ずっと忙しく続いた予約も一旦落ち着きがみえ、復習と練習の日々が久しくぶりにできているため、継続して診ている方に対しても良い変化が続いています。
拝見できた画像資料と触診によって得た情報がうまく適応すると良い変化は必ず出てきます。
この復習の機会に画像と照らし合わせてみました。
動画による解説(今回は音声付き)はこちら
症例:50代男性
50代男性の方で、腰痛→寛解を繰り返してきたが、この数年は慢性的な腰痛が続いており、近頃歩くのもきついほど臀部痛及び下腿主に脛の外側の痺れが出現してきた方の症例です。
病院での診断名は、腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアです。

痛みの部位は仙腸関節の下部で、腰というよりは臀部痛といったところです。
体を起こすと痛い、伸展時痛。
画像で拝見するに椎間板ヘルニアの後部中央に膨隆がみられますので後屈時にここで痛みが起こっていることが予想できます。
そのほか、足の痺れや足が攣る(腓返り)など神経の症状も出ています。
MRI所見と触診による治療計画

診断を受けている椎間板ヘルニアは紫丸で括っていますが、L3/4、L4/5間でみられます。
ただL3/4とL4/5の周辺の病変が異なるため、同様の治療では異なることがポイントとなりました。
白丸で括ったところの椎間板前壁において変性が始まっています。
第4腰椎の下面終板と第5腰椎上面の終板に高信号領域が認められるため椎体の変性も始まっています。
Modic変性TypeⅠといったところでしょうか。
椎間板の厚みも上部のL3/4よりも強いため、ここは一番上下への圧迫を受けています。
また第5腰椎の前壁が欠けており、屈曲の力を強く受けたことが伺えます。
つまり、ここは伸展の可動性が制限されている可能性があり、単純なL4/5の離開だけでなく、伸展も作る必要が出てきます。
黄色で描いた第3腰椎は椎体の前方部分に段差ができています。
つまりすべり症があります。
基本全ての徒手療法は後から前方に押圧がかかるため、第3腰椎の治療は極めて優しく行わなければなりません。
MRI所見と触診から3Dモデリング
3Dモデリングをしてみたところ治療のおおよその道筋ができてきます。
(※下の動画は音声なし)
下部腰椎および骨盤は起き上がるような力を受けており、骨盤が後方に寝てしまっています。
第4腰椎から骨盤までを前傾させるような力を加え、第3腰椎を後方に引き出すような力をかけることでこの状態を改善させるだろうことが予測できました。
治療結果
正しく読み取れれば治療結果は自ずと出てきます。
たまに今でも調子を崩すことはありますが、その都度の調整で落ち着くためコントロールができています。

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