ゴルフ障害 肩・肘・手のコーディネーション

最近はますますゴルフによる障害の方が増えてきました。

プロやティーチングプロにもお越しいただき、いろんな視点を皆様から教えて頂いております。

人それぞれ、目的としている動作には若干の違いがあり、私は治療家として、患者さんが求めている動作を遂行するために必要な動きを、「筋肉」「関節」「神経」の点から治療していきます。

今回、右ひじのリストターン(肘の回内)が障害されているために起こった肩と首の痛みについて治療考察を述べたいと思います。

50代男性
ゴルフを始めて数十年、長らく軽い腰痛と臀部痛を抱えていましたが、ここ数ヶ月、右の首から肩にかけての痛みに悩まされ当院へ来院されました。

腰痛はゴルフの疲労からくるもので右の下部腰椎、臀部に思い痛みがあるものの、日常に困る程度ではない。
右肩はテイクバック時のトップで痛み、日常生活でも肩は水平以上にあげると痛みが出るようになってきています。

右肩は左よりも高く上がり、頚椎から出る頸神経も右側は強く緊張しており、この頸神経が肩の痛みと関連していることがわかります。

肩甲上腕神経
なら治療は簡単です。
肩が上がっている部分を探し、頚椎にかかる負担を取り除く、そして頚椎の可動性が減少している部分を改善し、肩甲上腕神経の機能問題を改善すれば良くなります。

 

頸神経
治療後はうまくいっていたのですが、ゴルフ後にまた肩が上がらなくなることを繰り返してしまいます。こういった場合は治療ポイントが足りていないことが多いため、再度検討する必要があります。

今行えない動きは、右の股関節の外転、屈曲。
骨盤は右が上がっているため、腰部の神経の圧迫も多少出ているようです。
腰仙関節の治療と仙腸関節の治療で腰下肢の可動域と鈍痛は解消されました。
右の腰部の持ち上がりが肩を上方へと突き上げていることも考えられましたが、多少の肩の可動域は改善するものの、それだけでは思うような結果にまでは辿り着けませんでした。

 

IMG_0511腰仙関節・仙腸関節

仙腸関節
右肘の可動域を測ると回内・屈曲が制限しており、それがインパクト時に必要なリストターンを抑制してしまい、結果、肩の内旋という動作でカバーしたために起こった体幹の左屈(右肩上がり)だとわかりました。

肩内旋
通常肩の痛みでは肘の検査を欠かさないのですが、頚椎の治療で良い結果が出ていたために、細かく治療しなかったのが今回仇となってしまったようです。

少しでも早く、そして少しでも軽くなるように今後も精進を続けていきたいと思います。

 

03-6435-2437

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院院長

にしむら治療院ホームページはこちら

 

さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

アギトス鍼灸整骨院ホームページはこちら

西村 公典

 

舌癖に対する治療考察 東京都にしむら治療院

ここ最近、何かの運動遂行機能の障害の患者さんが多数来院されています。
「足が動かない」
「手が動かない」
「手を口元に持っていくと震える」
「足が痙攣する」
がこれまでよく相談されていたものでした。
ほとんどが神経系のトラブルによる運動機能の障害だったので、大体の方が治るもしくは良くなっていきました。
今回新たに「舌が偏る、うまく動かない」といった舌下神経麻痺用の症状を来した方の変化が出ましたので勉強を兼ねて考察をしていきたいと思います。
体幹の筋肉が縮まると、その方向へと体は傾きねじれます。
力こぶが収縮すると肘は曲がり、太ももの前の筋肉が収縮すれば、膝が伸びます。
しかし、筋肉で構成される舌は収縮すれば伸びるという性質があるため、機能障害が起こった時には舌は患側へとよる傾向があります。そんな特異な性質のある舌の障害について、症例を元に考えていきたいと思います。舌の麻痺が幼い頃からあり、構音障害(発音の障害)を来している。
口をすぼめることが難しいのと、下を突き出すと左に偏ってしまう。
病院では、舌の奥が麻痺しているとの診断で、脳深部刺激療法を行いましたが、舌が偏るのは逆に強くなっていましました。
もともと脳に特に目立った異常がなかったため、治療は中止し、現在に至る。
先天的な右半身の麻痺が少しあるのが影響しているのかもしれませんが、今回施術にあたって「空間認識」も踏まえて治療にあたりました。
頚椎は右屈しているため下顎は右にスライドしており、右の顎関節は緊張が強く、口を開けると下顎は右に寄ってしまいます。
「下顎は右に、舌は左に偏ってしまう」
こういった現象が関連あるのであれば、顎関節に対する治療と変わりませんので、私の対応範囲であることがわかります。
temporomandibular articulation
temporomandibular articulation
実際に頚椎を安定させ、下顎の調整を行うと舌はまっすぐ伸び出し、口すぼめもしやすくなりました。
頭蓋・環椎・軸椎の不整列
頭蓋・環椎・軸椎の不整列
舌の動きは舌下神経によって支配されています。
舌下神経が麻痺すると、舌は患側に曲がるのです。
つまり今回の左偏るのは左側の舌下神経の機能障害であることはわかります。
実際に脳深部刺激の電極は左の脳にありました。
もし舌下神経の機能障害が、脳による問題ではなく、顎関節の機能の障害によって起こっているものだとしたら・・・。
そもそも舌は下顎に付着してるものですので、下顎が偏れば、下顎に付着する舌が示すまっすぐと、身体の中心からの真っ直ぐは違ったものとなってしまいます。
「めまい」という症状があるように、舌も前後左右を混同することがあるのかもしれません。
今回の方と同様の「舌の機能障害」を患う他の患者さんにも対応できるかわかりませんが、変わる人もいるということも経験することができました。
今後も良い変化が続くことを祈りつつ、精進を続けたいと思います。
今回ご縁をいただきました、お医者様にも感謝申し上げます。いつもありがとうございます。
今回の経験を歯科医師の先生と議論した際に、「舌癖」というものが矯正歯科分野で盛んになってきている話を教えていただきました。
舌の筋機能障害に対するトレーニングです。
とても良いトレーニングでしたので舌のトラブルを抱える方にご紹介をしていきたいと思います。
歯科医師の先生にもこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

