顎関節症には頭蓋の調整と頚椎の調整

症状:
顎関節症 口を開けるとジョリっと音が鳴り痛む

現病歴:
数ヶ月前に硬いものを噛むときに顎が痛くなって顎関節症に気づく。
一時痛みは強くなるものの、次第に落ち着き、今は口を開けたときに音が鳴り多少の痛みが残っている。

顎関節症は、重力に逆らいながら顎関節を形成する下顎骨の状態が大きな原因の1つとなっています。

今回の症例 : 女性
左顎関節症
その他に手の痺れ(右>左)、腰痛(左>右)

脊椎の触診
頸部上部右凸、頸部下部左凸、背部右凸、腰部左凸
頭部は左に傾いている

頭部は左に傾いているので顎関節としては狭くなりやすい状態です。
左に傾いている場所(右凸)を探すと骨盤、背部、頸部でした。

頚椎の細かい触診で第4頚椎が左前下方に傾いていました。
顎関節症 第4頚椎.001

第4頚椎をリリースして顎関節の音は小さく口も開けやすくなりました。
骨盤含め他の脊椎の下方変位も取り除きさらに改善。

顎関節症は下顎骨と上顎骨と連結する頭部の変位を読み取れるかが重要です。
とても難しいですが、初回から変化が出て安心しました。

数ヶ月にも及ぶ腱鞘炎(弾発指、バネ指) 東京都港区 さいたま市

腱鞘炎は主に頚神経の絞扼による神経症状と言っても過言ではありません。
それは指が他の部位の筋肉に比べて神経の結合が過密なため、肩や肘に比べて、原因に神経障害が必ず潜んでいるからです。

症例:右手の腱鞘炎 趣味テニス 女性

バネ指発症は一年前、徐々に改善してきて弾発現象は治るものの、指のこわばりは続き、曲がらない。

検査:
強張りは薬指が一番強く、次いで小指、中指から親指にかけては違和感はほぼない。
薬指の屈筋腱が浮き、ドュプトレイン拘縮に似た状態となっていました。

手関節の機能検査:橈屈制限(豆状骨月状骨の橈側変位)


これはギオン菅と呼ばれる尺骨神経の絞扼が考えられます。

ギオン菅.001

肘関節の機能検査:屈曲、回外、回内の制限
手の平を返す動作である回外筋、回内筋は手首を動かす筋肉を支配する神経を通すため、指の症状とも関連が高い筋肉です。
正中神経、橈骨神経の絞扼の疑い有

回外筋の絞扼神経
回外筋の絞扼神経

頚椎(頸神経)の触診:C5の下方変位
頸神経の障害による屈筋腱の機能障害

指に関わる神経の絞扼が疑われる箇所を改善することで8割くらい指の強張りが改善しました。
3回目の治療で引っ掛かり、可動域共に完治致しました。

首の痛み 横に倒すと突っかかる感覚

「側屈」動作に付随する関節構造的カップリングについて説明動画を作りました。
治療の助けになりますので参考にしていただければと思います。

横へ倒す動きを「側屈Lateral Bending」と呼びますが、その動きは突っかかるという症状を起こしやすい動きの一つです。

通常、頚椎の片側の上方変位が引っかかりの原因となることが多いのですが、今回は逆の下方変位が問題となっていました。

症例:
男性

先月から首肩の張りと凝りが強く、マッサージやストレッチをするも変化がない。

検査:
上部頚椎の左側弯
下部頚椎の右側弯左スパーリングテスト陽性(頸部から背部にかけて放散する痛み)
左に傾けると左背部に痛みが放散

可動域検査:
回旋は不自由ないが、側屈が左屈<右屈

椎骨(頚椎)の可動性検査:
C1 左屈制限C2 左屈制限C3 左屈制限
硬さとしては(C3=C2>C1)

C4 右屈制限
C5 左屈制限
C3の左屈制限により、肩甲背神経の絞扼神経障害および頚椎症を発症していたと考えました。

頚椎の側屈変位

ほとんどが左に倒れない頚椎の触診結果だったため、左屈制限を改善すれば、スパーリング検査陽性の神経症状も改善すると思ったのですが、左屈制限を改善しても可動域の上昇があるのみで神経症状は変化ない。

