顎関節症 顎関節の機能解剖

頸椎症・椎間板症

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顎関節症(Temporomandibular joint:TMJ損傷)は顎関節部や咀嚼筋等の疼痛、関節音、開口障害、顎運動異常を主要症候とする慢性疾患をさします。

口を開けるときにガクッ、パキッと鳴るクリック音や、ジョリジョリ・ジャリジャリという捻髪音がなるもの。

音とともに疼痛が生じるもの。

音は鳴らないが痛みが強いもの。

そもそも口が開かないという状態。

など幅広い状態が顎関節症という一括りになっています。

ガクッ、パキッ、コクッなどはクリック音と言われ、関節を取り巻く靭帯や関節円板の炎症や損傷によって生じます。

関節円板や滑膜に損傷が強く現れると捻髪音と呼ばれる骨と骨がすれる音が聞こえます。

temporomandibular articulation

temporomandibular articulation

顎関節を構成する下顎骨は側頭骨にぶら下がっている為、頭が傾いていたりすると重力の影響を受け顎関節にも不均等な力が生じます。
つまりは顎関節症を治すにはまずは全体の姿勢を整えることからしなくてはなりません。

下顎骨は左右に関節があり、それらが同時に動くことで、口を開けるという動作、噛むという動作が正常に行われます。

噛む動作には、食べ物をすりつぶす動きのようにスライドする動きもあります。
これらは左右の関節が内側外側と別の動きをすることで成り立ちます。

左右の関節の動きが連動して入れば、問題なく動くのですが、目的の動作に対して左右が違う動きをしてしまう際に、顎関節症のような痛みに繋がってくるのです。

痛い方の顎関節だけが問題で顎関節症になっているわけではないのはこういうことです。

顎関節の機能解剖

顎関節の機能解剖

そして首や頭の動きも関係してきます。

下顎が下方と後方に動くことで口が開くと考えがちですが、頭が伸展したり、下顎をひくのに頸椎が下顎骨を後方へ牽引する役目を果たしていたり、頭部と頸椎の関節の動きを正常化することも大切になってきます。

つまり、頸椎の前弯が強い人では、下顎を牽引する力がうまく使うことができません。

また頸椎がストレートの人は頭部が伸展しにくいことが多く、下顎だけで口を開けなくてはならず、飲み込みにくいといった喉や食道の違和感を訴える人もいらっしゃいます。

(脳性麻痺児の嚥下パターンの改善では、嚥下機能障害に直接治療を行う一方で、正しい座位姿勢を促す治療が求められています)

頸椎や頭部の側屈とも関連が高いのは動画で説明していますので、こちらを参照ください

顎関節症は本当に良くなってくれるのですが、難しい状態なのがすでに軟骨がすり減りが強く、関節の破壊が進んでいるような人です。

顎関節症も早期発見、早期治療が大切なのです。

顎の痛みに苦悩している方のお力に慣れれば幸いです。

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にしむら治療院院長

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アギトス鍼灸整骨院 代表

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西村 公典

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