腕の筋力低下 上肢の神経障害とその原因 東京港区田町・三田/ さいたま市中央区 治療院

“痛み”については徐々に症状を強めた場合であっても、いつ頃から起こり始めた症状かは見当がつくものです。

しかし、神経障害による筋力低下というのは、気づけば手足は細くなっていて、神経の障害が起こるような身体の異常が出てから気づくまでに時間が経過していることがほとんどです。

気づけば右腕は痩せ細り、一周りも二周りも左腕よりも細くなっていた方についての症例を元に今回の原因をご紹介します。


症例:

40代男性

症状:右の首肩が凝るというのは時折あったが、ここ数ヶ月右腕に力が入らない感覚になった。
筋力低下に加えて、肩や腕も痩せ細り、常に腕は重い。
整形外科や神経内科を受診しても特に思い当たる疾患は見当たらないということで当院に来院される。

症状からの予測

画像診断でも頚椎に大きな問題が見られなかったことから、硬くなった筋肉が神経を締め付けることで起こる絞扼神経障害がまず先に考えられます。

肩の筋肉も痩せていることから、肘で起こる絞扼神経障害よりももっと上位で起こっていることはすぐに予想できます。

首から肩で起こる絞扼神経障害の斜角筋症候群・肋鎖症候群・小胸筋症候群とある中で、どれも整形外科検査は陽性でした。

つまり問題点は①斜角筋②肋骨と鎖骨の問題③小胸筋ということになります。

 

触診および検査:

頚椎は右側弯(右凸)、肩は右側が強く落ちて、巻き方にもなっています。

この状態では、
頚椎の側弯による①斜角筋症候群
肩が落ちていることによる①斜角筋症候群もしくは②肋鎖症候群
巻き方は小胸筋が過剰に収縮している様子も考えられ③小胸筋症候群
と言ったように、どの絞扼神経障害も関わっているようです。

ここからが重要、

それぞれの問題を引き起こす要素はどこに隠れているのかです。
すぐに思いつくような障害というのは、マッサージや運動で良くなるものですが、今回のようにいろんなことを試されても良くならなかった場合というのは隠れた問題があります。

症状以外の問題点を探してみると
体幹の右回旋制限、
右肩の可動域制限 屈曲80°(胸鎖関節の痛み)、外転80°(腕が重い)、水平外転–5°(胸筋のつっぱり)、水平屈曲95°(胸鎖関節の痛み)

体幹の回旋制限をしている場所は第7胸椎の左回旋変位
回旋変位を治療すると右回旋の可動域は改善し、外転が90°、水平外転の可動域が改善しました。
小胸筋の緊張も同時に改善します。

胸椎の回旋異常
胸椎の回旋異常

 

胸椎の回旋モデル
胸椎の回旋モデル

肩の挙上(屈曲と外転)がまだ改善しないので、体幹の屈んでいる(屈曲)しているポイントを探してみます。
伸展制限は第9胸椎でした。
伸展制限を改善すると屈曲可動域100°、外転100°と改善し、水平内転は未だ胸鎖関節に痛みがあります。

胸椎の屈曲による頚椎の緊張
胸椎の屈曲による頚椎の緊張

肋鎖症候群とも関係があり、かつ改善できていない水平内転時に症状のある胸鎖関節を検査すると
鎖骨近位の前方変位、肩峰の後方変位
これはいわゆる内巻きの肩と呼ばれる状態とは異なります。どちらかというと胸を張っている状態です。
つまり、猫背は体を丸めた状態であって、鎖骨や肩甲骨は胸を張っている状態で、逆に鎖骨が肋骨を締め付ける状態となっていたようです。
こう言った方には姿勢を良くすることで腕が痺れやすいです。

胸鎖関節を治療すると肩の可動域も改善し、筋力も改善しました。

胸鎖関節の動き
胸鎖関節の動き

頚椎の治療はする必要もなく、これまでの治療で肩の位置が戻り頚椎の問題も自ずと改善できていました。

 

あなたの頸神経の障害は一体どこから来ているでしょう?

