スポーツ選手における選手生命に関わる肘関節の障害 東京都港区田町・三田 埼玉県さいたま市さいたま新都心・大宮・浦和

肩や上肢の症状に対する検査と治療の紹介動画を作成しました。
ご参考までにご覧いただければ幸いです。

肘関節の触診と治療についての講義を数年行っているからなのか、肘関節の障害に悩み、当院に来院される方はとても多くいらっしゃいます。

数ヶ月から数年間、肘の症状に悩まされ、このまま練習を続ければ、もう壊れてしまう。

そんな状態の方もいました。

多くは競技復帰はもちろんのこと、輝かしい成績にまで成長する選手や学生もたくさんいますので、諦めずに競技を続けられる方法を提供できれば幸いです。

今日は肘の関節に数年悩むテニスプレーヤーについて良い変化が出てきたので一部紹介しながら、この問題について考察したいと思います。

症例:テニスプレイヤー(女性)

数年前より【内側上果炎】(いわゆるゴルフ肘、野球肘)と診断を受け、トレーニング、フォームの改善、電気治療、マッサージと、プロ野球選手も来られるような有名な治療院や病院で治療を受けてきましたが、改善はせず、悪化する岐路をたどっていました。

肘の講義をしていたこともあって、その選手と知り合うことになり、治療を始めたところ、4回目に一段階目の効果が出始めました。

CT画像を見る限り、「問題がないn.p」と言われてしまうのもよくわかります。

確かに重篤な問題がないのは私自身にもわかるようなキレイな関節でした。
骨に異常がなければ、サポーター、テーピング、電気治療、針、マッサージ、ストレッチ、フォームの修正、が処方および指導されるというのは、なんら違和感はありません。

しかし、触って、機能検査をした後にCTの画像を見れば、そこから取り出せる情報は全く別なものになります。

当院では触診結果から治療計画を立て、毎回フィードバックを得ながら治療を進めていきます。

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今回のように確かにこのCTだけを見たら、「とても綺麗な肘で問題なから安心してください」なんて言われてしまいますが、触診をした後に、このCTを見るといくつかの治療ポイントが明確になってきます。

1つ目は
【上腕骨内側上顆の後方変位】(資料内の緑ひし形マーク)

2つ目は
【橈骨頭の後方変位】(資料内オレンジのひし形マーク)

でした。
おそらくこれは肩の内旋変位によるものであると予測でき、回内の治療と伸展の治療を行なっていきました。

ただ、CTを見るのと何が違うのか、
そう、「触診」が全くないのです。

治すべき場所を探せば、いくらでもあるような肘なのにも関わらず、ただマッサージと、特殊な良い電気をかけても治りません。

1つ1つの筋肉の機能検査を行い、
1つ1つの関節の機能検査を行い、
1つ1つの神経の機能検査を行い、
1つ1つ治していくと、いつの間にか、肘が伸びるようになりました。

一段階肘は伸びましたが、そこでまた止まってしまいます。
次に試行錯誤の末見つけたのが、

【骨間筋】と【回外の機能制限】

これを改善すると、直後から肘の伸展が数年ぶりに伸びました。

まだサーブの時に必要な完全伸展までは達成していないものの、かなり改善が見られています。

おそらくもう一段階何かを見つけなければなりませんが、おそらくもうすぐそこまできているのを我々は実感しています。

それから経過が進み、今までの治療で可動域はほとんど問題なくなり、以前よりパフォーマンスも上昇、表情も明るくなってきました。

しかし、プレー後半は肘の筋肉が張り、パフォーマンスが低下してしまいます。

確かに可動域はほぼ完全になっていましたが、最終域でガチッとした硬さが残っています。

動画でも紹介している頸神経の治療で筋肉の張りも取れ、肩肘ともに軽く動くようにできました。

他の可動域も測ってみると、右の股関節の外旋、足関節の背屈が異常に固く、肘の筋力テストも股関節と足関節のポジションで弱くなることがわかりました。

つまり、下肢の機能障害があり、その分、「手打ち」をしていたようです。

下肢の硬さを取るとさらに肘は力強くなり、長い時間も差し支えなくプレーができるようになっています。

 

選手生命を脅かす肘関節の痛み、後戻りができないことになる前にちゃんと見直す期間があるとその後の競技人生も変わってきます。

当院の治療を希望される皆様へ

もしすでに画像診断を受けたものがあれば、持参していただくと診察の助けとなります。
治療は肘だけでなく、肩、首、手、背中、腰とすべての関節の機能検査を行い、肘にかかる負担すべてに対して治療を施しますので、各関節の機能検査を行います。