03-6435-2437

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院院長

にしむら治療院ホームページはこちら

 

さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

アギトス鍼灸整骨院ホームページはこちら

西村 公典

ゴルフ 左肩を使うための脊柱の運動連鎖

ゴルフで左腕が使えず右手うちになってしまうという相談はとても多いです。

来院されるという経緯としては、左腕を使おうと練習した結果、左の肩や左肘を壊してしまった方が多い傾向にあります。
なかには左肩肘の症状ではなく、右肘や肩の痛みで来院され、左手がなかなか使えずに困っていたという人もいらっしゃいます。

故障した症状の治療に対しても、原因となった動きの治療が必要ですので、左腕がなぜ使えないかを分析することは非常に重要です。
まずはゴルフで必要な動きについて考えてみましょう
ゴルフの左腕の機能は、インパクトからフォロースルー時の左肘(回外)・肩の回旋(外旋)の動きです。

fullsizeoutput_4e
肩の外転・外旋

この動きが何らかの問題で制限がかかると肩や肘に痛みが出てきます。

肩の痛みや肘の痛みはオーバーワーク、つまり使い過ぎと言われていますが、本当は関節の機能が制限される状態、つまり「使えていない状態」が原因です。

その原因とは、肩や肘の問題でもありますが、その背景にある背骨や骨盤の可動性にトラブルを抱えていることがほとんどです。

 

今回は背骨の可動性の低下が起こす左腕の筋力低下によってゴルフのスイングが改善しなかった症例を元に身体の機能についてご説明します。

インパクト時に身体はどの位置にあると左腕に力が入りやすいでしょうか?

これは筋力テストを用いると明解です

身体のどのポジションで力が入りやすいかは検査によって導きだせます。
その方のインパクトがその位置よりぶれている場合にはどれだけ身体に意識を持とうが力は入りません。

肩も同様です。
肩の外旋・外転という動きを行わなければならない場合、脊柱はどうなっていなければならないと思いますか?
これはスウェーと回旋が絶妙な位置にないと左肩に力が入りません。

一つ紹介すると体がスウェーしている状態は右肩が下がるような脊柱の動きを伴います。

しかし、体を左に回旋する動きは、右肩が上がる動きを伴います。

回旋側屈 骨モデル

左肩の外転・外旋を行いたい場合に、このスウェーと回旋が肩にとって良い割合にならなければ、どうあがいていも力は入りません。

どれくらいがいい割合なのかは、筋力テストによって簡単に実感することができます。

あなたの腕は力が入る位置にしっかりと体幹を使えているでしょうか?

無闇に体幹トレーニングを行うと、より脊柱の動きを制限することになり、ますます肩に問題を来します。

肩や肘のお悩み、またはスイングについて困っている方のお力になれれば幸いです。

 

03-6435-2437

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院院長

にしむら治療院ホームページはこちら

 

さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

アギトス鍼灸整骨院ホームページはこちら

西村 公典

 

 

手が動かない(巧緻障害) 膝の人工関節と運動連鎖の視点からの治療考察

最近は「手が動かない」、「足が動かない」、という痛み以外に運動障害を伴う患者さんが多く来院されています。

手の場合は首から始まる頚神経、足の場合は腰から始まる腰神経が関与しています。

では「手が動かない」=「首を治せば良い」となりますが、それだけでは治らない人が多いのはなぜでしょうか?

