筋萎縮性側索硬化症 ALS 脳内ネットワークの働き 東京都港区/埼玉県さいたま市 治療院

当院には、神経障害の方は多数来院していただいています。

脳梗塞後の拘縮に困る方や、パーキンソン病の震えに困る方、脊柱管狭窄症により足に力が入らない方など様々です。

今回は、病院での診断が肉離れ→脊柱管狭窄症→ミオパチー→ALSと2年にわたる診察の結果を受けた方の筋力が改善した症例について、最近の名古屋大学による研究を添えて症例検討していきます。


症例:

60代男性
マラソンで足のふくらはぎを負傷後(肉離れ)、痛みが引いてきた後に力が入らず、爪先立ちができない。

マラソンでの負傷直後、近隣の整骨院で「肉離れ」の治療を行なっていました。

痛みは改善したけれども、爪先立ちができないため、病院を受診、そこで「脊柱管狭窄症」と診断されます。

負傷から半年が経過しても筋力が落ちる一方だったので、神経系の治療を行なっている当院を受診。

数回目の治療後、爪先立ちが1回だけできるようになりました。

毎週の治療を行い、2ヶ月くらいで10回できるようになり、その間に整形外科から神経内科へと紹介され「ミオパチー」と診断されます。

負傷してから10ヶ月くらいで、
肉離れ→脊柱管狭窄症→ミオパチー
という診断の流れです。

当院での治療後は毎回、爪先立ちができるようになるため、治療を繰り返す間にふくらはぎが少しずつ太くなってきました。(しかし、健側と比べると断然細い)

 

治療:

私が行なっていた治療は、

①爪先立ちをする準備段階で、骨盤がセットされていない点に注目し、運動連鎖の修正

②腰椎が側弯しており、回旋が強く行われていたので、回旋の治療

これらは、足の力が弱いことを補うための姿勢や運動連鎖なのか、これが足の力を弱めているのか、筋力検査を何度も間に入れてチェックします。

足に力が入る骨盤の状態(姿勢)を覚えてもらったり、腰椎の回旋を治療すると治療直後に爪先立ちの回数が改善します。

 


趣味のゴルフや軽い登山も再開でき、順調に行っていたある日、経過観察を続けていた病院から「筋萎縮性側索硬化症 ALS」の診断が下ります。

2年もの間、足の筋力が改善していたにもかかわらず、なぜ進行性の疾患を診断されることになったのか、名古屋大学の研究結果を添えて、ここから考察を行いたいと思います。

脳内ネットワークという視点から、ALSの方が引き起こす音読障害についての研究です。
こちらから名古屋大学のPress Releaseが読めます。

この論文は2019年の12月号のNewtonで紹介されていたため、私も知ることができました。

メインページである心理学についても面白いのでぜひ読んでみてください。



 

この名古屋大学の研究のポイントは、Press Releaseでも紹介されている通り、

  • 認知・記憶・行動に関わる領域を結ぶネットワークの異常を発見した
  • 複数の領域を結ぶネットワークが引き起こす高次機能障害を可視化

だと思います。

音読や発話と同じように、足を動かすという行為も脳内ネットワークの異常がもたらしていることも考えると、

「足に力を入れる」動作に対して、重心移動などを行い準備する記憶と足裏や各関節の認知機能、筋・関節からのフィードバックによる神経回路(ネットワーク)の異常によって、より筋力を低下させる要因となっていたことが予想できます。

 

本来の神経細胞内の異常タンパク質の蓄積に対して効果があるとは思えませんので、病気本来を治療することはできませんが、脳梗塞後の拘縮の治療やパーキンソン病の震え同様、ネットワークの異常については徒手療法はかなり良い結果を出せます。

 

登山やゴルフも再開できていたので、進行する筋力低下についてかなり抑制でき、QOLを改善させることができ幸いです。

筋力低下でお困りの方のお力に少しでもなれれば幸いです。

 