少しでもお力になれれば幸いです。

 


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【にしむら 治療院】

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

JR田町駅から徒歩2分、都営浅草線三田駅から徒歩1分、都営三田線三田駅から徒歩2分

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【アギトス鍼灸整骨院】

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片麻痺 神経促通法と運動療法の相乗効果

脳出血や脳梗塞による片麻痺やパーキンソン病などによる関節拘縮は、きちんとやれば必ずよくなります。

しかし、ほとんどの場合、すぐに変化が出ないものであるという間違った認識から、適当な運動療法をただ続けるだけの時間の浪費となっています。

 

うまくやれば、毎回のように効果を実感できます。

そのためのキーポイントを見つけることは難しいことですが、見つけることができた場合、今回紹介するような素晴らしい結果が現れてきます。


 

リハビリ症例_1
脳卒中になり、入院リハビリ、そして退院してから4年間、訪問によるリハビリとデイサービスで運動を続けてきた方をご紹介します。

 

左半身麻痺ですので、左半側空間無視もありました。

まず、この左半側空間無視というのが厄介で、左手足の拘縮の治療がうまくいかない1つの要因となっています。
まず身体の左側への認知機能を上げることが必要になります。(その方法については今回は割愛します。)

 

そして次に、関節拘縮がどの動きに対して強いのかを把握していきます。

正常の関節でも、麻痺している関節でも、関節運動というのは、皮膚を引っ張ったり、ある方向に指を乗せるくらいの圧をかけたり、500グラムくらいの弱い力で牽引をかけたりすることで動きやすくなります。

そのポイントを見つけるのが難しいのですが、比較的動くようになってくると、この操作で一段階動く角度や滑らかさが改善します。

今回は肘を伸ばす動作で、正常な肘頭の動きができていませんでしたので、そこがポイントでした。


次に重要なのが、神経系の促通です。

神経は決まったところを走行していて、所定の場所で神経が締め付けられやすいポイントがいくつかあります。

動かない関節を頑張って動かそうとすると、そう言った所定のポイントが緊張による神経の圧迫を起こしてしまうのです。

うまくそのポイントを解放すると、またさらに一段階可動域と滑らかさが改善します。

今回は斜角筋の狭窄が強く、改善すると肘はさらに動き良くなりました。

 

とても繊細な治療で、大きな変化が出るというよりは、「なんとなく動きやすい?」からの変化がほとんでです。

今回ご紹介させていただいた方のような一回の治療でこんなにも変化が出るような事態は稀で、本人がよほど普段から積極的に治そうとしていたかが見て取れます。

一緒に喜ぶことができて幸いです。

脳梗塞後の麻痺でお困りの方はご相談ください。


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手のこわばり ヘバーデン結節?リウマチ?腱鞘炎?

手のこわばりを経験される方は多く、
検査でリウマチと診断される方、
リウマチではなかったためヘバーデン結節・ブシャール関節と診断される方
動かした際の引っかかりがあったため、バネ指・腱鞘炎と診断される方、
様々です。

診断名はなんであれ、症状に目を向けると改善させることは難しいことではありません。

①指を動かす際の筋肉(腱)に問題がある場合

→マッサージで改善します。

②関節の変形が問題である場合

→進行度にも影響しますが、関節調整で改善します。

③神経の障害がある場合

→神経の圧迫部位を見つけ、解放すれば改善します。

今回は、手のこわばりと痛みヘバーデン結節を診断された方に対して、検査を行なって行くと神経の障害による手の強張りだったことがわかりました。

検査の様子を動画で撮ることができましたのでご紹介します。

セラピーローカリゼーションというテクニックで、障害部位を解放することで変化する様子を確認します。

うまく見つけることができれば治療は簡単です。

手の痺れ 頚椎症 原因は複数ある

「痺れ (しびれ) 」この症状は簡単には良くならない症状の1つと言われています。

なぜでしょうか?
痛みの場合はその周囲を触れたりさすったり、押したりすることで、「まぎれる」こういった機能が人間の体の中には存在しています。

鍼やマッサージ、そして電気治療が痛みに効果的であると言われているのは、このメカニズムを利用しているからです。

しかし痺れに対しても有効かというと・・・。
効果的ではあるとは言われていても実際にはそう上手くは治らないのが現状です。

なぜか?
それは神経の障害は、その神経の経路上であればどこでも同じ症状を出しえるからです。
症状を出しているところには問題は少なく、その経路を頭に入れ、一つ一つ検査しなくてはなりません。

小胸筋 神経の圧迫
小胸筋 神経の圧迫
頸椎神経根
頸椎神経根
四辺形間隙
四辺形間隙

上記のように有名な神経障害は多数あり、しかし、どれも整形外科で検査されることはまずありません。
画像診断に頼っていれば、わからないのがこれらの絞扼神経障害です。

今までそういった内容を何度も紹介してきましたが、今回の紹介する症例はさらに特異的でした。


 

