関節の狭小)

太もも外側の痺れ(外側大腿皮神経痛と椎間関節性腰痛の関連痛)

振り向いた時の背中の痛み(肩甲背神経の絞扼)

女性:50代 自由診療を選択

負傷から来院までの流れ:

年末年始の休みの後から、体の硬さを感じており、そのまま次第に腰が強張って動かなかった。

物を取ろうとした瞬間に、ぎっくり腰になり、前かがみの状態から動くことができず、寝返りも痛む。

一週間経ちとりあえず出歩く程度はできるようになったので来院。

三日後に控えるゴルフのコンペに間に合うようにと連日で来院されました。

所見:

立位からの前屈10度で腰の痛み(下部腰椎から仙骨にかけて、左右差はない)

回旋左5度 右10度 痛みというよりは腰の張り(板が入ってるようだと本人)

両太ももの前に張り

臀部から太もも横にかけて痺れ (左>右)

首も振り向くことができない (右向くと右背中に引っかかり、左向くと10度しか回らない)

施術:

仙骨の左傾斜

腰部左側弯 (第4腰椎左下方変位、第2腰椎右後方)

胸椎右側弯 (第7胸椎右後上方変位、第4胸椎右後方)

頚椎左側弯 (回旋変位)

経過:

治療一回目

前屈10度→30度

回旋 左5度→15度 右10度→30度

治療2回目

前屈45度

回旋左右30度

ゴルフ二回ラウンド

治療3回目

前屈床に手がつく

首も振り向き○

太ももの痺れなし

伸脚時に内腿の張り改善

ゴルフスイング時の首の引っかかりもなし

3回目の治療で大きな問題は改善しました。

それ以降は、ゴルフラウンド二回につき一回のメンテナンスで継続中。

今回の症例の病態:

椎間関節性腰痛、大腿外側皮神経の絞扼神経障害、肩甲背神経の絞扼神経障害、C3の頚椎症(椎間孔の狭窄)、

腰痛や痺れでお困りの方のお力になれれば幸いです。


タイトルとURLをコピーしました