安心安全な優しい施術

【にしむら 治療院】

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

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片麻痺 神経促通法と運動療法の相乗効果

脳出血や脳梗塞による片麻痺やパーキンソン病などによる関節拘縮は、きちんとやれば必ずよくなります。

しかし、ほとんどの場合、すぐに変化が出ないものであるという間違った認識から、適当な運動療法をただ続けるだけの時間の浪費となっています。

 

うまくやれば、毎回のように効果を実感できます。

そのためのキーポイントを見つけることは難しいことですが、見つけることができた場合、今回紹介するような素晴らしい結果が現れてきます。


 

リハビリ症例_1
脳卒中になり、入院リハビリ、そして退院してから4年間、訪問によるリハビリとデイサービスで運動を続けてきた方をご紹介します。

 

左半身麻痺ですので、左半側空間無視もありました。

まず、この左半側空間無視というのが厄介で、左手足の拘縮の治療がうまくいかない1つの要因となっています。
まず身体の左側への認知機能を上げることが必要になります。(その方法については今回は割愛します。)

 

そして次に、関節拘縮がどの動きに対して強いのかを把握していきます。

正常の関節でも、麻痺している関節でも、関節運動というのは、皮膚を引っ張ったり、ある方向に指を乗せるくらいの圧をかけたり、500グラムくらいの弱い力で牽引をかけたりすることで動きやすくなります。

そのポイントを見つけるのが難しいのですが、比較的動くようになってくると、この操作で一段階動く角度や滑らかさが改善します。

今回は肘を伸ばす動作で、正常な肘頭の動きができていませんでしたので、そこがポイントでした。


次に重要なのが、神経系の促通です。

神経は決まったところを走行していて、所定の場所で神経が締め付けられやすいポイントがいくつかあります。

動かない関節を頑張って動かそうとすると、そう言った所定のポイントが緊張による神経の圧迫を起こしてしまうのです。

うまくそのポイントを解放すると、またさらに一段階可動域と滑らかさが改善します。

今回は斜角筋の狭窄が強く、改善すると肘はさらに動き良くなりました。

 

とても繊細な治療で、大きな変化が出るというよりは、「なんとなく動きやすい?」からの変化がほとんでです。

今回ご紹介させていただいた方のような一回の治療でこんなにも変化が出るような事態は稀で、本人がよほど普段から積極的に治そうとしていたかが見て取れます。

一緒に喜ぶことができて幸いです。

脳梗塞後の麻痺でお困りの方はご相談ください。


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子供の発達 出産時における回旋異常が発育に及ぼす影響

昔、アメリカでは、カイロプラクタティックドクターが出産に立ち合い、生まれてくる胎児の調整を行っていたそうです。

当時は産科婦人科も学問の対象であったという話から、子供の歩行障害に対しての治療の一環として、正常分娩とは何かの勉強を始めたのが数年前になるかと思います。

今回の症例は、出産における回旋異常が、その後の発育に及ぼす影響について説明を交えてご紹介します。


骨盤回旋

※胎児は出産時に回旋しながら胎盤を通り抜けます。

症例:

母親の腰痛と坐骨神経痛が最初の来院動機でした。

主訴:
左腰痛と左足坐骨神経痛(臀部が一番強く、足は痺れよりは張って重いという感覚)

左に骨盤が傾斜し、あぐらをかいて子供を足に乗せる際に、当初左足の上に乗せるのが辛いなという感覚から起こり、次第に腰痛・坐骨神経痛を発症。

治療方法:
股関節の屈曲と外旋の可動域が減少しており、あぐらがかけなくなっているのを改善させる目的で股関節の牽引と仙腸関節の調整。

骨盤の傾斜に伴い、腰痛が左側弯している
仙腸関節の調整の後、左側弯し坐骨神経となる前の第4腰神経の圧迫を側弯の調整。

この腰痛や坐骨神経痛の治療に関しては、ご説明したようにいつも通りの治療で改善しました。
腰痛の治療を重ねる中で、お子さんの出産の話や、歩いている時の片足を少しひきづるような仕草について相談があり、一度見させて頂くことになりました。