症例:

ゴルフのスイングで肩から腕に痛みが走り、首を後ろに倒したり、傾けると痺れが出る、いわゆる頚椎症の症状でした。

触診で第6頚椎と第4頚椎が痺れを起こしていることは明確でしたので、当初痛い側の頚椎の調整をしていました。
2回目の治療を終えても一向に変化が出ません。
痺れもうまくやればその都度痺れの範囲が減少したり弱まってきますが変化なしでした。

そこで一旦体全体の緊張を読みとると首に関しては反対側にとても強い緊張が認められたので、そこを調整するとその直後から劇的に変化が見られ、それから3回の治療で完全に取れました。

神経障害の部位とそこが解放されるための部位は別の可能性があるということです。
体はそれなりの戦略を自らとりますので、それをうまく読み取れるかが痺れに対する治療にも必要となります

 

その後、別の方で、肋骨の変位から頸椎にストレスをかけたことによって頸椎の神経根症を患った方がいらっしゃいました。

肋骨の屈曲変位による頸椎症
肋骨の屈曲変位による頸椎症

 

その人その人の原因を探るお手伝いをさせていただければ幸いです。

 

西村 公典

肩や腕の痛みに対する治療紹介動画はこちら


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手の力が入らない 腕のしびれと筋力低下 東京港区 さいたま市

肩の痛みや手の痺れに対する治療紹介動画はこちら

学校の教員をしている方が突然、右腕のしびれと握力の低下を起こし来院されました。
自転車通勤をしている時、ハンドルを持っている右手の力が入らず、腕の痺れも強くなります。

原因は、
移動教室で外泊中、枕が合わないのを感じ、二日目の朝から首の痛みから右腕全体に重い張りを感じていました。

徐々に重さが強くなり、最終的に力も入らなくなったので整形外科を受診。

MRIでは小さなヘルニアはあるけれどもこれ自体は問題とは思えないので経過を見ましょうとなり、電気と牽引に通っていました。

一向に経過が良くならないので、当院を受診。

力が入らない場合、経過が長いと筋肉が痩せてしまうため、すぐに回復は難しいのですが、今回症状が出てからまだ二週間だった事もあり、すぐに筋力が回復することが予想できました。

そんな時に有効なのが筋力テスト。
当院の筋力テストは通常と違って神経の機能を評価します。

筋力テストの紹介はこちらの動画から

頸椎を触診し、曲がっている場所をリリースすると筋力が少し上がります。

しかし、そのままだと首が傾いた状態になってしまうため、
どこの頸椎のその方向への力が加わると良いかを再度詳細を触診して行きます。
スクリーンショット 2018-06-29 16.31.49

頸椎の5番目が傾いているため、ここで圧迫が起こっていたようです。

その部位を優しく緩めて調整すると筋力が3割から6割まで入るようになりました。
痺れも改善し、動作時、特に「つり革を持つような仕草」でのみ痺れがでるということでしたので【胸郭出口症候群】を疑い、鎖骨や肋骨の治療を行いました。

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筋力も6割から8割まで上がり、痺れは肘あたりだけになりました。

肘の機能検査によって、自転車を持つ姿勢、肘の回内時に緊張が強くなることが検査で見つけることができ、それを改善すると力は10割、痺れもなくなりました。

三日目位で首の凝りから右腕の痺れ、そして筋力低下が徐々に戻ってきていたため、週に2回ペースで一月通ってもらい、1ヶ月後は2週間空いても症状は落ち着いたまま。

このまま終わりかと思った時に、体育祭に参加し、再度軽度の痺れが出たのですが、一度の施術で改善が見られ、状態維持のため月一で通っています。

「しびれ」「筋力低下」といっても首、肩、腕、肘、手とどこでも痺れる可能性があります。
皆様の痺れの原因はどこからきているでしょう?
痺れでお困りの方のお力になれれば幸いです。

安心安全丁寧な治療

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にしむら治療院院長

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手の力が入らない 腕のしびれと筋力低下 東京港区 さいたま市

肩や手に対する検査と治療の紹介動画はこちら

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自転車通勤をしている時、ハンドルを持っている右手の力が入らず、腕の痺れも強くなります。