過去にあった症状も参考にしますので、これまでに負った怪我も思い出しながら来院していただけると早い段階で変化を出すことができます。

肘など、身体の痛みや不調で苦しむ方のお力に少しでもなれれば幸いです。

安心安全丁寧な治療

JR田町駅、都営浅草線三田駅徒歩1分
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西村 公典

長らく続くテニス肘 運動連鎖と関節運動学的調整法

肩と首の検査と治療について紹介動画を作成しました。
ご参照いただければ幸いです。

【身体内部に存在する動きの制限を見つけ治療する】

最近はテニスのインストラクター、ゴルフのティーチングプロ、様々な競技のコーチから選手やクライアントを紹介していただいています。

スポーツトレーナーという職種と、我々との大きな違いは何だろうか、こんな問いを自分自身に立てた時、一つ浮かぶのは「触って真実を明らかにする」ということにあるかもしれません。

今日はテニス肘の症例をご紹介しながらその説明をさせていただきたいと思います。

「テニス肘が治らない」

そんな状態に対し、トレーナーはこう考えました。

「体幹の回旋が弱い、肩甲骨の固定が弱い、それによって手打ちとなり、テニス肘を起こしている」

それに対して、体幹の回旋強化、肩甲骨のトレーニングを始めました。

テニスのコーチはこう考えました。

「手打ちとなっている。ボールの打点が少し遅れている。」

それに対して、フォームの修正、主に体幹の回旋から行い打点を前に意識させました。

休むと肘の痛みは改善するも、テニスを再開するとまた痛みが出現する、そして変わらず体幹の回旋は制限され、打点も遅れてしまう。

こういった繰り返し痛みに悩む状態に陥った際に紹介され、体を診ることになります。

実際に体を診てみると、
体幹の左回旋は制限されています。
肩甲骨は外側かつ前方に押し出されており、いわゆる肩が内に巻いている状態。
肘は内側が張り出すように、外側への反り返りが強くなっています。外反肘と言います。

トレーナーやコーチと見解は変わりません。

ここからが我々の本領を発揮する場所です。

体幹の左回旋の制限は第10胸椎でした。
胸椎の5番目は逆に左回旋している状態で停止しており、肩甲骨を外側へと押し広げているようです。
骨盤も左に回旋が強く行われており、足の力が骨盤の回旋により吸収されています。

エクササイズ・リハビリ・フォームの改善のほとんどは、プレイヤー自らの力によって作り上げて行きますが、治療家は相手の体の中にその機能を作ることができます。

”体幹の回旋が遅れる理由”これが体の内部にある場合、エクササイズやリハビリではなかなか改善する事が出来ません。

どの部位に制限があるかを触診し、その部分の動きを作ってあげる。

こうする事で本来の思ったままの動きが可能になります。

実際に今回の場合も、
第10胸椎の回旋を治療し、第5胸椎の回旋を治療するとともに肩甲骨をリリース、そして骨盤の回旋を治して地面からの力を上肢まで導いて行きました。

もちろん肘の関節の治療も施しましたが、その前から肘の痛みも改善し、テニスをしても気にならなくなりました。

悪いフォームを起こしうる身体内部の問題、ここにアプローチするのが我々の仕事です。

テニス肘やスポーツ障害で苦しむ方のお力になれれば幸いです。

長らく続く、腰痛や足の障害にお困りの方のお力になれば幸いです。

安心安全丁寧な治療

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西村 公典

腕から手先の痺れ 力が入らない

梅雨時期は湿度のせいで、体が重く感じます。

この「重い」という感覚は湿度によるものだけではなく、神経症状のことがよくあります。

今日は「重い張り感・鈍痛が肩から手の先」まであり、「力が入らない」といった神経症状を呈していた方の症例を報告します。

40代男性:

学校の教員をされている方で、泊りがけの移動教室の時に、「枕の違和感」を感じていました。

すると翌朝から首肩の凝りと、肩から腕の重い張り感が出現し、次第に手の先までしびれるようになりました。

一週間が経過し、手の力まで入らなくなり、整形外科でX-pとMRIを撮影し、並行して当院に受診。

 

座っている体勢で、患側の肩が上がり、頚椎に肩から突き上げるような力を及ぼしていることが予測できました。

また、頚椎の右側(患側)が前に出ており、神経根を圧迫していることも予測できました。

 