今回のテーマ

「子供の成長と出産時の回旋以上」

左足を少しひきづるような歩き方をしていました。
触診してみると、

SLR(下肢挙上テスト) 左30度 右90度
股関節外転 左30度 右45度
股関節外旋・内旋 左<右

といったように、左足の股関節の可動域が低下していました。

新生児の頃には向き癖が強く、左側をよく見ていたそうです。

今度は体幹と頸椎の振り向きに差があるのかをチェックすると
頸椎 左回旋90度 右回旋45度
体幹 左回旋>右回旋

今も向き癖の名残はあるようでした。

治療:

姿勢反射の観点から、頸椎と体幹の回旋可動域を改善させてあげると左股関節の可動域も改善し、歩行の動作もスムーズにすることができました。

むきぐせが新生児の時から強い場合、多くは出産時や妊娠中の胎児の状態が関わっています。

難産(出産時の回旋異常)だったことや、逆子の期間が長かったことが後々の問診で聞き取れたので、やはり母体の骨盤や腰椎、そして股関節の状態が子宮を傾け、胎児の回旋異常を起こしたと仮定できます。

妊娠するまでだけに目を向けず、子供のためにも出産の時のストレスにも目を向けていただければ幸いです。

妊娠中の施術を希望される場合は、安定期を過ぎてから、もしくは担当医師にご相談の上、ご連絡ください。

 

不妊治療でお困りの方もぜひ一度ご相談ください。


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パーキンソン病と誤嚥性肺炎 顎の震え

主に運動機能の障害、例えば歩行障害や震え(振戦)を起こすパーキンソン病についてです。

誤嚥性肺炎を患うことが多いのは、喉や口元を支配している筋肉の失調が原因の1つだと考えられています。

今回の症例はそんな誤嚥と関連の高い、「口元の震え」についてです。

頭から顎、そして腕にかけての震えが止まった方をご紹介します。


症例

男性:
10数年前、手の震えから始まったパーキンソン病の症状。
薬を増量しながらコントロールを図るも震えは治らず、次第に顎や頭まで震え始める。
夜中、震えによって歯と歯がカタカタと音を鳴らすようになり睡眠も思うように取れない。

症状:
左腕の震えが一番強いが、次に強いのが頭。
頭の揺れは振幅が左>右

これまでの経過:
パーキンソン病治療で有名な治療院を全国回るも効果が見られず、専門の病院で薬を増量しながら震えのコントローつを続ける。
薬の副作用(認知症のリスクがあるとドクターからも言われている)から他の治療を求められており、紹介によって当院に来院される。

パーキンソン病だからと言って特別な治療はないので、位置覚や振動覚といった深部感覚である関節受容器の過敏な状態を抑えることを目的に行うと説明した上で治療を行いました。
震えが強い部分周囲の異常から治療ポイントを考えるのが有効なケースが多いので、今回もそのように考えています。

顎と頭の震えが強いということでしたので、頭蓋と頚椎の触診をし、調整を試みました。
その場で次第に震えは治り、数回の治療で完全に止まりました。
体調が悪くなるとまた震えが大きくなりますが治療でまた止まるのでコントロールできています。

ポイントは頭の傾きでした。
顎関節はもともと頭の横への傾きに対して敏感です。(下顎が重力に逆らって上顎にぶら下がっているため)
頭が何らかの理由で傾くと、顎関節に異常なシグナルが発生し筋肉が痙攣しました。

前回記載した「顎関節の機能解剖」を見ていただければわかりやすいと思います。

パーキンソン病の震えや動作の不調でお困りの方は是非一度ご相談ください

 


