足の震えによる歩行障害 不随意運動に対する治療 東京都港区にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

筋収縮についてリハビリの論文や生理学の研究を読み漁っていると、生理学で習っていることと現場で得られている研究論文とに差が生じることは珍しいことではありません。

理由の1つとして、生理学の研究が多い時期が1930-1980年代に行われており、猫を中心とした動物実験によるものです。

除脳手術をしていたり麻酔下で行っている研究のため実際人間の体とは異なるのも無理はありません。

ですのでどれだけ論文を読み漁ろうと最終は相手の体を見ながら試行錯誤をするしかありません。

実際の臨床で得た治療効果を再度論文たちと照らし合わせて手の中で起こっていた現象を神経メカニズムを眺めるように検証してきます。


症例:

男性

60代 左足の震え

震え方はももが痙攣するように震えることもあれば足関節がチックするようにピクピク震えることもあり、それぞれの作用機序ももしかしたら異なるのかもしれません。

左足が右足に触れた際にピクッと筋痙攣が起きたり、歩行時や立位での姿勢維持の際にガクッと足の力が抜け、グラグラと足が痙攣してしまいます。

持続時間は長くて数分ですが、発作時は座って休まずにはいられません。

脳神経・神経内科・心療内科による異常は見当たりませんでした。


神経生理学:上位運動ニューロン

まずは、筋収縮のメカニズムのおさらいです。

随意運動の際には、
大脳皮質の運動野→延髄錐体(交叉)→外側皮質脊髄路
が基本となります。

今回の症例のように、脳神経疾患が検査により疑われない場合は、上位運動ニューロンの部分の詳細は一度置いておいてもいいかと思います。

なので重要なのは、緊張力のセンサーの役割をしている『筋紡錘』がキーワードかと思います。

錐体路
錐体路

神経生理学:随意運動

随意運動時には、α運動ニューロンとγ運動ニューロンによるα-γ収縮連関と呼ばれる筋収縮の増強が効率よく行えるようになっています。

今回は不随意運動である痙攣ですが、歩行時や立位時に足の力がガクッと抜けて痙攣が起こる、つまり随意運動にも支障が出てきているとも捉えることができます。

α運動ニューロンによる障害であれば、神経内科による筋電図での異常も見つかるでしょうが、何かきっかけがあっての異常であれば検査時に何も問題が出ないのも無理はありません。

α運動ニューロンとγ運動ニューロンにおける違いといえば、伝導速度がγの方が遅い点です。

今回の症例も、足関節の随意運動(底背屈)をしてもらうと、だんだんと左足の方が遅れてきます。

疲労で足が動かなくなってくるというのとは違うのでγ運動ニューロンが影響があるのかもしれません。

α-γ収縮連関

おすすめ参考図書:ネッター 神経


神経生理学:γ運動ニューロン

γ運動ニューロンは、筋の伸長度合いのセンサーとして機能する筋紡錘の錘内筋線維の両端(極部)を支配し、センサーの感度を調整しています。

γ運動ニューロンに異常が出ると、伸長反射が減弱したり、筋収縮時に持続的な収縮ができず筋力が落ちてしまいます。

随意運動時における筋収縮の遅れと、震えるという不随意運動を考えると筋紡錘事態の問題とも考えられます。


神経生理学:筋紡錘

筋の張力を感知し、筋肉の長さを一定にするための作用がある筋紡錘は反射の作用と関連しています。

有名なのは、膝蓋腱反射、腱を叩くことで伸ばされた筋肉は筋紡錘にあるIa線維を刺激し、同一筋肉を収縮させる「伸長反射」というメカニズム

確かにアキレス腱を伸ばす(ヒラメ筋を伸ばす)と足首はかなり抵抗して硬かったのでこの伸長反射は亢進していました。

ここで感覚的な重要なポイントは、
アキレス腱を伸ばした瞬間の抵抗と持続的に伸ばした時の緊張が神経生理学的に異なる作用があるということです。

伸ばした瞬間、これは動的γ運動ニューロンによる筋肉の長さに変化がある場合に反応する(相動性伸長反射)ものです。この障害を痙縮。
そして持続的に筋の長さを一定にしようとする反応(姿勢の維持)は静的γ運動ニューロンによって対応(持続性伸長反射亢進)しており、障害を受けると固縮といった関節の拘縮を起こします。