試しに右屈制限を改善してみると、神経症状であるスパーリングテストも陰性に、左屈時の左肩から背中に走る症状も改善。大きな歪みよりも、隠れている動きの制限が効果を出した事例です。

肩の検査と治療を紹介した動画はこちらです。
どんな治療をされるか不安になる方はご覧になって安心していただければと思います。

手の痺れ 頚椎症 原因は複数ある

肩や腕の痛みに対する治療紹介動画はこちら

「痺れ (しびれ) 」この症状は簡単には良くならない症状の1つと言われています。

なぜでしょうか?
痛みの場合はその周囲を触れたりさすったり、押したりすることで、「まぎれる」こういった機能が人間の体の中には存在しています。

鍼やマッサージ、そして電気治療が痛みに効果的であると言われているのは、このメカニズムを利用しているからです。

しかし痺れに対しても有効かというと・・・。
効果的ではあるとは言われていても実際にはそう上手くは治らないのが現状です。

なぜか?
それは神経の障害は、その神経の経路上であればどこでも同じ症状を出しえるからです。
症状を出しているところには問題は少なく、その経路を頭に入れ、一つ一つ検査しなくてはなりません。

上記のように有名な神経障害は多数あり、しかし、どれも整形外科で検査されることはまずありません。
画像診断に頼っていれば、わからないのがこれらの絞扼神経障害です。

今までそういった内容を何度も紹介してきましたが、今回の紹介する症例はさらに特異的でした。

症例:

ゴルフのスイングで肩から腕に痛みが走り、首を後ろに倒したり、傾けると痺れが出る、いわゆる頚椎症の症状でした。

触診で第6頚椎と第4頚椎が痺れを起こしていることは明確でしたので、当初痛い側の頚椎の調整をしていました。
2回目の治療を終えても一向に変化が出ません。
痺れもうまくやればその都度痺れの範囲が減少したり弱まってきますが変化なしでした。

そこで一旦体全体の緊張を読みとると首に関しては反対側にとても強い緊張が認められたので、そこを調整するとその直後から劇的に変化が見られ、それから3回の治療で完全に取れました。

神経障害の部位とそこが解放されるための部位は別の可能性があるということです。
体はそれなりの戦略を自らとりますので、それをうまく読み取れるかが痺れに対する治療にも必要となります

西村 公典

JR田町駅、都営浅草線三田駅徒歩1分
連絡先:03-6435-2437
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
にしむら治療院院長
にしむら治療院ホームページはこちら

さいたま新都心駅徒歩12分、与野駅徒歩5分、施設内駐車場4台有
さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201
アギトス鍼灸整骨院 代表
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代表の西村に治療を希望する場合は、事前予約が必要になります。

お電話かメールでお問い合わせください。

足が重い 大腿神経障害 坐骨神経の絞扼 吐き気 星状神経節過敏 交通事故

交通事故は些細な衝突であっても、その後様々な症状を出すことがあります。

頚椎捻挫、いわゆる”ムチウチ”は誰でも想像できる病態ですが、そのほかに意外と多いのが

  • 「足の付け根(股関節)が痛い」
  • 「足首が痛い、動かない」
  • 「足全体が重い」
  • 「足がつる」

こういった足の症状です。

今日の症例の神経障害のポイントはこちら
腕神経叢、頸神経根障害、星状神経節、迷走神経、胸神経(交感神経節)、大腿神経、仙骨神経叢、坐骨神経、腸骨下腹神経

症例:

女性 30代
交通事故から1ヶ月経ち徐々に悪化
・右肩から手の先までの痺れと重だるさ
・吐き気に近い気持ち悪さ
・右股関節付け根の痛みと足が重くて持ち上がらない
・階段の上りで足が持ち上がらない
・右足首全体の動かしにくさ
・足のつれ(こむら返り)
・みぞおちから下腹部にかけてのつれ感

