頬杖 顎関節症と嚥下機能低下 田町・三田・白金にしむら治療院/大宮・浦和・与野アギトス鍼灸整骨院

コロナウイルスの影響で、日常生活を大きく変えることになっています。

来院されている患者さんの生活状況や症状を伺うとこんなところにも影響があるのかと驚くことばかりです。

普段意識しないことに気づく点は良いことですが、普段出ていない症状が出るというのは辛いことです。

普段お目にかかることは珍しい症状につきましても、今までの学びが少しでもお役に立てれば幸いです。


今回は、これまでに何度か紹介している口腔機能についての症例をご紹介します。

※これまでに記載した口腔機能に関するブログはこちら

嚥下のリハビリ 誤嚥性肺炎の予防 口腔機能学

口腔筋機能療法 舌がうまく動かない 

学生の側弯症、顎関節症も合併 動きの触診による評価と治療


症例:

女性 40代

普段から肩こりや背中・首の痛みを訴えて来院されていた方ですが、コロナによる在宅ワークが続き、症状が次第にひどくなり、自粛を続けていたが耐えきれず久しぶりに来院に至ります。

そういった症状の他に今回新しく、顎の痛み(顎関節症)や腰痛も訴えていました。

在宅ワークは、オフィスでのデスクワークと異なるのは、家だと周りに気を使わないからか、結構な不良姿勢が多いということでした。

椅子の上であぐらを描くことなど普段のオフィスではまずできないですし、考え込むときも、前まで背もたれにもたれるくらいで、頬杖をつくことなどまずなかったのが、頬杖をかいていたこともあってか顎が痛くなり始めたそうです。

人目を気にしている方が姿勢も良くなるのですね。


今回の様ないつもと違うことをしたときに起こる変化は、その人の状態をより良く読み取る際にとても重要なキーワードとなります。

椅子の上であぐらをかいていた事が腰痛と関連があるとすると、股関節の屈曲・外転・外旋の機能制限が疑えます。

腰痛の位置も骨盤から臀部に近い位置だったので股関節痛にちかいと行っても良いと思います。

Female foot with ankle pain
3d illustration of Female foot with hip pain

ヨガにも通っていた方だったのですが、確かにあぐらで左側の方が開きづらいとは思っていたそうです。

この機会に、ヨガの動きも良くしていきます。

身体の全体像は
骨盤左下方
腰椎が左側弯
胸椎から下部頸椎まではゆるやかに右側弯
肩は左下がり
頸椎は右側弯

頬杖は左手でついていたというので、胸椎から下部頸椎までの右側弯は頬杖をつく際の身体を左屈している部分と予測できました。

頬杖をつく際には、ついている側で側弯する人と、ついていない方がわに側弯するタイプの人がいるのでどんな感じで着くのか確認が必要です。


左屈している胸椎と骨盤を調整する事で口は開けやすくなりました。

顎関節と側弯については動画の説明がわかりやすいかと思います。

口が開けやすくなったときに、ふと思い出されたのが、「最近飲み込みづらい」という症状でした。

咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き
咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き

発音テストで舌の機能を検査すると、【か行の発音】が遅れます。

か行は舌を後方に押し付ける運動ですので、嚥下の時に必要な動作として知られています。

発声機能を検査として利用し、治療で変わるかやってみました。


顎関節は開く様になっていたので、口を開ける機能は改善しています。

飲み込み動作では関与しませんが、発声「か」では口角をあげる機能も必要です。

頬杖をついていたせいか、その機能も問題ありません。

頬杖は、左の頬ボネのところにひっかけていたため、頭蓋が右屈していました。

第一頸椎と頭蓋の右屈を調整し、再度発声してもらうと先ほどよりも「か」の発声が速く言える様になりました。

結果飲み込み動作も改善しました。

舌骨に付着する筋肉
舌骨に付着する筋肉

舌も筋肉でできていますので、頭部・頚部でどこかの方向に引っ張られると発声や嚥下に障害が出てきます。

飲み込む嚥下や顎の痛み、そして発声も治療で変えられる部分があるというのに驚かれていました。

歯医者の治療と合わせるとさらに良くなりますので、補助的な治療と考えていただければと思います。

子供では歯並びにも影響が出ますので、勉強姿勢はデスクワーク時の姿勢と同様大切だということを改めて実感しました。

西村 公典


安心安全な優しい施術

【にしむら 治療院】

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

JR田町駅から徒歩2分、都営浅草線三田駅から徒歩1分、都営三田線三田駅から徒歩2分

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顎関節症には頭蓋の調整と頚椎の調整

顎関節以外に、嚥下についての症例と治療についての説明はこちら
口腔筋機能療法 舌がうまく動かない 

嚥下のリハビリ 誤嚥性肺炎の予防 口腔機能学 東京都田町にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