私の手の感覚で言えば、相動性伸長反射よりも持続性伸長反射がより亢進していたように感じました。

実際の症状と照らし合わせても、姿勢を保持していたところで急に力が抜けるという現象は、持続性伸長反射が急に解除されたようなものですので、この部分はかなり症状と関連が強そうです。

筋紡錘・腱紡錘の反応

おすすめ参考図書:標準生理学


神経生理学:ゴルジ腱反射

もう1つ今回注目して治療を行ったのが、ゴルジ腱器官です。

強い筋収縮が起こったり、外力によって腱が強く引き伸ばされた際に腱や筋肉の損傷を防ぐために同一筋を弛緩さえる機能です。

ガクッと力が抜けると言っていた場所はももの前面と話していたので、四頭筋の腱に多く存在するゴルジ腱器官が亢進して、大腿四頭筋の筋収縮を抑制したのかもしれません。

しかし、ここでも姿勢を維持していた際に起こっている現象ですので、姿勢維持に強い筋収縮があったとも考えられます。

ゴルジ腱器官が亢進していたのか、もしくは筋収縮が亢進していたのかどちらかかもしれません。


治療:

筋肉や腱の長さを左右で比較しながら筋肉や腱の調整を行い、感覚神経の障害はなかったので、運動ニューロンの調整として脊椎や骨盤の調整を行いました。

伸長反射や筋収縮の様子を逐一検査しながら治療を行い、約3ヶ月くらいでほぼ発作は出なくなりました。

今回のように脳疾患がない場合はより考察は難しくなりますが、脳疾患が下っている場合、例えばパーキンソン病や脳梗塞による麻痺などにもこの神経反射を理解しながら治療を行うとかなり良い効果が現れますのでただ感覚に頼るだけでなく、しっかり神経メカニズムを理解して治療を続けたいと思います。


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股関節のインピンジメントおよびグロインペイン 東京都港区三田にしむら治療院・埼玉県さいたま市アギトス鍼灸整骨院

今まで様々なスポーツ選手に対して治療を行なってきて、選手たちが引退を覚悟させられた痛みと言えば、
この股関節のインピンジメントおよびグロインペインもその1つに上げられるのでは無いでしょうか?

プロ選手の中には、注射を打ち続けながら何とかやってきた方も多くいましたが注射も必要なく今もプレーしている方々がほとんどです。

当院の手技はとても優しくソフトな手技ですが、このインピンジメントの初期段階またはグロインペイン(これに関しては重度でも)は、確実に治すことができます。

 

当院で良い結果が出た中で、それまでにいろいろな治療を受けてきたけども治らなかった方々の特徴を今回紹介したいと思います。

 

諦めかけていた方々の中で多かった股関節の痛みの原因としてあげられるのが

①仙腸関節の機能異常の一つである【腸骨の内方変位】です。

反対側の足の内転筋による障害

足関節の内反足

これらの問題によって起こっていた股関節の痛みは、股関節をほぐすと言った治療は無意味です。

 

一つ一つ治療の機序を紹介します。

腸骨の内方変位

下の動画で説明したような「骨盤の前傾による寛骨臼の被さり」は通常の股関節の治療で行う「腸腰筋に対するアプローチ」で良くなるため、どこの治療院でも受けることはできていると思います。

 

しかし、腸骨の内方変位を見つけるにはとても繊細な触診技術がいるため、ほとんど見つけられないまま、腸腰筋と四頭筋をマッサージし続けるという無駄な努力が行われています。

腸骨の内方変位によるインピンジメント
腸骨の内方変位によるインピンジメント

同じ理論で見つけられていなかった骨盤の変位によるインピンジメントに
仙骨の回旋変位・仙骨の傾斜・仙腸関節の離開・反対側の長骨の変位などがあります。

一人一人の細かな差の触診によって股関節の治療が確実なものとなります。

当院では、その細かい差を見つけるために、股関節以外にも過去の怪我などの聴取と検査を大事にしています。

仙腸関節(腸骨)の調整
仙腸関節(腸骨)の調整

 

