パーキンソン病と誤嚥性肺炎 顎の震え

主に運動機能の障害、例えば歩行障害や震え(振戦)を起こすパーキンソン病についてです。

誤嚥性肺炎を患うことが多いのは、喉や口元を支配している筋肉の失調が原因の1つだと考えられています。

今回の症例はそんな誤嚥と関連の高い、「口元の震え」についてです。

頭から顎、そして腕にかけての震えが止まった方をご紹介します。

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症例

男性:
10数年前、手の震えから始まったパーキンソン病の症状。
薬を増量しながらコントロールを図るも震えは治らず、次第に顎や頭まで震え始める。
夜中、震えによって歯と歯がカタカタと音を鳴らすようになり睡眠も思うように取れない。

症状:
左腕の震えが一番強いが、次に強いのが頭。
頭の揺れは振幅が左>右

これまでの経過:
パーキンソン病治療で有名な治療院を全国回るも効果が見られず、専門の病院で薬を増量しながら震えのコントローつを続ける。
薬の副作用(認知症のリスクがあるとドクターからも言われている)から他の治療を求められており、紹介によって当院に来院される。

パーキンソン病だからと言って特別な治療はないので、位置覚や振動覚といった深部感覚である関節受容器の過敏な状態を抑えることを目的に行うと説明した上で治療を行いました。
震えが強い部分周囲の異常から治療ポイントを考えるのが有効なケースが多いので、今回もそのように考えています。

顎と頭の震えが強いということでしたので、頭蓋と頚椎の触診をし、調整を試みました。
その場で次第に震えは治り、数回の治療で完全に止まりました。
体調が悪くなるとまた震えが大きくなりますが治療でまた止まるのでコントロールできています。

ポイントは頭の傾きでした。
顎関節はもともと頭の横への傾きに対して敏感です。(下顎が重力に逆らって上顎にぶら下がっているため)
頭が何らかの理由で傾くと、顎関節に異常なシグナルが発生し筋肉が痙攣しました。

前回記載した「顎関節の機能解剖」を見ていただければわかりやすいと思います。

パーキンソン病の震えや動作の不調でお困りの方は是非一度ご相談ください

パーキンソン症候群や高次機能障害に対する治療の注意点 東京港区 埼玉県さいたま市

昨日は、全国に訪問医療マッサージ事業所を持つ会社に講義に行ってきました。
この場を借りて、そのような機会を与えてくださった方々に感謝申し上げます。

さて、内容はというと、事前に聞き取り調査した臨床で起こっている課題に対してお答えする形式を今回とりました。

主な内容としては
・認知症患者に対する意思疎通や治療の進め方などコミュニケーションについて
・パーキンソン病およびパーキンソン症候群に対する治療
・高次機能障害に対する評価、分析、治療
・機能訓練に対する全般的な治療方法
・筋力トレーニングについて

全ての話に繋がることが「患者さんの脳へのストレスを取り除くこと」と「障害されている脳の機能に刺激が加わるようにいろんなアプローチをかけること」を提案をしました。

「脳へのストレス」というのは
例を挙げると、目の悪い方が、メガネなしで生活をするようなイメージです。
足元に注意を巡らせたり、少しでも見えるように目を凝らす、そんなことをすれば疲れますよね?
他に例を挙げれば、騒音の中で会話をするようなイメージです。
騒音の中から、集中して相手の声をキャッチアップして聞き取り、大きな声と口をハッキリと動かして相手に伝えるように話すというのはとても疲れます?

神経疾患を患っている方というのは、注意と集中によって脳に多大な負荷がかかっています。

静かな環境での治療や閉眼によって脳にかかるストレスを減らすことはもちろんのこと、半側空間無視などがある方ではどういったポジションで治療するかによっても脳にかかるストレスを減らすことができます。

空間無視のように脳の障害された機能がわかっている場合、適度にその部位への刺激がリハビリとなり、とても良い変化が現れてくるものです。

ここで注意が必要なのが、

障害された神経や脳の局在に対して、その注意を働かせれば、とても良い変化が出ますが、疲労がある日にそれを行うと、反対にとても疲れて次の日に動けなくなることなども生じます。

当院では、
治療は体調が安定して受けられるように、週に一回または2週に一回といったように決まった頻度かつ、その人がもっとも楽な時間帯に治療を受けることをお勧めしています。

 

脳に障害を負った方だけでなく、例えば「めまい」などのように脳神経が関与する症状の場合も、治療後に疲れを感じることもあり、治療を受ける日の体調に注意することが必要です。

 

少しでも皆さんのお力になれるようにその人に合わせた治療頻度や治療の刺激の量を調整できますよう、皆様にもご協力いただければ幸いです。

安心安全丁寧な治療

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にしむら治療院院長

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アギトス鍼灸整骨院 代表

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西村 公典