足関節捻挫 骨の位置的異常が痛みの原因

膝・足の障害

学校では部活の代替わりの時期です。
これまでの成果を発揮する最後の大会を前にして【怪我】をしてしまった場合、皆さんはどのように大会まで迎えますか?

本日は、最後の大会二日前に起こった【足関節捻挫】に対して症例を交えて「捻挫に対する処置」をご紹介します。

 

バスケットボール部に属し、今まで一生懸命に取り組んで望んだ最後の大会の前に足関節捻挫をしてしまいました。

もともとお父様・お母様が来院していたのもあって、すぐに翌日の予約の電話がありました。

「なんとか試合に出れませんか?」

本人もお母様も心配な様子、うつむき加減で来院されました。

 

引きずってくる足は、テーピングでがっしりと固定されており、アイシングでずっと冷やされていたのか局所の熱感以外はひんやりしています。

怪我した直後から、コーチと母親による迅速な処置で急性期の「RICE」は完璧です。

 

しかし痛みは引かず、足をつくと痛みが走ります。

いわゆる「前距腓靭帯・脛腓靭帯の損傷」が疑われ、その部位の圧痛と熱感があります。

捻挫 靭帯

腫れは迅速な処置の甲斐もあって軽度。
内出血はそんなに見られません。

内心、これならいけるかもと思いました。

 

こういった内出血がそんなに見られず靭帯の圧痛だけの場合は、骨の位置を正すと普通に歩けるようになります。

触診すると距骨がやはり前方に変位し、さらに回旋していました。

 

 

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距骨の回旋

 

 

その距骨のリリースと、怪我したときにかかった身体の力学的な負荷を取り除くことでしゃがむことも無理なくできるようになりました。

距骨の矯正法

距骨の矯正法

通常の動作ができるようになったものの、「靭帯の損傷」が疑われる場合は、テーピングでの補強が大切です。

一番痛みが起こりやすい角度にだけならないように一部テーピングで固定をし、他の動きを制限させない方法を説明しました。

 

試合後に連絡があり、「試合で大活躍し、決勝リーグに進出!!」
嬉しい報告でした。

 

とても大切な試合前の怪我、「怪我だから絶対安静」とリスクマネージすることも大切ですが、
治療家として、試合に出れるよう最大限の努力を行いサポートすることも大切です。

夢を諦めない子供達のお役に少しでも立つことができれば幸いです。

 

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にしむら治療院院長

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西村 公典

 

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