反対側の足の内転筋による障害

これは、先ほど登場した仙骨の傾斜とほとんど同じ病態なのですが、

反対側の内転筋の緊張や、反対側の中殿筋の機能低下によって起こる骨盤の傾斜(トレンデレンブルグ)によって寛骨臼が覆い被さり、①同様にインピンジメントしやすくなります。

股関節の正常な外転動作
外転時の骨盤による股関節の代償運動股関節の正常な外転動作

外転時の骨盤による股関節の代償運動
外転時の骨盤による股関節の代償運動

なぜこの②が見つけづらいかというと、患側であるグロインペインを抱える足にも内転筋の緊張は起こっているために、左右差を見つけづらいという背景が関係していると思います。

 

インピンジメントやグロインペインを起こすと腸腰筋は短縮し機能低下(外旋屈曲の筋力低下)を起こします。

その際、内転筋が腸腰筋の機能の代わり(内転屈曲による外旋屈曲の代償)を果たし患側の内転筋の緊張は必ず起こっています。

そのため、可動域では健側の方が当然のように大きいため、健側の股関節の制限を見つけるのは容易ではありません。

可動域ではなく「可動性(動きの性質)」を読み取ることが重要です。

骨盤の傾斜の調整と内転筋の伸長法
骨盤の傾斜の調整と内転筋の伸長法

足関節の内反足

これも最終的に寛骨臼が被さる、①と②と理論的には大きく変わりません。
加えて、ニーインすることによる股関節の外旋制限も関係してきます。

運動連鎖
運動連鎖

この足関節の内反足というのも細かい触診をしだすとどれくらいパターンがあるかを考えて治療している方がどれだけいるかというところが問題です。

脛腓関節による内反足もあれば、距骨の傾斜・舟状骨の下方変位・内側楔状骨の下方変位・立方骨の上方変位・距踵関節の回旋・膝関節の外転・・・。

2つの骨で構成される股関節のインピンジメントでさえ分類がいくつもできてしまうのに、複数の骨により構成される内反足はさらに多様となります。

距骨の調整
距骨の調整

 

 

もし股関節の痛みでお困りの方があれば是非一度ご相談ください。

その際には、過去の怪我や他の症状なども聴取・触診しますので、症状が出始めた前くらいにどんなことを行なっていたのか、その前にどこか怪我はあったのかなど、もし覚えていることなどあれば仰ってください。

 

西村 公典


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長時間の同一姿勢による腰痛と坐骨神経痛 東京港区田町 さいたま市さいたま新都心

コロナウイルスの影響で、様々なところで障害が出ている中、人々は変わらない日常を得られるように工夫して対応を取っています。

仕事を自宅でできるようにリモートワークを進めたり、自宅で運動できるようなエクササイズを調べたり、自宅でエンターテイメントを作成したりと、様々な方々が自粛ムードに対して健康維持や楽しく生活できるよう工夫しています。

不要不急の外出を避ける中、最近増えている圧倒的に多い症状が、
「座りっぱなしによる腰痛」
「あまり動いていないのになぜか足が痛くなる(坐骨神経痛を含む)」
「あぐらや正座、座椅子、ソファーに座る、など長時間の座位による股関節の痛み」
です。

こういった症状に共通して多いのが、
動き始めや、長時間作業していると症状が強くなり、動きまわっている時は忘れることもあるほど楽である
ことが多いです。

こういった症状に多い状態が

「仙腸関節(骨盤)の可動性亢進(捻挫のように緩い状態)」

コロナウイルスにしろインフルエンザウイルスにしろ、発熱物質と発物質が同じであるため、熱が出る時に腰痛などの痛みを出す場合がございます。

この度の感染に気をつけるべき情勢では、痛みがで始めた時は、熱が上がるか否か、数日様子見たのちに連絡をいただけると助かります。

受診を希望する日にも検温をお願い致します。


以前に作成した仙腸関節の可動性亢進について説明をした動画を参考にしてみてください

 