原因は、
移動教室で外泊中、枕が合わないのを感じ、二日目の朝から首の痛みから右腕全体に重い張りを感じていました。

徐々に重さが強くなり、最終的に力も入らなくなったので整形外科を受診。

MRIでは小さなヘルニアはあるけれどもこれ自体は問題とは思えないので経過を見ましょうとなり、電気と牽引に通っていました。

一向に経過が良くならないので、当院を受診。

力が入らない場合、経過が長いと筋肉が痩せてしまうため、すぐに回復は難しいのですが、今回症状が出てからまだ二週間だった事もあり、すぐに筋力が回復することが予想できました。

そんな時に有効なのが筋力テスト。
当院の筋力テストは通常と違って神経の機能を評価します。

筋力テストの紹介はこちらの動画から

頸椎を触診し、曲がっている場所をリリースすると筋力が少し上がります。

しかし、そのままだと首が傾いた状態になってしまうため、
どこの頸椎のその方向への力が加わると良いかを再度詳細を触診して行きます。
スクリーンショット 2018-06-29 16.31.49

頸椎の5番目が傾いているため、ここで圧迫が起こっていたようです。

その部位を優しく緩めて調整すると筋力が3割から6割まで入るようになりました。
痺れも改善し、動作時、特に「つり革を持つような仕草」でのみ痺れがでるということでしたので【胸郭出口症候群】を疑い、鎖骨や肋骨の治療を行いました。

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筋力も6割から8割まで上がり、痺れは肘あたりだけになりました。

肘の機能検査によって、自転車を持つ姿勢、肘の回内時に緊張が強くなることが検査で見つけることができ、それを改善すると力は10割、痺れもなくなりました。

三日目位で首の凝りから右腕の痺れ、そして筋力低下が徐々に戻ってきていたため、週に2回ペースで一月通ってもらい、1ヶ月後は2週間空いても症状は落ち着いたまま。

このまま終わりかと思った時に、体育祭に参加し、再度軽度の痺れが出たのですが、一度の施術で改善が見られ、状態維持のため月一で通っています。

「しびれ」「筋力低下」といっても首、肩、腕、肘、手とどこでも痺れる可能性があります。
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西村 公典

腕から手先の痺れ 力が入らない

梅雨時期は湿度のせいで、体が重く感じます。

この「重い」という感覚は湿度によるものだけではなく、神経症状のことがよくあります。

今日は「重い張り感・鈍痛が肩から手の先」まであり、「力が入らない」といった神経症状を呈していた方の症例を報告します。

40代男性:

学校の教員をされている方で、泊りがけの移動教室の時に、「枕の違和感」を感じていました。

すると翌朝から首肩の凝りと、肩から腕の重い張り感が出現し、次第に手の先までしびれるようになりました。

一週間が経過し、手の力まで入らなくなり、整形外科でX-pとMRIを撮影し、並行して当院に受診。

 

座っている体勢で、患側の肩が上がり、頚椎に肩から突き上げるような力を及ぼしていることが予測できました。

また、頚椎の右側(患側)が前に出ており、神経根を圧迫していることも予測できました。

 

スクリーンショット 2018-06-29 16.31.49
黄色が神経(首の隙間から出ているのが神経根)

 

後日のMRI結果では、ごく僅かのヘルニアがあるものの、手術が必要なほどではないため経過観察となりました。

ここで重要なことが
【ごく僅かなヘルニアでも神経根と呼ばれる、首から出てすぐのところにおいて圧迫を取っておかないと痺れは一向に良くならない】
ことです。

初見時の検査からも
「首を右に向けている」
「右肩を軽く下げる」
時には握力が上がることから、頸椎や胸椎の部分での回旋異常や側屈異常を改善することで握力は上がることが予測できましたので、行ってみました。

すると直後から握力は7割程度回復。
肩の可動域は9割回復。
痺れは肘周囲と肩の外側のみ少し残りましたが、手先の方への痺れは取れました。

 

3回目の治療で、ほぼ完治。
体育など運動を再開しても不自由ない程度まで回復。

ただ運動後の筋肉痛が右上肢だけ長く続くことから【遅発性筋痛】と呼ばれる神経症状が若干出現しているようだったので、激しい運動後だけその後も数回続けてもらっています。

 

手の痺れや力が入らない、肩の痛みなどでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

 

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西村 公典

手の腱鞘炎 神経学的調整法にて改善

子育て、レジ打ち、品出し、テニスやゴルフ、人によっては手をそんなに使っていない人まで腱鞘炎になります。

【なぜ手に負担をかけていない人にも腱鞘炎になるのでしょうか?】

 

問題が手や指より手前にあるからです。

これまでに何度もこの話は説明していますので今回は症例報告のみさせていただきます。

 

過去の腱鞘炎の症例についてはこちら

バネ指・腱鞘炎に対する治療

繰り返す足首の痛み・こわばり  関節炎?腱鞘炎?捻挫?リウマチ?