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歩行時 腰の引っかかりを感じる

歩いた時の腰の引っかかり

「歩くと腰に響く」そんな症状はよく相談されますが、
今回は、「歩いている時、足を浮かすと腰に引っかかりを感じる」そんな症状についてです。

女性:
もともと腰痛(左>右)と坐骨神経痛(左)の治療で来院していました。
数回の治療で坐骨神経痛は取れ、腰痛も比較的軽傷に落ち着いたいる状態で経過を見ていた時です。

気づくと歩いているときに腰に引っかかり(左)を感じ始めました。
特に変わったことはしていないそうです。

触診:
感じている引っかかりは、L5/S1(腰仙関節)のあたりを触っていました。
仙骨左下方変位
左腸骨左傾
L5は左に変位し、L4から右側弯がかすかにあります。

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可動域
SLR:右30°、左20°(これは坐骨神経痛があった時よりも改善)
足関節:左背屈制限

歩行分析:
引っかかりのタイミングは遊脚期初期
股関節伸展時、膝軽度屈曲
左荷重から右荷重に移る瞬間

見立て:
最初、右荷重に移る瞬間と骨盤の左傾から、いわゆるトレンデレンブルグ兆候があり、それが引っかかりの原因であると予想しました。

治療:
仙骨の左傾に対するモビリゼーション
左腸骨の外方変位に対するモビリゼーション
L4の左下方変位(L4の右側弯)に対する調整

 

治療後歩いてもらうと、引っかかりは軽減するが、なんとなくそこにまだ何かあるといった感じが残ります。
体幹の可動域を検査すると、坐骨神経痛の時から同じ体幹の右屈ができません。

再度検査:
座位での側屈(右)検査
左の下方変位は比較的硬さが取れている気はしていましたが、棘突起の右方変位で引っかかりがあります。

歩行時、左の遊脚初期は、体幹(腰椎)ではわずかに右屈と右回旋ですが、確かにその動きに対してL4が抵抗しています。

 

治療:
L4の棘突起コンタクトで右屈モビリゼーション

名称未設定.001結果:歩行がかなり軽くなり、ここ最近で一番快調に成りました。

腰部脊柱管狭窄症 手術後も続く症状に対しての手技の介入

「歩いていると足が痺れて動けなくなる。屈んで休むとまた歩けるようになる」
こう言った間欠性跛行(はこう)と呼ばれる症状に代表される疾患の脊柱管狭窄症は、手術でしか治らないと思われがちですが、実際には、手による徒手的な施術で改善が期待できる例が多くあります。

病態で分類することも重要ですが話が難しくなるので今回は症状によっての比較を紹介し、通院された方の手術後のMRI画像から治療について、一つの症例を紹介します。

 

手術後に改善されやすいと言われている症状

手術で改善しやすい歩行障害やおしっこが出にくいなどの症状である膀胱直腸障害もあれば、手術では改善が難しい下肢の機能障害やシビレと症状によっても手術の成績が異なっています。

この手術では改善が難しい、しびれや足の運動障害に関しては、手技を用いることで改善が多く見られます。
重度の歩行障害や、膀胱直腸障害を併発しているしびれに関しては、まずは医師の診断に従ってください。

 

手術後に手技での介入によって寛解した症例

単純に脊柱管が狭窄された部位の手術による解放だけでは良くならない状態を、患者さんからいただいた画像を元に紹介したいと思います。

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下肢痛、痺れ、足関節が思うように動かない、足が持ち上がらないといった脊柱管狭窄症の症状が両側にあった方です。

左足は手術後の経過が良かったのですが、右足は痛みはなくなったものの痺れと運動障害は残っていました。
つまり、右足は脊髄から出た末梢神経のどこかで障害をされていることが予想されます。

手術後のMRIと症状、そして触診から右の腰仙関節が固いことがわかり、仙骨と第五腰椎の治療でかなり寛解しました。

画像と触診から予測される関節の状態

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手術後も続く症状でお困りの方など一度ご相談ください。画像診断を頂いているものなどあれば我々の見方と合わせると大変有効ですので持参頂けると幸いです。