同一姿勢が長く続くと、筋力が弱い方や体格の大きい方は、骨盤を支えられなくなり、次第に仙腸関節が開いてきてしまいます。

出産を経験されている方は、出産後間も無くは骨盤辺りの腰痛や恥骨の痛みなどを経験されている方も多いと思いますので、それに似た腰痛がこの場合にも出現します。

※出産後の仙腸関節の離開は動画に示されている離開とは異なる方向で開きますので、治療方法も少し異なります。


検査と治療

検査は、仙腸関節がどの方向に動きやすくなっているのかを把握する必要があります。

触診により仙腸関節の緩い方向がわかれば、その方向に引っ張っている筋肉を同定して緩めて行きます。

治療に伺うことができない方は、”さらし”などを使って骨盤を支えてあげると良いです。

固定だけではなかなか治らない方も多いのがこの仙腸関節の離開の特徴です。

理由は、同一姿勢で起こっている腰骨盤以外の状態が絡んできます。

多いのが股関節です。

股関節は元々が可動域が大きい関節ですので、大きな筋肉が多く、緊張した際に、隣接する骨盤を引っ張ってしまいます。

続いて多いのが、上半身の状態。

動画でも説明したように、上半身の傾きによって片側の骨盤にだけ体重が乗り続けることも仙腸関節の固定が耐えられなくなる理由です。

腰部脊柱管狭窄症 多様な病態モデル
歪みの連鎖

股関節の動き、仙腸関節の動き、上半身の傾き
これらを細かく検査しながら施術をすると改善が見られます。

世の中の平穏を取り戻すのを祈りつつ、今ある身体の問題と向き合うサポートをさせていただければ幸いです。


当院では、厚生労働省と政府官房、東京都、埼玉県庁からの通達を随時確認しながら診療を続けています。

4/1現在、塩素消毒と換気、そして患者さん同士の同一時間の利用を避けるのために、1人の施術の後15分ほど消毒と換気の時間を取らせていただいております。

そのため予約の人数も制限させて頂いておりますのでご了承ください。


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ゴルフ 坐骨神経痛 足元からの治療と腰からの治療

「腰から足を治す方法」か、「足元から腰を調整する」かどちらが良いのか、という議論はいろんな場面で発生します。

今回はヘルニアにより腰から足にかけての痺れと痛みを抱えていた方に対しての腰からと足からの双方向からの治療により相乗効果が得られた症例を御紹介します。


症例:

女性(OL)趣味ゴルフ

症状:
2年前ゴルフ中に腰を痛め(ヘルニア持ち)、屈めない、反れないという症状で来院。
週に一回の治療、5回目でかなり改善。
ゴルフに復帰し、月一回の治療で経過観察中。

治療目標は、腰足の痛みは落ち着いており、ゴルフをしても痛めない腰を目標に、コンディショニングとして行なっている状態でした。

現在の症状は:
左足に体重が乗せられない。左片足立ちかなり不安定。親指で強く踏ん張らないと立てない、踏ん張ると足裏がつる。

検査・触診:
股関節の筋力テスト
大腿筋膜張筋、腸腰筋左<右
→左足の壁の機能低下と股関節からの回旋力の低下、左片足立ち不安定に関与

足関節筋力テスト 左長母趾屈筋減弱
→ L5/S1神経圧迫示唆、重心が後ろに移動しやすい。足の裏のつりと関与

SLR(坐骨神経痛伸展テスト) 左30°、右35°
→坐骨神経の伸長不全(圧迫箇所がどこかに存在)

腰椎の触診
L5左下方(L5/S1の圧迫が示唆)、(※下記の写真は右側のL5下方変位)
仙骨も左下方(梨状筋による坐骨神経痛もあるかも)

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右側L5/S1圧迫モデル

片脚立ち時トレンデレンブルグ兆候+
→中臀筋の機能障害
※ここで仙骨の下方変位があるにも関わらずトレンデレンブルグ兆候があるのに注意。何かの大小による片脚立ちができないのかも・・・。

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左トレンデレンブルグ兆候モデル


治療:

左L5/S1の狭窄の解放
左股関節の調整により股関節外転筋力及び長母趾屈筋の筋力の正常化を図る。
体幹の回旋可動域の調整

回旋モビリゼーション
回旋モビリゼーション

治療結果:
股関節の筋力も上がるが、左片足立ちで左母指球(土踏まず)で強く踏ん張らないとバランスを保てない。
バランスを取ろうとしてるうちに足裏がつってくる


再度触診・検査:

左扁平足>右(舟状骨下方変位)
重心右足優位

治療:
足底圧の強い足根骨の調整。
左重心移動をしやすくなる部位を探し調整。
今回は距骨頭の下方変位。

扁平足の治療についての機能解剖学的調整に関する動画はこちらを参照ください

治療効果:
バランス取りやすくなり、片足重心安定。バランスを崩す際には母指球側に落ちていく。その際に親指で踏ん張ると足裏がつりそうになる
→再度L5/S1を調整
足裏のつり感なく安定

考察:

そもそもの足裏や股関節の筋力低下は腰の神経障害から来ていた。その筋肉を使わない立ち方で足の関節が再構築され、足底圧及び重心を身体が覚えてしまった。
腰からの治療で筋肉の促通が行えても身体の重心やバランスの取り方までは変えられず足下からの調整も必要な状態となってた。

まとめ:
適切なタイミングで適切なポイントを適切に対応すれば難しい病態も改善します。マルチモビディティ(複合病態)は単純な坐骨神経痛でさえ存在しているので、何度もフィードバックを行いながら進めていくことで良い変化を与えられます。

足腰の痛みでお困りの方は一度ご相談ください

ゴルフの左股関節の役割に対する検査と治療について説明した動画はこちら

 


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サッカー選手のイップス 空間定位と身体の位置覚

輝かしい成績を収めていたトップアスリートから相談を受ける機会のほとんどはこの「イップス」です。 今回は動画で空間定位の異常を引き起こす1症例を紹介しながら、イップスを起こす原因を説明したいと思います。

症例:

社会人サッカー

現病歴:
右サイドのトップでプレーしているが、センタリングが思うように上がらない。
股関節痛(グロインペインgroin pain)を長く患っており、現在は落ち着いているが股関節を曲げる屈曲可動域は未だ回復はしていない。
当初感じていた蹴る時の痛みはないためプレーに支障はないと考え、スポーツマッサージと針をしながらプレーを続ける。

既往歴:
2年前 右もも肉離れ
1年前 右足捻挫
半年前 groin pain

触診・検査:
右四頭筋(緊張↑、筋出力低下、反射テスト速度低下)
股関節可動域
屈曲 右80° 左110°
外転 右30° 左40°
内転 右5° 左20°
外旋 右=左
内旋 右<左

腸腰筋(緊張↑、圧痛+、筋出力低下、反射テスト速度低下、γ運動ループ低下)

腰椎左側弯
骨盤の触診 右ASIN変位(前内方変位)

足関節の可動域
内反↓、外反↑、舟状骨下方変位、距骨の外側上方変位

————————————————–

考察:

2年前の肉離れは上部腰椎の可動性制限により大腿四頭筋の緊張が強くなり、急な負荷がかかった際に肉離れを起こす。肉離れ自体は経過とともに改善をしたが、そもそもの上部腰椎(大腿神経)の機能異常は残ったままだったことにより、急な切り返しの際に腿の筋肉が収縮できず、捻挫を起こした。
足関節が一般的な捻挫(外反捻挫)の反対の内反の可動域が悪かったことから、足関節の捻挫後の固定(内反の方へ引っ張るテーピング)により、徐々に扁平足のように内反足へと変位していった。
その影響で、股関節も内旋し、骨盤も前方回旋され、結果groin painを発症。

groin painと骨盤の機能障害について説明した動画はこちらです。股関節の治療について興味のある方はこちらをご参照ください。

治療計画:
センタリングというインパクトの大きな動作として必要な大腿四頭筋と腸腰筋の神経的調整と骨盤の変位による股関節の空間定位の調整。
これをoutcomeに設定し、競技のパフォーマンスが改善するかを経過観察しました。

治療詳細:
大腿四頭筋、腸腰筋の収縮力や神経系の機能を見ながら上部腰椎を治療。
骨盤の前方回旋、および股関節の可動域を牽引や弛緩法で優しく緩める。
足関節(主に舟状骨、距骨)を調整を行う。