手のこわばりや腱鞘炎に肋骨の機能異常が多い

 

主訴:腰痛と左手の腱鞘炎

腰痛は昔からあり左足に坐骨神経痛を持っています。この数週間で左手の痺れが起こり、手のこわばりと腱鞘炎様の痛みまで出現しました。

※「腱鞘炎様」としているのは、炎症がある場合はその場で痛みが消失することはないのですが、今回は痛みが消えたので「様」をつけています。腱鞘炎と思われて来院する方の6割はその場で痛みが消えます。

 

仕事は仕分けをしているので手を使っています。
そのため本人も休めば治ると思っていたのですが、それでも痛みは消えず、来院されました。
輪ゴムを左手で広げて、物を閉じるため?左手の母指に痛みが出たようです。

親指を反らすと手の甲に痛みが走り、いわゆるド・ケルバンと呼ばれる状態です。

【治療で改善したポイント】は「」でした。

肘の検査と治療
肘の検査と治療

 

首肩肘手と【動きの触診】を用いて検査をすると、全てに異常が見つかります。
仕分けの仕事ですから、痛みのあるポイントだけではなく、当然手から腕全体に問題が出ています。
そこから指の動きと関連するポイントを探るべく、普段行なっている手の動きから推測すると、手関節と肘関節が可能性が高いと判断しました。

一つ一つ改善させてみると
その場で痛みがなくなりました

まだこわばりが残るため、頚椎の状態や骨盤の傾きなど、もう少し全体を見ながら治療する必要はありますが、【肘で良くなる】ことがわかれば運動療法や家でのストレッチも伝えやすいです。

その後わかったのですが、手のこわばりは腰痛の治療の過程で改善しました。

腰椎骨盤の歪みモデル
腰椎骨盤の歪みモデル

 

皆さんの手の痛みの原因はどこにあるでしょうか?

 

手の痛みでお困りの方のお力になれれば幸いです。

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西村 公典

手のこわばりや腱鞘炎に肋骨の機能異常が多い

腰痛や肩こりだけでなく、足や手の痛みや運動障害で来られる方は少なくありません。

足を痛めて歩けなくなるといった具合に、手も障害が出ると物が持てない、ペットボトルのキャップが開けられないといった日常動作に何かと不便が出てきます。

以前にも手が焼けるように痛いといった症状に対してのブログを掲載しましたが、今回は「手のこわばり」を訴えて来られた方の症例についてお話しします。

 

手の神経支配

何度も話に出していますが、手の神経は首から出て、鎖骨の下、肋骨の上を通って各神経枝を出して肘を前後左右へと分岐して手まで向かいます。

ですので、手の先の障害が出た場合、真っ先に疑うのは「頚椎」「鎖骨と肋骨」「肩」「肘」「手首」というように神経の経路のどこかが問題が起きても手の先に症状は起こりうるのです。

IMG_0495
頚神経叢

過去に記載した腱鞘炎の治療についてはこちら

手首・指(腱鞘炎ばね指)・肘の痛み(テニス肘)の症例 ゴルフ・テニス・釣り オフィスワーク

治らない肩や手の痛みの原因は肘にある 症例2

 

ただ、頚椎の場合は、首が悪いからと言っても腰と背中の影響によって頚椎に支障を期待している場合は多く、結局のところ全身を治療しなければなりません。

さて今回は、そんな頚椎の問題が肋骨の機能異常によって起こった例をご紹介します。


症例

40代女性、左手の腱鞘炎から始まり、続いて右手の腱鞘炎が起こってきました。
彈発現象(バネ指)は最初起こっていたものの、経過とともに手のこわばりとして変化していきました。

来院時バネ現象は起きず、指が曲がらず、伸びることにも多少の制限があります。

スクリーンショット 2018-01-18 14.56.18.png
手の腱と腱鞘 解剖図
腱の解剖学 ネッターの解剖学参照
腱の解剖学 ネッターの解剖学参照
腱鞘の構造 ネッターの解剖学参照
腱鞘の構造 ネッターの解剖学参照

