ゴルフ 坐骨神経痛 足元からの治療と腰からの治療

「腰から足を治す方法」か、「足元から腰を調整する」かどちらが良いのか、という議論はいろんな場面で発生します。

今回はヘルニアにより腰から足にかけての痺れと痛みを抱えていた方に対しての腰からと足からの双方向からの治療により相乗効果が得られた症例を御紹介します。


症例:

女性(OL)趣味ゴルフ

症状:
2年前ゴルフ中に腰を痛め(ヘルニア持ち)、屈めない、反れないという症状で来院。
週に一回の治療、5回目でかなり改善。
ゴルフに復帰し、月一回の治療で経過観察中。

治療目標は、腰足の痛みは落ち着いており、ゴルフをしても痛めない腰を目標に、コンディショニングとして行なっている状態でした。

現在の症状は:
左足に体重が乗せられない。左片足立ちかなり不安定。親指で強く踏ん張らないと立てない、踏ん張ると足裏がつる。

検査・触診:
股関節の筋力テスト
大腿筋膜張筋、腸腰筋左<右
→左足の壁の機能低下と股関節からの回旋力の低下、左片足立ち不安定に関与

足関節筋力テスト 左長母趾屈筋減弱
→ L5/S1神経圧迫示唆、重心が後ろに移動しやすい。足の裏のつりと関与

SLR(坐骨神経痛伸展テスト) 左30°、右35°
→坐骨神経の伸長不全(圧迫箇所がどこかに存在)

腰椎の触診
L5左下方(L5/S1の圧迫が示唆)、(※下記の写真は右側のL5下方変位)
仙骨も左下方(梨状筋による坐骨神経痛もあるかも)

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右側L5/S1圧迫モデル

片脚立ち時トレンデレンブルグ兆候+
→中臀筋の機能障害
※ここで仙骨の下方変位があるにも関わらずトレンデレンブルグ兆候があるのに注意。何かの大小による片脚立ちができないのかも・・・。

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左トレンデレンブルグ兆候モデル

治療:

左L5/S1の狭窄の解放
左股関節の調整により股関節外転筋力及び長母趾屈筋の筋力の正常化を図る。
体幹の回旋可動域の調整

回旋モビリゼーション
回旋モビリゼーション

治療結果:
股関節の筋力も上がるが、左片足立ちで左母指球(土踏まず)で強く踏ん張らないとバランスを保てない。
バランスを取ろうとしてるうちに足裏がつってくる


再度触診・検査:

左扁平足>右(舟状骨下方変位)
重心右足優位

治療:
足底圧の強い足根骨の調整。
左重心移動をしやすくなる部位を探し調整。
今回は距骨頭の下方変位。

扁平足の治療についての機能解剖学的調整に関する動画はこちらを参照ください

治療効果:
バランス取りやすくなり、片足重心安定。バランスを崩す際には母指球側に落ちていく。その際に親指で踏ん張ると足裏がつりそうになる
→再度L5/S1を調整
足裏のつり感なく安定

考察:

そもそもの足裏や股関節の筋力低下は腰の神経障害から来ていた。その筋肉を使わない立ち方で足の関節が再構築され、足底圧及び重心を身体が覚えてしまった。
腰からの治療で筋肉の促通が行えても身体の重心やバランスの取り方までは変えられず足下からの調整も必要な状態となってた。

まとめ:
適切なタイミングで適切なポイントを適切に対応すれば難しい病態も改善します。マルチモビディティ(複合病態)は単純な坐骨神経痛でさえ存在しているので、何度もフィードバックを行いながら進めていくことで良い変化を与えられます。

足腰の痛みでお困りの方は一度ご相談ください

ゴルフの左股関節の役割に対する検査と治療について説明した動画はこちら

 


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腰臀部の痛み 3つの神経が分布する領域 難治生腰痛を分析 東京都田町三田西村治療院 さいたま新都心与野アギトス鍼灸整骨院

ここ最近、「どこに行っても治らない」そんな難治生の腰痛の方が立て続けに来院されました。
嘘の様に軽減する人もいれば、やはり難しい手探りを続けている方もいます。

寛解した人、そして手探りで手当たり次第に調整を試みてなんとか改善し始めた人、そんな経験からいくつかの改善点がわかってきました。

その経験を解剖学書に照らし合わせると、ちゃんと納得いく証拠が記載されているものです。

今回は、腰臀部痛について神経学から考察してみます。

腰臀部痛 人体図
腰臀部痛 人体図

腰痛の中でも骨盤の部分から臀部にかけての痛みについてです。

近年流行の仙腸関節の近くのため、”骨盤矯正”なんてすぐに勧められたりした方もいるかもしれません。

確かに、この部分の痛みは【仙腸関節】および【股関節】の治療で多くの方が改善しています。

しかし改善しない方については違った視点で、この部分の痛みを考察しなければなりません。

仙腸関節・股関節やその周囲の筋肉の治療でも効果がなかった場合、目を向けるべき視点は神経です。

この部分にはどんな神経が分布しているのか、そこに答えがあったのです。

腰痛・坐骨神経痛 仙骨の調整

3つの神経がこの部分には分布しています。

  1. 上殿皮神経:第11胸椎〜第5腰椎から出て腸骨領のすぐ上で胸腰筋膜を貫通して皮膚表面の感覚を支配しています。
    胸腰筋膜が緊張したりすると、神経が締め付けられて神経痛を引き起こす。
  2. 上殿神経:中臀筋や小臀筋、一部に大腿筋膜張筋へと神経を送る運動神経。坐骨神経とともに表面へと出て、梨状筋の上方を走行する。大臀筋中臀筋の間で絞扼を受けることもあれば、梨状筋が仙骨そして上後腸骨棘のすぐ下の部分で圧迫を受けることがある。運動神経なので、中臀筋の機能障害、いわゆるトレンデレンブルグが見られることがある。
    当院では骨盤の調整と大中臀筋・梨状筋の調整で寛解できている神経障害。
  3. 第3・第4腰神経:デルマトーム(皮膚分節)で分節ごとに分かれている皮膚神経支配。ちょうどこの部位は第3第4腰神経が分布しています。
    最近では第3・第4腰神経の部分に付着する多裂筋による皮膚分節障害が知られていて、棘突起の圧痛などがある場合は、この可能性が高いと経験的には感じています。

 

上殿皮神経・上殿神経・腰神経
上殿皮神経・上殿神経・腰神経

 

腰痛以外にも、腕の痛み、お腹の痛みも同様にいくつかの神経が支配している場合は、その走行ごとに触り分けていき、圧痛や動きの悪い部分があれば治療をしていく、その繰り返しで難治生の症状も寛解に向かうことがあります。

少しでもお力になれれば幸いです。


安心安全な優しい施術

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