結果:
股関節前面の神経系改善により、細かい切り返しができるようになりました。
そして足関節機能改善によって股関節の回旋可動域も上がり、インサイドの蹴りもスムーズに運べるようになり、センタリングも狙ったところに上がりやすくなりました。
肉離れと捻挫の後遺症がまだ健側と比べるとあるようなので筋トレも一緒に行いながら経過観察を続けています。
今回の症例は、過去の怪我が、その人の足が持っている空間の認識する能力(空間定位)を歪ませてしまって起こった不調(イップス)でした。

股関節が持つ空間認識の異常について説明した動画を作成しましたので興味のある方はこちらを参照ください。


“イップス”のほとんどはこの空間定位の異常といっていいと私は思っています。思い描いたように実際の体は動いておらず、今までやっていた行為から知らずにずれてしまう状態です。
治すためには、いつ頃からおかしいのか、おかしくなった背景には過去の怪我と関連することがほとんどですので、既往歴から考察することも重要です。
最後に空間定位とめまい感、高次機能障害の関連について

「めまい感」を起こす空間定位(空間認識)の異常は耳にある耳石が起こすだけでなく、各関節の機能障害でも起こります。
位置覚と呼ばれる関節受容器の異常で起こるこのめまい感は、時には今回のようにスポーツ障害の「イップス」を起こす原因でもあります。
このイップスはいわゆるBody Imageと呼ばれる自分の体の認識する能力に異常と関連しているため、body imageが障害されると言われているパーキンソン病や線維筋痛症などにも関わってきます。

当院ではこの空間定位を治すことによって高次機能障害に対する治療にも応用しています。

スポーツ障害やパフォーマンスが思うように出ない方、その他にも脳障害などでお困りの方は是非一度ご相談ください。

 


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長時間の同一姿勢による仙腸関節の離開

電車や飛行機での長距離移動や、会議やセミナー、展示会での長時間の同一姿勢、腰に疲労がたまり腰痛や坐骨神経痛を発症するだろう状態は、確かにマッサージで楽になることは多いです。 

しかし、中にはかえって悪化してしまう人もいます。
同一姿勢後に腰痛を繰り返す人やマッサージ後は良いけどすぐに坐骨神経痛は戻ってしまう、そんな人はこの「仙腸関節の離開」を起こしているかもしれません。

仙腸関節が離開する原因は様々です。
下記の動画で示したように上部の負担を片側の骨盤で背負ってしまう場合や他には股関節の筋肉に引っ張られて仙骨から腸骨が引き離されてしまう場合もあります。

 


仙腸関節が離開する方向も様々です。
図では単純に外側へと離れていますが、前方や後方に強く引っ張られる場合もあります。 

その人が行なっていた行為と姿勢から「①原因」と「②離開している方向」を推測し検査、適切な治療によって少しずつ安定を取り戻すことができます。

 

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歩行時 腰の引っかかりを感じる

歩いた時の腰の引っかかり

「歩くと腰に響く」そんな症状はよく相談されますが、
今回は、「歩いている時、足を浮かすと腰に引っかかりを感じる」そんな症状についてです。

女性:
もともと腰痛(左>右)と坐骨神経痛(左)の治療で来院していました。
数回の治療で坐骨神経痛は取れ、腰痛も比較的軽傷に落ち着いたいる状態で経過を見ていた時です。

気づくと歩いているときに腰に引っかかり(左)を感じ始めました。
特に変わったことはしていないそうです。

触診:
感じている引っかかりは、L5/S1(腰仙関節)のあたりを触っていました。
仙骨左下方変位
左腸骨左傾
L5は左に変位し、L4から右側弯がかすかにあります。

名称未設定.001.jpeg

可動域
SLR:右30°、左20°(これは坐骨神経痛があった時よりも改善)
足関節:左背屈制限

歩行分析:
引っかかりのタイミングは遊脚期初期
股関節伸展時、膝軽度屈曲
左荷重から右荷重に移る瞬間

見立て:
最初、右荷重に移る瞬間と骨盤の左傾から、いわゆるトレンデレンブルグ兆候があり、それが引っかかりの原因であると予想しました。

治療:
仙骨の左傾に対するモビリゼーション
左腸骨の外方変位に対するモビリゼーション
L4の左下方変位(L4の右側弯)に対する調整

 

治療後歩いてもらうと、引っかかりは軽減するが、なんとなくそこにまだ何かあるといった感じが残ります。
体幹の可動域を検査すると、坐骨神経痛の時から同じ体幹の右屈ができません。