念のため、リウマチの検査も行いましたが、幸い陰性で腱鞘炎の治療を継続して様子みましょうとなっていましたが経過は変わらず、当院へと来院されました。

 

手のこわばりは最初から症状のある左手の方が強く、右手は深くは指が曲がらないものの、指が手のひらに触れられる程度でした。
一方左手の中指と薬指は曲げても手の平につかず宙に浮いてしまいます。
グーパーグーパーと離握手運動を素早く行ってもらうと、左手は遅れてしまい、すぐに腕全体がだるくなるというものでした。
この離握手運動はルーズテストと呼ばれる胸郭出口症候群の検査と似ているもので、腕全体がだるくなるという表現もまさしく胸郭出口症候群の症状と似ています。

IMG_0498
胸郭出口症候群

つまり斜角筋・鎖骨・肋骨・小胸筋のポイントで一つ改善できるポイントがありそうです。
実際に触診してみると、(下記の図)
左の第1肋骨、第2肋骨は下がり、第7頚椎は下の第1胸椎に比べて右に傾いています。
第8頸神経であれば過度のストレッチによる障害、第1胸神経であれば圧迫神経障害というところでしょうか。
椎骨の関節の動きを検査(モーション・パルペーション)すると第1肋骨<第7頚椎<第6頚椎の順に硬さが強くなっていました。

鎖骨はというと肋骨に比べて左右の差は少なく、肩甲骨を含めて上肢帯によって、歪みを補正しているようです。

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右の第一肋骨は上に上がっており、下に押さえながら、右手を動かしてもらうと右手に関しては自由に動くようになりました。

同様に左側の下がっている肋骨を上へ押圧をかけて左手を動かしてもらったら、こちらはまだ変化が出ません。

二次的に頚椎が歪んでいる場合はこういうことがたまにあります。
第1、2肋骨のように下方変位している部分を探してみると、仙骨及び骨盤が左下方変位、胸腰部移行部の左下方変位、肩甲骨下端部の左下方変位。

それらを一度治療をした後に、再度肋骨の左側を上方へと押圧しながら左手の検査をするとだいぶ左手の指が曲がりやすくなりました。

手根骨の矯正や指の関節の治療を含めて4回で指が手の平に触れられるようにまでなりました。
たまにまたこわばることもありますが、経過良く過ごされているようです。

 


手の痛みやこわばりで苦悩している人のお力になれれば幸いです。
今回は幸いにもリウマチではありませんでしたが、リウマチの場合も同様の治療計画で痛みはだいぶ取れてきます。

無理のない治療で寛解することができれば幸いです。

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西村 公典

手が動かない(巧緻障害) 膝の人工関節と運動連鎖の視点からの治療考察

最近は「手が動かない」、「足が動かない」、という痛み以外に運動障害を伴う患者さんが多く来院されています。

手の場合は首から始まる頚神経、足の場合は腰から始まる腰神経が関与しています。

では「手が動かない」=「首を治せば良い」となりますが、それだけでは治らない人が多いのはなぜでしょうか?

今日は、膝の手術後に起こった患者さんの例からご説明したいと思います。

3d Illustration of Men Feeling the Wrist Pain

膝が痛い人のように、立っているとき、片膝だけ曲げるとどうなるでしょう?

3d Illustration of Women Knee pain

身体は傾き、肩は下がりますよね。

では逆に曲がっていた膝が急に伸びる様になったらどうでしょう?

今度は下から突き上げるような力を受けることになります。

この突き上げる力が「腰の圧迫」「首の圧迫」に繋がり、神経痛や運動障害へと広がって行きます。

膝の手術によって、今まで膝を曲げているのが急に伸びることは、必ずしもその方に取って良い方向に進むとは限らないのです。

そういった方の治療は、膝が伸びることによって下から突き上げる力を股関節や骨盤、背骨の関節で緩衝できていない場所を探すことが重要です。

今回の患者さんは、仙骨と呼ばれる背骨の一番下の骨が傾いていることによって、膝が手術によって治った際の足が伸びる力を鑑賞できなかったことが大きな原因となっていました。

杖をついての歩行が手に負担かけていたこともあったので、手の関節や肘の関節の治療を行うのももちろん大切です。

手関節橈屈尺屈

怪我による身体の変化がいろんな症状を起こして行く様に、手術による良い変化も同様の理由で症状を巻き起こして行くことが在ることは、医療関係者みんなが念頭に置かなくてはならないことかもしれません。

手の障害や足の障害にお困りの方のお力になれれば幸いです。

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