西村 公典

JR田町駅、都営浅草線三田駅徒歩1分
連絡先:03-6435-2437
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
にしむら治療院院長
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さいたま新都心駅徒歩12分、与野駅徒歩5分、施設内駐車場4台有
さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201
アギトス鍼灸整骨院 代表
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連絡先:048-708-2011

代表の西村に治療を希望する場合は、事前予約が必要になります。

お電話かメールでお問い合わせください。

 

腰痛・坐骨神経痛と仙骨の機能異常

当院でも最も多いと言っても過言ではない、「坐骨神経痛」。

慢性的な坐骨神経痛でも、意外とあっさりと変化を来たすことも多いです。
この「あっさり」という言葉は誤謬があるかもしれません。
なぜなら「細かい触診」の結果であるからです。

今日は、腰痛・坐骨神経痛の原因の一つである【仙骨】についてご説明します。

 

仙骨は寛骨とともに、骨盤を構成する骨であり、背骨を支える骨です。

仙骨は背骨と同じような骨が成長の過程で癒合し、一つの骨となります。

成長期から腰痛を患う方は、この骨が変形していたり、独特な形状を形成することがあります。
お年を召した方でも昔から腰痛があるかは聞いておく必要があるのは、仙骨の問題を見つけるためでもあります。
成長期から何度も繰り返した腰痛の方は仙骨はまず検査するべき場所でしょう。

 

スライド2

 

要点:

  • 背骨全体の歪みに関与
    腰椎(脊柱)を支えている。
  • 体重の配分調整に仙骨の傾きが関与
    上半身の荷重を左右に分配する。
  • 坐骨神経を直接圧迫 / 牽引する。
    仙骨の害則から坐骨神経が表面に出てくる。

三つの要点を記載した通り、仙骨は他の背骨と異なり、そしてまた寛骨(腸骨恥骨坐骨)と異なり、特別な役割を果たします。

この要点を踏まえると、問題点が浮かんできます。
仙骨は股関節の大きな筋肉が付着し、さらに脊柱起立筋もガッチリと付着するため、傾いたりすることがよくよくあります。
傾いて真っ先に思い浮かぶ問題はなんでしょうか?

スライド3スライド4

 

背骨の最下端に存在する仙骨が傾けば、上層部は大きくゆがんでしまいます。
これが頭痛に影響を与えてしまうこともあるため、肩こりや肩の痛み、頭痛、肘の痛みであっても仙骨は検査するべきです。

足にかかる荷重も変わってしまいます。
トレンデレンブルグ歩行という異常歩行も仙骨の機能制限を改善することで良くなる人も多いので、歩行動作できになる問題があれば、仙骨は必須の触診場所です。

スライド5.jpeg

 

最後に重要なのが、坐骨神経の走行です。
身体の表面に最初に現れるのが、この仙骨の外方です。
膝下は全て、坐骨神経によって支配されているため、足の症状において重要なポイントであります。
治りにくい足の症状は坐骨神経を疑って、仙骨を細かく調整していきましょう。

 

主な当院での治療方法は、モービリゼーションと呼ばれる関節を優しく揺り動かす治療方法を用いています。
子供でもお年を召した方でも安心して治療が受けられます。

スライド6

坐骨神経の原因として仙骨以外にもたくさんの要因があります。
当院では一つ一つ検査を大切にして、少しでも原因に近づけるように治療に携わります。

お力になれれば幸いです。


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パーキンソン症候群や高次機能障害に対する治療の注意点 東京港区 埼玉県さいたま市

昨日は、全国に訪問医療マッサージ事業所を持つ会社に講義に行ってきました。
この場を借りて、そのような機会を与えてくださった方々に感謝申し上げます。

さて、内容はというと、事前に聞き取り調査した臨床で起こっている課題に対してお答えする形式を今回とりました。

主な内容としては
・認知症患者に対する意思疎通や治療の進め方などコミュニケーションについて
・パーキンソン病およびパーキンソン症候群に対する治療
・高次機能障害に対する評価、分析、治療
・機能訓練に対する全般的な治療方法
・筋力トレーニングについて