再度検査:
座位での側屈(右)検査
左の下方変位は比較的硬さが取れている気はしていましたが、棘突起の右方変位で引っかかりがあります。

歩行時、左の遊脚初期は、体幹(腰椎)ではわずかに右屈と右回旋ですが、確かにその動きに対してL4が抵抗しています。

 

治療:
L4の棘突起コンタクトで右屈モビリゼーション

名称未設定.001結果:歩行がかなり軽くなり、ここ最近で一番快調に成りました。

膝の痛み、股関節のつる感覚 足が内に向かない

治療や痛みの原因の紹介動画も作成しましたので、ご参考にしてください。
膝の内側の痛みを抱えている方で、いわゆるO脚によって痛みが出ている方はたくさんいらっしゃいます。
そのO脚の理由はいくつもあるのはご存知でしょうか。
①股関節によるO脚
②足関節によるO脚
③膝関節によるO脚
この内どれなのか、というよりは不等号で評価する様なものです。
今回の状態は、①=③>②
下肢の各関節の機能検査をしてみると
股関節の内旋可動性が全くなく、足が内側に向けられないことがわかりました。
本人も脚が外に向いてしまい、まっすぐに向けると股関節がつりそうになるという症状も途中で話に出てきました。
内旋可動域:右(患側)5度、左(健側)30度
股関節の内旋可動域制限を改善させるために、
股関節を優しい弱い力で牽引、揺さぶる力を用いるモビリゼーションを用いるも右15度、左30度と改善が少ししか見られませんでした。
股関節は大腿骨と骨盤の臼蓋で形成するため、仙腸関節に問題が起こっていると股関節の動きにも影響を及ぼします。
仙腸関節の触診をすると、
腸骨:右内方変位、左外方変位
1腸骨の内方変位

スクリーンショット 2019-08-06 19.35.09

2腸骨の外方変位


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この内方変位というのは、脚が外側に向く様に変位している状態です。
腸骨の内方変位を改善すると、右25度、左30度
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本人に脚をまっすぐ向けてもらっても違和感ないくらいに改善しました。

右足の方がO脚が強いのも骨盤と股関節によるものが非常に大きかった様です。

 

腰部脊柱管狭窄症 手術後も続く症状に対しての手技の介入

「歩いていると足が痺れて動けなくなる。屈んで休むとまた歩けるようになる」
こう言った間欠性跛行(はこう)と呼ばれる症状に代表される疾患の脊柱管狭窄症は、手術でしか治らないと思われがちですが、実際には、手による徒手的な施術で改善が期待できる例が多くあります。

病態で分類することも重要ですが話が難しくなるので今回は症状によっての比較を紹介し、通院された方の手術後のMRI画像から治療について、一つの症例を紹介します。

 

手術後に改善されやすいと言われている症状

手術で改善しやすい歩行障害やおしっこが出にくいなどの症状である膀胱直腸障害もあれば、手術では改善が難しい下肢の機能障害やシビレと症状によっても手術の成績が異なっています。

この手術では改善が難しい、しびれや足の運動障害に関しては、手技を用いることで改善が多く見られます。
重度の歩行障害や、膀胱直腸障害を併発しているしびれに関しては、まずは医師の診断に従ってください。

 

手術後に手技での介入によって寛解した症例

単純に脊柱管が狭窄された部位の手術による解放だけでは良くならない状態を、患者さんからいただいた画像を元に紹介したいと思います。

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下肢痛、痺れ、足関節が思うように動かない、足が持ち上がらないといった脊柱管狭窄症の症状が両側にあった方です。

左足は手術後の経過が良かったのですが、右足は痛みはなくなったものの痺れと運動障害は残っていました。
つまり、右足は脊髄から出た末梢神経のどこかで障害をされていることが予想されます。

手術後のMRIと症状、そして触診から右の腰仙関節が固いことがわかり、仙骨と第五腰椎の治療でかなり寛解しました。

画像と触診から予測される関節の状態

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手術後も続く症状でお困りの方など一度ご相談ください。画像診断を頂いているものなどあれば我々の見方と合わせると大変有効ですので持参頂けると幸いです。