病態:

肩からての症状:
腕神経叢の絞扼神経障害、頚椎症、頚椎捻挫の関連痛、頸神経根障害、肩肘のトリガーポイント

吐き気 気持ち悪さ:
ムチウチによる星状神経節の興奮、迷走神経の過敏症、胸神経の過敏症

右股関節付け根、右足の持ち上がらなさ:
大腿神経の障害、腸腰筋の拘縮、上部腰椎の機能不全、股関節の狭小

右足首全体の動かしにくさ、足のつれ:
坐骨神経障害、仙骨の障害、腰椎の障害

みぞおちから下腹部にかけてのつれ感:
腸骨下腹神経の障害、腸腰筋・腹斜筋の緊張

 

治療:

頚椎右側弯(左回旋変位、左側屈変位)
下部胸椎・上部腰椎右側弯(左側屈変位)
腰椎の機能制限(左回旋変位・左側屈変位)
右股関節のけん引

 

経過:

1回目:
肩の可動域30度→80度
右股関節屈曲80度→90度
SLR右30度→45度
自覚症状では、腕の重さは50%改善、足の重さはなし、足首が少し動かしにくい程度

2回目(前回から3日後):
症状はほぼ最初と同じようになっていた
肩の可動域40度→90度
右股関節屈曲80度→95度
SLR右30度→45度
自覚症状は、足の重さも足首の動かしづらさもなく快調。腕の重さは80度を超えると重い

3回目(前回から3日後):
2回目の治療の後、階段も楽に上り下りできた。右肩首の重さはあるが、比較的腕もマシ。
肩の可動域70度→120度
右股関節屈曲95度→120度
SLR右50度→70度

ちょっと無理するとまた症状は出てしまうが、日常辛くてと言った不調はなく過ごせている。
現在は最後の腕の上がりにくさと、症状の安定を目的として経過を見ている。

 

 

アクセルやブレーキを踏んでいる右足に多く生じる症状ですが、たまに反対の左側に出ることもあります。

なぜだと思いますか?

それは腰からの神経痛が関与しているからです。

もともと症状を持っていた方が事故によって増悪するケースもあれば、腰下肢痛を患ったことがない人でも突然の衝撃を受けてからなる人もいます。

 

事故が関与しているから、その衝撃が足首を負担かけたと最初思われます。
それは股関節においても同様です。衝撃は足を通して股関節にも伝わるため、ブレーキを踏みながら踏ん張る場合はなおさら股関節まで力は及びます。

当初はそう言った捻挫様の痛みであったものも次第に腰部の過緊張となり、神経痛に発展んすることもあるのです。

 

交通事故の後も続く症状や腰痛・痺れに苦悩している皆様のお力になれれば幸いです。

 

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西村 公典

症例 ゴルフ外側大腿皮神経痛 椎間関節性腰痛の関連痛 肩甲背神経の絞扼

寒い時期でも天気が良ければゴルフに行かれる方もいらっしゃいます。

寒さが関係したのかもしれませんし、年末年始の休みで体が固まったのかもしれませんが、ゴルフ人口が落ち着くこの時期にゴルフをされている方のギックリ腰は意外と多いのです。

ゴルフの左足の壁と関わる股関節の外転機能制限の検査と治療について紹介動画を作成しました。
今回の外側大腿皮神経も一部関わる部分がありますので、ご参照いただければ幸いです。

症例:

急性腰痛(前屈時痛、椎間関節の狭小)

太もも外側の痺れ(外側大腿皮神経痛と椎間関節性腰痛の関連痛)

振り向いた時の背中の痛み(肩甲背神経の絞扼)

女性:50代 自由診療を選択

負傷から来院までの流れ:

年末年始の休みの後から、体の硬さを感じており、そのまま次第に腰が強張って動かなかった。

物を取ろうとした瞬間に、ぎっくり腰になり、前かがみの状態から動くことができず、寝返りも痛む。

一週間経ちとりあえず出歩く程度はできるようになったので来院。

三日後に控えるゴルフのコンペに間に合うようにと連日で来院されました。

所見:

