メニエールの確定診断は、様々な検査の上でされますが、細かい検査なくメニエールでしょう、と言われてしまうケースもあります。
実際にメニエールがあったとしても、そうでなかったとしても複数の視点でめまいやふらつきについては検討する必要があります。
症例:
めまい感、ふらつき(浮動性)があり、メニエールと診断され数ヶ月服薬を続けるも少し楽かなと言う程度で苦しんでいました。
首の痛みも強くうがいや、振り向き時にズキンと痛みが走り、自由に動かすことはできません。
首の痛みで来院されましたが、めまいもずっとあると言う話でしたので、双方の関連がないか考えてみました。
首の痛みは右回旋、右側屈で強く、可動域制限もありました。
眼振は右に動かすと微かに眼振があり、眼科でも眼振については指摘されていたそうです。
この首の動きと眼振はかなり関係が深いので、前庭動眼反射の機能も確認したところ、滑車神経にも少し機能制限が出ているようでした。

治療:
全体の側弯も強くまずは腰部と胸椎から治療を開始し、頸椎の動きを確認。
背部腰部の治療で頸椎の可動域も50%改善。
頸椎の治療も行い70%くらいは可動域が戻りました。
眼振も右に動かす眼振は軽減し、本人も少し改善した気がすると話していました。
経過:
経過としては歩行時のふらつきは改善したものの、立ち上がりのふらつきとフワフワした感じは強いと言うことです。
そこで、立ち上がり時に必要な膝の筋肉と股関節の筋肉の筋力テストを行ったところ、立ち上がり時に必要な筋肉の最初の出力が弱く、筋紡錘の感度が悪いことが予想できました。
治療2:
左の仙腸関節が離開しており、仙腸関節の調整と仙骨の傾斜を治療し、筋出力の立ち上がりを検査。
臀部の筋肉は改善したものの、四頭筋はいまだ出力が弱く、大腿神経の促通を測り腹部の調整をおこいました。
その後、四頭筋の出力も改善し、立ち上がりのよろめきがなくなりました。
前庭動眼反射はこの後改善が見られたので、滑車神経の機能障害は、足腰の不安定からの影響だったようです。
現在はめまいなく過ごされています。
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