西村 公典

JR田町駅、都営浅草線三田駅徒歩1分
連絡先:03-6435-2437
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
にしむら治療院院長
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さいたま新都心駅徒歩12分、与野駅徒歩5分、施設内駐車場4台有
さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201
アギトス鍼灸整骨院 代表
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代表の西村に治療を希望する場合は、事前予約が必要になります。

お電話かメールでお問い合わせください。

 

足が重い 大腿神経障害 坐骨神経の絞扼 吐き気 星状神経節過敏 交通事故

交通事故は些細な衝突であっても、その後様々な症状を出すことがあります。

頚椎捻挫、いわゆる”ムチウチ”は誰でも想像できる病態ですが、そのほかに意外と多いのが

  • 「足の付け根(股関節)が痛い」
  • 「足首が痛い、動かない」
  • 「足全体が重い」
  • 「足がつる」

こういった足の症状です。

今日の症例の神経障害のポイントはこちら
腕神経叢、頸神経根障害、星状神経節、迷走神経、胸神経(交感神経節)、大腿神経、仙骨神経叢、坐骨神経、腸骨下腹神経

症例:

女性 30代
交通事故から1ヶ月経ち徐々に悪化
・右肩から手の先までの痺れと重だるさ
・吐き気に近い気持ち悪さ
・右股関節付け根の痛みと足が重くて持ち上がらない
・階段の上りで足が持ち上がらない
・右足首全体の動かしにくさ
・足のつれ(こむら返り)
・みぞおちから下腹部にかけてのつれ感

病態:

肩からての症状:
腕神経叢の絞扼神経障害、頚椎症、頚椎捻挫の関連痛、頸神経根障害、肩肘のトリガーポイント

吐き気 気持ち悪さ:
ムチウチによる星状神経節の興奮、迷走神経の過敏症、胸神経の過敏症

右股関節付け根、右足の持ち上がらなさ:
大腿神経の障害、腸腰筋の拘縮、上部腰椎の機能不全、股関節の狭小

右足首全体の動かしにくさ、足のつれ:
坐骨神経障害、仙骨の障害、腰椎の障害

みぞおちから下腹部にかけてのつれ感:
腸骨下腹神経の障害、腸腰筋・腹斜筋の緊張

 

治療:

頚椎右側弯(左回旋変位、左側屈変位)
下部胸椎・上部腰椎右側弯(左側屈変位)
腰椎の機能制限(左回旋変位・左側屈変位)
右股関節のけん引

 

経過:

1回目:
肩の可動域30度→80度
右股関節屈曲80度→90度
SLR右30度→45度
自覚症状では、腕の重さは50%改善、足の重さはなし、足首が少し動かしにくい程度

2回目(前回から3日後):
症状はほぼ最初と同じようになっていた
肩の可動域40度→90度
右股関節屈曲80度→95度
SLR右30度→45度
自覚症状は、足の重さも足首の動かしづらさもなく快調。腕の重さは80度を超えると重い

3回目(前回から3日後):
2回目の治療の後、階段も楽に上り下りできた。右肩首の重さはあるが、比較的腕もマシ。
肩の可動域70度→120度
右股関節屈曲95度→120度
SLR右50度→70度

ちょっと無理するとまた症状は出てしまうが、日常辛くてと言った不調はなく過ごせている。
現在は最後の腕の上がりにくさと、症状の安定を目的として経過を見ている。

 

 

アクセルやブレーキを踏んでいる右足に多く生じる症状ですが、たまに反対の左側に出ることもあります。

なぜだと思いますか?

それは腰からの神経痛が関与しているからです。

もともと症状を持っていた方が事故によって増悪するケースもあれば、腰下肢痛を患ったことがない人でも突然の衝撃を受けてからなる人もいます。

 

事故が関与しているから、その衝撃が足首を負担かけたと最初思われます。
それは股関節においても同様です。衝撃は足を通して股関節にも伝わるため、ブレーキを踏みながら踏ん張る場合はなおさら股関節まで力は及びます。

当初はそう言った捻挫様の痛みであったものも次第に腰部の過緊張となり、神経痛に発展することもあるのです。

 

交通事故の後も続く症状や腰痛・痺れに苦悩している皆様のお力になれれば幸いです。

 

安心安全な優しい施術

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