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黄色が神経(首の隙間から出ているのが神経根)

 

後日のMRI結果では、ごく僅かのヘルニアがあるものの、手術が必要なほどではないため経過観察となりました。

ここで重要なことが
【ごく僅かなヘルニアでも神経根と呼ばれる、首から出てすぐのところにおいて圧迫を取っておかないと痺れは一向に良くならない】
ことです。

初見時の検査からも
「首を右に向けている」
「右肩を軽く下げる」
時には握力が上がることから、頸椎や胸椎の部分での回旋異常や側屈異常を改善することで握力は上がることが予測できましたので、行ってみました。

すると直後から握力は7割程度回復。
肩の可動域は9割回復。
痺れは肘周囲と肩の外側のみ少し残りましたが、手先の方への痺れは取れました。

 

3回目の治療で、ほぼ完治。
体育など運動を再開しても不自由ない程度まで回復。

ただ運動後の筋肉痛が右上肢だけ長く続くことから【遅発性筋痛】と呼ばれる神経症状が若干出現しているようだったので、激しい運動後だけその後も数回続けてもらっています。

 

手の痺れや力が入らない、肩の痛みなどでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。

 

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西村 公典

肩の痛みの多くは肘関節由来

肩関節の治療の基本概念を動画で紹介しています。
ご参考までにどうぞ


 
理論編

数年にわたり、肘関節の触診・検査・治療を講義させていただいてきて、ほとんどの治療家が肘関節の治療を行ってきていない現状に気付かされます。
肘関節の痛みである、テニス肘でさえも周囲の筋肉をほぐすことしか行われていないのです。

肘の検査と治療は肩関節の問題にも必ず必要な部位となりますので、今日はその理由である一つを「テニスを行っている患者さんの肩の痛み」を例としてご紹介します。

スポーツによる肩関節の疾患として多いのが、
【上腕二頭筋腱鞘炎】
【腱板損傷】
【インピンジメント症候群】です。

まずは「上腕二頭筋腱腱鞘炎」と肘の関わりについて

上腕二頭筋腱
上腕二頭筋腱

上腕二頭筋、いわゆる力こぶの筋肉は腕をあげる筋肉でありながら、手のひらを返す(肘の回外)動きを行っているため、テニスで言えばサーブやバックハンドで時に主に働きます。


ここで重要なのが、上腕二頭筋が肩と肘の二つの関節をまたぐ長い筋肉であるという特徴です。
肘の機能障害があった場合に、上腕二頭筋は大きな負担を背負わないといけないのです。
そう言った理由から
上腕二頭筋腱鞘炎は肩の痛みとして訴えてこられますが、実はその背景には必ずといって良いほど肘の機能障害が隠れています。

続いて「腱板損傷」と肘の関わりについて

腱板を構成する筋肉の中で棘上筋が比較的損傷率の高いと言われていますが、この筋肉と肘関節の関わりは「インピンジメント症候群」でお話しします。

2番目に損傷率が高いのが「棘下筋」。

棘下筋
棘下筋

この筋肉の作用は肩を外旋する動きとなり、バックハンドで大活躍する筋肉ですバックハンドで上腕二頭筋が関与するという話を先ほど述べたとおり、二頭筋と棘下筋は協調して働きます。
つまり肘の動きと棘下筋の筋力も関与するのです。

最後に「インピンジメント症候群」と肘の関わりです。

肩が60°から120°にかけて関節内の圧力が高まる構造をしていることから、何かの問題で肩関節の隙間が狭くなっていると、60°〜120°でコリっと音がしたり、引っかかったり、痛みが出たりします。
これがインピンジメント(衝突)症候群と呼ばれる現象です。

関節の隙間が狭いことで起こる棘上筋の損傷(インピンジメント)は肩の回旋運動が原因で起こります。

棘上筋
棘上筋

腕をあげるときには肩の回旋運動が自然と受動的に行うことによって関節の隙間を常にキープしているのですが、それが筋肉の緊張によってや肩甲骨や鎖骨、肘関節の機能障害によって妨げられると、結果インピンジメントしてしまうのです。

さらに肘関節が重要と訴えるのにはもう一つ大きな理由があります。

目的の方向へ飛ばすヒッティングスポーツにおいて、ボールと道具の面というのが重要になってきます。
つまり手の平が目的の方向に対して向くために、肩の受動的な回旋に対して、肘関節が緩衝しなければ、面自体が変わり、ボールが他所に飛んで行ってしまいます。