全ての話に繋がることが「患者さんの脳へのストレスを取り除くこと」と「障害されている脳の機能に刺激が加わるようにいろんなアプローチをかけること」を提案をしました。

「脳へのストレス」というのは
例を挙げると、目の悪い方が、メガネなしで生活をするようなイメージです。
足元に注意を巡らせたり、少しでも見えるように目を凝らす、そんなことをすれば疲れますよね?
他に例を挙げれば、騒音の中で会話をするようなイメージです。
騒音の中から、集中して相手の声をキャッチアップして聞き取り、大きな声と口をハッキリと動かして相手に伝えるように話すというのはとても疲れます?

神経疾患を患っている方というのは、注意と集中によって脳に多大な負荷がかかっています。

静かな環境での治療や閉眼によって脳にかかるストレスを減らすことはもちろんのこと、半側空間無視などがある方ではどういったポジションで治療するかによっても脳にかかるストレスを減らすことができます。

空間無視のように脳の障害された機能がわかっている場合、適度にその部位への刺激がリハビリとなり、とても良い変化が現れてくるものです。

ここで注意が必要なのが、

障害された神経や脳の局在に対して、その注意を働かせれば、とても良い変化が出ますが、疲労がある日にそれを行うと、反対にとても疲れて次の日に動けなくなることなども生じます。

当院では、
治療は体調が安定して受けられるように、週に一回または2週に一回といったように決まった頻度かつ、その人がもっとも楽な時間帯に治療を受けることをお勧めしています。

 

脳に障害を負った方だけでなく、例えば「めまい」などのように脳神経が関与する症状の場合も、治療後に疲れを感じることもあり、治療を受ける日の体調に注意することが必要です。

 

少しでも皆さんのお力になれるようにその人に合わせた治療頻度や治療の刺激の量を調整できますよう、皆様にもご協力いただければ幸いです。

安心安全丁寧な治療

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西村 公典

 

膝の痛み 注射をしているが良くならない 東京都港区 埼玉県さいたま市

最近多い、【膝の痛み】について最近多い症例についてご紹介します。

Women Knee joint pain
3d Illustration of Women Knee pain

膝の痛みでヒアルロン酸の注射を続けているが良くなりません。

このような相談は多く、医療業界ではよくある事実ですが、患者さん的には注射が効果的と思っている方が多いので、不安になるのでしょう。

ヒアルロン酸が効果を出す時というのは、ほとんどが軽症の場合です。

効果が見えにくくとも、感染症や関節内出血というリスク以外に副作用がないという利点があり、病院でも永遠と続けているところが多いのが現状かと思います。

 

ヒアルロン酸注射が効果が出る場合というのは、数回で効果があり、2ヶ月も続けている場合は【ヒアルロン酸注射では良くならない状態】だと考えたほうがいいでしょう。

 

【良くならない状態】ってどういう状態だと思いますか?

今日は一つの事例を元にご説明します。

 

ヒアルロン酸が効果を出すのは、「関節の動きを滑らか」にする作用があるからです。

この【関節の動きの滑らかさ】が強制的に抑制された場合、ヒアルロン酸注射をしても痛みが取れるとおもいますか?

足関節による一例をご紹介します。

 

まず、【足の長さ】が膝の痛みに影響することは容易に考えられると思います。

短くなるほうが荷重がかかりやすいく痛みやすいのが通常です。(※実際には長い側が痛くなる人もいます。)

 

【足の長さ】これは骨盤や、股関節だけでなく足関節でも変わってくることをご存知でしょうか?