今日は、膝の手術後に起こった患者さんの例からご説明したいと思います。

3d Illustration of Men Feeling the Wrist Pain

膝が痛い人のように、立っているとき、片膝だけ曲げるとどうなるでしょう?

3d Illustration of Women Knee pain

身体は傾き、肩は下がりますよね。

では逆に曲がっていた膝が急に伸びる様になったらどうでしょう?

今度は下から突き上げるような力を受けることになります。

この突き上げる力が「腰の圧迫」「首の圧迫」に繋がり、神経痛や運動障害へと広がって行きます。

膝の手術によって、今まで膝を曲げているのが急に伸びることは、必ずしもその方に取って良い方向に進むとは限らないのです。

そういった方の治療は、膝が伸びることによって下から突き上げる力を股関節や骨盤、背骨の関節で緩衝できていない場所を探すことが重要です。

今回の患者さんは、仙骨と呼ばれる背骨の一番下の骨が傾いていることによって、膝が手術によって治った際の足が伸びる力を鑑賞できなかったことが大きな原因となっていました。

杖をついての歩行が手に負担かけていたこともあったので、手の関節や肘の関節の治療を行うのももちろん大切です。

手関節橈屈尺屈

怪我による身体の変化がいろんな症状を起こして行く様に、手術による良い変化も同様の理由で症状を巻き起こして行くことが在ることは、医療関係者みんなが念頭に置かなくてはならないことかもしれません。

手の障害や足の障害にお困りの方のお力になれれば幸いです。

03-6435-2437

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院院長

にしむら治療院ホームページはこちら

 

さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

アギトス鍼灸整骨院ホームページはこちら

西村 公典

入院中に肘部管症候群 こんな時の治し方

肘部管症候群は肘の内側にある尺骨神経が通る靭帯が炎症や浮腫によって腫れ、神経の圧迫を起こす神経障害。
入院を余儀なくされた方が、数日目から手の痺れが発症、そしてその後指が開かなくなりました。
これは肘部管症候群だとすぐに気づいたのですが、どういった治療をすれば良くなるでしょう?「入院」「点滴」がキーワードでした。

肘部管症候群は割とよく見かける症状の一つです。小指側の痺れを訴えてくる方もいれば、手が動かなくなったという症状で来院される人もいます。
今回はある病気で入院中手の痺れが現れ、その後指が開かなくなったと訴えて来られた患者さんの症例についてご紹介します。

内科的疾患で入院され、点滴で一週間入院されました。
4日目位から手先の痺れが出現。
退院時には、前腕の痺れと手の指の巧緻障害、指が開かないという症状になりました。
かつての手の痺れが頸椎から起こっていた方なので、まずは頸椎と思いましたが、手の関節の機能障害が強かったので、「指が開かない」というワードから尺骨神経を疑いました。

尺骨神経は虫様筋という指と指の間に走る筋肉を支配するため、尺骨神経が障害されると指と指をくっつけることができません。
その方はむしろくっついてしまっていて開かない状態でした。虫様筋の拘縮が起こっています。
尺骨神経麻痺は手首のギオン管か肘の肘部管で障害が受けやすいのですが、前腕から症状が出ていることから、肘の方がメインで障害されていることがわかります。

関節の機能検査をすると、肘の回内回外制限、伸展制限、屈曲制限。(つまりどの可動域も落ちています。)
これはおもに尺骨での機能制限と感じられました。

肘関節の回内
肘関節の回外

手関節は月状骨による伸展制限、撓屈制限がありました。

手関節の検査

 

肘の尺骨の機能制限を尺骨の微弱な牽引によってリリースし、月状骨の制限をモビリゼーションにて改善させると、手の痺れも手の動きも改善しました。
前にも起こっていた頸椎の問題も治療することで、肩の動きも軽くなりほとんど問題なく改善しました。

頸椎の検査と治療

さて、なぜ入院中に肘部管症候群になっていたのでしょう?
その方は、肘部管症候群になっていた手の甲に点滴をしていました。
つまり、手の甲が上になる様に、肘は回内で保持されます。
回内が元々制限されていると、脇を広げる動き(肩の外転内旋)で、肘の回内を助けてあげます。
すると肘の内側にある肘部管がベットにちょうど当たる様に寝ることになるのです。
それが一週間も続けば、正座していた足のように、手は痺れ、思う様に動かなくなります。

入院、点滴の場所、どのように寝たか、これを最初に聴取できたので、すぐに原因場所を突き止めることができ、治すことができました。

手の痺れでお困りの方のお力になれれば幸いです。

03-6435-2437

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

にしむら治療院院長

にしむら治療院ホームページはこちら

 

さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

アギトス鍼灸整骨院ホームページはこちら

西村 公典