このことから、肩の痛みだけでなく、競技のパフォーマンスとも関係するため、肘関節の機能検査と治療ができなければ、ヒッティングスポーツにおいてはきちんとしたスポーツコンディショニングも行えません。

我々は関節の機能構造学や神経学、そして空間の認識能力など様々な身体の機能を用いて安心安全で優しい治療を行っています。
肩の痛みやスポーツのパフォーマンスでお悩みの方のお力になれれば幸いです。

肩を動かすと脇がゴリゴリ擦れる音がする

ゴルフ障害 肩・肘・手のコーディネーション

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手の腱鞘炎 神経学的調整法にて改善

子育て、レジ打ち、品出し、テニスやゴルフ、人によっては手をそんなに使っていない人まで腱鞘炎になります。

【なぜ手に負担をかけていない人にも腱鞘炎になるのでしょうか?】

 

問題が手や指より手前にあるからです。

これまでに何度もこの話は説明していますので今回は症例報告のみさせていただきます。

 

過去の腱鞘炎の症例についてはこちら

バネ指・腱鞘炎に対する治療

繰り返す足首の痛み・こわばり  関節炎?腱鞘炎?捻挫?リウマチ?

手のこわばりや腱鞘炎に肋骨の機能異常が多い

 

主訴:腰痛と左手の腱鞘炎

腰痛は昔からあり左足に坐骨神経痛を持っています。この数週間で左手の痺れが起こり、手のこわばりと腱鞘炎様の痛みまで出現しました。

※「腱鞘炎様」としているのは、炎症がある場合はその場で痛みが消失することはないのですが、今回は痛みが消えたので「様」をつけています。腱鞘炎と思われて来院する方の6割はその場で痛みが消えます。

 

仕事は仕分けをしているので手を使っています。
そのため本人も休めば治ると思っていたのですが、それでも痛みは消えず、来院されました。
輪ゴムを左手で広げて、物を閉じるため?左手の母指に痛みが出たようです。

親指を反らすと手の甲に痛みが走り、いわゆるド・ケルバンと呼ばれる状態です。

【治療で改善したポイント】は「」でした。

肘の検査と治療
肘の検査と治療

 

首肩肘手と【動きの触診】を用いて検査をすると、全てに異常が見つかります。
仕分けの仕事ですから、痛みのあるポイントだけではなく、当然手から腕全体に問題が出ています。
そこから指の動きと関連するポイントを探るべく、普段行なっている手の動きから推測すると、手関節と肘関節が可能性が高いと判断しました。

一つ一つ改善させてみると
その場で痛みがなくなりました

まだこわばりが残るため、頚椎の状態や骨盤の傾きなど、もう少し全体を見ながら治療する必要はありますが、【肘で良くなる】ことがわかれば運動療法や家でのストレッチも伝えやすいです。

その後わかったのですが、手のこわばりは腰痛の治療の過程で改善しました。

腰椎骨盤の歪みモデル
腰椎骨盤の歪みモデル

 

皆さんの手の痛みの原因はどこにあるでしょうか?

 

手の痛みでお困りの方のお力になれれば幸いです。

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にしむら治療院院長

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西村 公典

バネ指・腱鞘炎に対する治療

手で有名な病院でもこれからお話しする治療と検査はほとんど行われていません。

今までに何万人という腱鞘炎の方を治療させていただいていて、ほとんどの人が手術する必要なく治っています。

今日はその検査と治療の一部をご紹介します。

簡単な動画でご紹介しています。

動画はこちらからご覧ください。

腱鞘炎で腫れることの多い指の根元の関節の機能についてお話しします。

指の動きは、「曲げる」「伸ばす」といった普段行う動きと、指同士を「寄せる」「離す」といった小さな動きが可能です。

さて皆さんここで、

反対の手で指をつまみ、捻ってみてください。

どうあがいても、意識的に指は捻ることはできませんが、外から力を加えると簡単に捻ることができます。

他動的な回旋
他動的な回旋

もしこの関節の捻る動きになんらかの障害が生じた場合は途端に指は曲がりにくくなります。

腱鞘炎が治りにくい人の中にはこの動きに制限がある人がいます。

皆さんはこの動きを検査してもらったことはありますか?