昔に足関節を骨折して、疲れてくるとその痛みが出ていた方が、ここ数ヶ月は膝の痛みを訴えて来院されました。

 

整形外科で数ヶ月もの間、電気とマッサージ、ヒアルロン酸注射を行なっているが良くならず当院に来院。

既往歴から足首の問題も疑い検査をしてみると、もちろん動きが制限されています。

【扁平足(足の裏が平たく、足のアーチが減少している状態)】となっています。

 

この扁平足は足を短くしてしまうことをご存知でしょうか?

足関節の状態と足の長さの関連.017

足の長さに影響が出るだけでなく、脛骨と言われるすねの骨に回転する力も加わるため(緑の矢印)、地面に足がついている時に膝が痛む場合にはこういった影響が多くでます。

足関節の状態と足の長さの関連.005

足が全身に及ぼす影響は【運動連鎖】という概念で説明されていますので、そちらもご参照いただければ膝だけでなく、肩も痛みなども影響していることがわかります。

『膝が痛い、腰が痛い、肩も痛い、頭痛もする。自分自身の体に何が起こっているのかわからない。』

こういう症状はCRPSと診断されがちですが、意外と運動連鎖の問題だったりするのです。

 

皆様のお力になれれば幸いです。

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度重なる骨盤矯正による弊害 東京都港区 埼玉県さいたま市

先週末は大阪で骨盤と股関節の触診・検査・治療法のセミナーのお手伝いをしてきました。
今週末は東京です。
少しでも参加者に実りある勉強会と実感していただけるように頑張りたいと思います。

モーションパルペーション研究会の情報はこちら

大阪でも話題になった「仙腸関節の可動性亢進」骨盤の不安定についての話を今日はします。

腰痛のタイプ別分類を動画で説明しています。ご参考までにどうぞYoutubeリンク


最近はどんな症状でも「骨盤矯正」をされていて、適切な検査もされずに繰り返し矯正されていることがとても多くなっています。

今回は繰り返し行われていた矯正による「仙腸関節の捻挫」が起こっていた症例です。

症例:

腰痛と臀部痛があったため近隣の治療院に通院。
姿勢の写真を撮り、脚の長さの差を指摘され、骨盤が悪いということから骨盤と腰の矯正をしてもらうようになりました。

※脚の長さは足首、膝、股関節、いろんな要素で変わるため、脚の長さの調整=骨盤矯正は危険です。

両側の仙腸関節を矯正してもらい、腰痛の経過を見てきました。
治療後は楽かなと思っていたが、すぐに戻ってしまい、最近は恥骨の辺りまで痛みが出てきたので、困っていたところ、当院を紹介されて来院されました。

矯正を行う前には仙腸関節の可動性を検査することが重要です。
※当院では瞬間的な力を加えたり、バキッと音を鳴らすような矯正のテクニックは全く行いません。

来院時、検査(仙腸関節の可動性検査)してみると、症状がある側の仙腸関節がグラグラと不安定な状態でした。

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骨盤に付着する靭帯

仙腸関節の周りに着く靱帯、仙結節靭帯や腸腰靭帯、後仙腸靭帯が緊張していて、押すと下肢までしびれが出ます。

骨盤の触診
骨盤の触診

これは仙腸関節が捻挫したように【緩くグラグラ】になっている状態です。

おそらく、度重なる矯正が原因でしょう。

幸いにも、
関連する股関節の施術と、仙腸関節の固定・適切な運動療法によって徐々に改善して本来の腰やお尻の痛みもほとんどなくなりました。


骨盤の治療が正義である」ような風潮はこういった症状を生んでしまうこともあるため、我々にとっても、「この場所の治療が絶対条件だ」と思い込み、同じ部位を繰り返し治療する際には一度引いてみることの重要性を今回再認識させられました。

また一歩、健康問題への理解に繋がり、皆様に感謝申し上げます。

腰や足のしびれでお困りの方のお力になれれば幸いです

過去の仙腸関節の問題についてはこちら

膝下のしびれ 坐骨神経を刺激する原因には仙腸関節の不安定が関与

腰臀部痛から鼠径部・下肢まで続く神経痛 仙腸関節の機能不全


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西村 公典