立位からの前屈10度で腰の痛み(下部腰椎から仙骨にかけて、左右差はない)

回旋左5度 右10度 痛みというよりは腰の張り(板が入ってるようだと本人)

両太ももの前に張り

臀部から太もも横にかけて痺れ (左>右)

首も振り向くことができない (右向くと右背中に引っかかり、左向くと10度しか回らない)

施術:

仙骨の左傾斜

腰部左側弯 (第4腰椎左下方変位、第2腰椎右後方)

胸椎右側弯 (第7胸椎右後上方変位、第4胸椎右後方)

頚椎左側弯 (回旋変位)

経過:

治療一回目

前屈10度→30度

回旋 左5度→15度 右10度→30度

治療2回目

前屈45度

回旋左右30度

ゴルフ二回ラウンド

治療3回目

前屈床に手がつく

首も振り向き○

太ももの痺れなし

伸脚時に内腿の張り改善

ゴルフスイング時の首の引っかかりもなし

3回目の治療で大きな問題は改善しました。

それ以降は、ゴルフラウンド二回につき一回のメンテナンスで継続中。

今回の症例の病態:

椎間関節性腰痛、大腿外側皮神経の絞扼神経障害、肩甲背神経の絞扼神経障害、C3の頚椎症(椎間孔の狭窄)、

腰痛や痺れでお困りの方のお力になれれば幸いです。

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交通事故から悩まされる手のしびれや首肩の痛み 田町・三田 与野・さいたま新都心 治療院

肩や手の痛みに対する治療紹介動画はこちら

東京都の治療院は完全自由診療のため、交通事故の自賠責保険での治療はほとんど皆無ですが、保険治療が中止になり、その後も続く症状のために通院される方は今まで多くいらっしゃっています。

変わって、埼玉では保険診療も取り扱いしているため、交通事故の自賠責保険を使って直後から通院している方もいらっしゃいます。

事故直後は状態変化も多いため、具合が落ち着くまでは経過観察をしながら”優しくリラックスさせ、事故後の過剰な防御反応を落ち着かせるような治療”になります。
事故から経過が経っても良くなっていない場合は、”事故後に自分自身を守るために体が覚えてしまっている悪い癖を変える治療”が必要になります。

今日は経過が経っても良くなっていない場合の説明をしたいと思います。

結論から言うと「体が受けた外力」について考える事が大切です。

どのように力を受けたかを知るためには、事故の状態を知る必要があります。
把握するためのいくつかの重要な問いかけを紹介します。

①足はブレーキペダルを踏んでいたかどうか
→踏んでいれば足関節・膝関節・股関節の緊張を検査して治療しなければなりません。

②左座席か右座席か
→座席によってシートベルトから受ける力も変わります。それに合わせて体幹の治療の方向が変わります。

③ハンドルは握っていたか
→ハンドルをどのように握っていたかによって手首、肘、肩にかかる力が変わります。

④どこを向いていたか
→進行方向を向いていれば、首は前後にだけ力を受けます。もしサイドミラーを見ていたり、後ろを見ていたりすると、首をひねった状態で前後方向に力を受けるためより集中して力を受けてしまいます。

⑤事故に合う瞬間を予期していたか
→突然受ける場合は、力は脱力しているのに対し、事故の寸前でぶつかるのがわかった場合は、体を固めて衝撃に準備をします。

⑥どの方向から接触したのか
→前後方向でまっすぐ受けたのか、横から当たったのかによって受ける力、それに対抗する身体の筋緊張が変わります。

⑦こちらも動いていたか、止まっていたか
→責任がどちらに及ぶのかも影響しますが、身体が受ける力の方向も変わるので把握が必要です。

もし痛いところを触るだけで、受けた力の方向と、身体がその力に対応した緊張を理解せずに治療を続けていたのなら、それでは一行に良くなりません。

少しでも良い変化を出すための「身体への問いかけ」、当院ではそれを大切に日々治療に当たっています。

お力になれれば幸いです。

安心安全丁寧な治療

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