ないという方は是非一度当院へご連絡ください。

きっと良い結果が期待できるでしょう。

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Email : nishimura@hari.space

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担当 西村 公典

手のこわばりや腱鞘炎に肋骨の機能異常が多い

足の異常で来院される方と同様に多いのが、手の障害で来られる方です。
足を痛めて歩けなくなるといった具合に、手も障害が出ると物が持てない、ペットボトルのキャップが開けられないといった日常動作に何かと不便が出てきます。
以前にも手が焼けるように痛いといった症状に対してのブログを掲載しましたが、今回は手のこわばりを訴えて来られた方の症例についてお話しします。
何度も話に出していますが、手の神経は首から出て、鎖骨の下、肋骨の上を通って各神経枝を出して肘を前後左右へと分岐して手まで向かいます。
ですので、手の先の障害が出た場合、真っ先に疑うのは「頚椎」「鎖骨と肋骨」「肩」「肘」「手首」というように神経の経路のどこかが問題が起きても手の先に症状は起こりうるのです。
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頚神経叢

過去に記載した腱鞘炎の治療についてはこちら

手首・指(腱鞘炎ばね指)・肘の痛み(テニス肘)の症例 ゴルフ・テニス・釣り オフィスワーク

治らない肩や手の痛みの原因は肘にある 症例2

ただ、頚椎の場合は、首が悪いからと言っても腰と背中の影響によって頚椎に支障を期待している場合は多く、結局のところ全身を治療しなければなりません。
さて今回は、そんな頚椎の問題が肋骨の機能異常によって起こった例をご紹介します。
40代女性、左手の腱鞘炎から始まり、続いて右手の腱鞘炎が起こってきました。
彈発現象(バネ指)は最初起こっていたものの、経過とともに手のこわばりとして変化していきました。
来院時バネ現象は起きず、指が曲がらず、伸びることにも多少の制限がありました。
スクリーンショット 2018-01-18 14.56.18.png
手の腱と腱鞘 解剖図
腱の解剖学 ネッターの解剖学参照
腱の解剖学 ネッターの解剖学参照
腱鞘の構造 ネッターの解剖学参照
腱鞘の構造 ネッターの解剖学参照
念のため、リウマチの検査も行いましたが、幸い陰性で腱鞘炎の治療を継続して様子みましょうとなっていましたが経過は変わらず、当院へと来院されました。
手のこわばりは最初から症状のある左手の方が強く、右手は深くは指が曲がらないものの、指が手のひらに触れられる程度でした。
一方左手の中指と薬指は曲げても手の平につかず宙に浮いてしまいます。
グーパーグーパーと離握手運動を素早く行ってもらうと、左手は遅れてしまい、すぐに腕全体がだるくなるというものでした。
この離握手運動はルーズテストと呼ばれる胸郭出口症候群の検査と似ているもので、腕全体がだるくなるという表現もまさしく胸郭出口症候群の症状と似ています。
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胸郭出口症候群
つまり斜角筋・鎖骨・肋骨・小胸筋のポイントで一つ改善できるポイントがありそうです。
実際に触診してみると、
左の第1肋骨、第2肋骨は下がり、第7頚椎は下の第1胸椎に比べて右に傾いています。
第8頸神経であれば過度のストレッチによる障害、第1胸神経であれば圧迫神経障害というところでしょうか。
椎骨の関節の動きを検査(モーション・パルペーション)すると第1肋骨<第7頚椎<第6頚椎の順に硬さが強くなっていました。
鎖骨はというと肋骨に比べて左右の差は少なく、肩甲骨を含めて上肢帯によって、歪みを補正しているようです。
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右の第一肋骨は上に上がっており、下に押さえながら、右手を動かしてもらうと右手に関しては自由に動くようになりました。
同様に左側の下がっている肋骨を上へ押圧をかけて左手を動かしてもらったら、こちらはまだ変化が出ません。
二次的に頚椎が歪んでいる場合はこういうことがたまにあります。
第1、2肋骨のように下方変位している部分を探してみると、仙骨及び骨盤が左下方変位、胸腰部移行部の左下方変位、肩甲骨下端部の左下方変位。
それらを一度治療をした後に、再度肋骨の左側を上方へと押圧しながら左手の検査をするとだいぶ左手の指が曲がりやすくなりました。
手根骨の矯正や指の関節の治療を含めて4回で指が手の平に触れられるようにまでなりました。
たまにまたこわばることもありますが、経過良く過ごされているようです。
手の痛みやこわばりで苦悩している人のお力になれれば幸いです。
今回は幸いにもリウマチではありませんでしたが、リウマチの場合も同様の治療計画で痛みはだいぶ取れてきます。
無理のない治療で寛解することができれば幸いです。

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