症状:

顎関節症 口を開けるとジョリっと音が鳴り痛む

現病歴:
数ヶ月前に硬いものを噛むときに顎が痛くなって顎関節症に気づく。
一時痛みは強くなるものの、次第に落ち着き、今は口を開けたときに音が鳴り多少の痛みが残っている。

顎関節症は、重力に逆らいながら顎関節を形成する下顎骨の状態が大きな原因の1つとなっています。


今回の症例 :

女性
左顎関節症
その他に手の痺れ(右>左)、腰痛(左>右)

脊椎の触診
頸部上部右凸、頸部下部左凸、背部右凸、腰部左凸
頭部は左に傾いている

頭部は左に傾いているので顎関節としては狭くなりやすい状態です。
左に傾いている場所(右凸)を探すと骨盤、背部、頸部でした。

頚椎の細かい触診で第4頚椎が左前下方に傾いていました。
顎関節症 第4頚椎.001

第4頚椎をリリースして顎関節の音は小さく口も開けやすくなりました。
骨盤含め他の脊椎の下方変位も取り除きさらに改善。

顎関節症は下顎骨と上顎骨と連結する頭部の変位を読み取れるかが重要です。
とても難しいですが、初回から変化が出たので、大変喜んでいただけました。


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顎関節症 顎関節の機能解剖

過去に記載した顎関節症に関わるブログはこちら

学生の側弯症、顎関節症も合併 動きの触診による評価と治療

舌癖に対する治療考察

顎関節症(Temporomandibular joint:TMJ損傷)は顎関節部や咀嚼筋等の疼痛、関節音、開口障害、顎運動異常を主要症候とする慢性疾患をさします。

口を開けるときにガクッ、パキッと鳴るクリック音や、ジョリジョリ・ジャリジャリという捻髪音がなるもの。

音とともに疼痛が生じるもの。

音は鳴らないが痛みが強いもの。

そもそも口が開かないという状態。

など幅広い状態が顎関節症という一括りになっています。

ガクッ、パキッ、コクッなどはクリック音と言われ、関節を取り巻く靭帯や関節円板の炎症や損傷によって生じます。

関節円板や滑膜に損傷が強く現れると捻髪音と呼ばれる骨と骨がすれる音が聞こえます。

temporomandibular articulation
temporomandibular articulation

顎関節を構成する下顎骨は側頭骨にぶら下がっている為、頭が傾いていたりすると重力の影響を受け顎関節にも不均等な力が生じます。
つまりは顎関節症を治すにはまずは全体の姿勢を整えることからしなくてはなりません。

下顎骨は左右に関節があり、それらが同時に動くことで、口を開けるという動作、噛むという動作が正常に行われます。

噛む動作には、食べ物をすりつぶす動きのようにスライドする動きもあります。
これらは左右の関節が内側外側と別の動きをすることで成り立ちます。

左右の関節の動きが連動して入れば、問題なく動くのですが、目的の動作に対して左右が違う動きをしてしまう際に、顎関節症のような痛みに繋がってくるのです。

痛い方の顎関節だけが問題で顎関節症になっているわけではないのはこういうことです。

顎関節の機能解剖
顎関節の機能解剖

そして首や頭の動きも関係してきます。

下顎が下方と後方に動くことで口が開くと考えがちですが、頭が伸展したり、下顎をひくのに頸椎が下顎骨を後方へ牽引する役目を果たしていたり、頭部と頸椎の関節の動きを正常化することも大切になってきます。

つまり、頸椎の前弯が強い人では、下顎を牽引する力がうまく使うことができません。

また頸椎がストレートの人は頭部が伸展しにくいことが多く、下顎だけで口を開けなくてはならず、飲み込みにくいといった喉や食道の違和感を訴える人もいらっしゃいます。

(脳性麻痺児の嚥下パターンの改善では、嚥下機能障害に直接治療を行う一方で、正しい座位姿勢を促す治療が求められています)

頸椎や頭部の側屈とも関連が高いのは動画で説明していますので、こちらを参照ください

顎関節症は本当に良くなってくれるのですが、難しい状態なのがすでに軟骨がすり減りが強く、関節の破壊が進んでいるような人です。

顎関節症も早期発見、早期治療が大切なのです。

顎の痛みに苦悩している方のお力に慣れれば幸いです。

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にしむら治療院院長

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アギトス鍼灸整骨院 代表

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西村 公典