声のかすれなど発声の障害 東京都にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

パーキンソニズムによる声のかすれなどの症状でお困りの方で来院された方が、一回目の治療でかなり改善されたので、前回投稿した「声のかすれ」に詳細を加えていきたいと思います。

今回は以前の投稿で記載した喉頭斜位による声帯へのストレスが影響した症例です。

症例

男性:70代 パーキンソニズムと診断され服薬中

手の震えも起こっていたが、振戦に対しては服薬により安定しており、声のかすれ(嗄声)や他の自律神経症状に悩み当院へと来院に至ります。

ポイント

手の震えが服薬により安定しているのであれば、声の問題は喉周囲に存在する固有受容器の問題であることが予想できます。

→付随する疾患や症状を確認しました

同時期に歯軋りもひどくなり歯医者にて相談するが、特別な治療はされずに至っていました。

歯軋りの症状から、顎から咽頭部にかけてに存在している関節受容器や筋肉に含まれる固有受容器の問題は予想できます。の問題点を見つけて治療をしてみることにしました。

→舌骨に付着する筋肉には、筋紡錘は存在しないという研究結果がありますが、詳しくいろんな論文を調べてみると、サルや人間では筋紡錘が検出されるという結果が出ているため、今回のようにパーキンソニズムの症状を悪化させ得ることは予想できます。

既往歴:心疾患

既往歴に心臓疾患もあったので、反回神経の機能不全も予想できたため、そちらに対しての神経促通も行っています。

治療(頸椎・声帯・喉頭軟骨)

顎関節の動きを確認すると、下顎が右側へとスライスし、回旋も同時に混ざっていることが確認できました。

喉頭軟骨を触診すると左から右側へと運動制限があったため、喉頭斜位の可能性も考えられます。

頸椎は第3第4腰椎で変位が強く、その調整で顎関節の機能も改善しました。

ご覧のように声帯がある喉頭蓋は、第4頸椎付近にあるため、頸椎の影響によって歪むことがよくあります。

治療(第3胸椎・星状神経節・反回神経)

前回のブログでも詳しく説明した反回神経についてですが、今回は顎関節の機能問題から頭蓋にある茎乳突孔から出てくる迷走神経のストレスか、大動脈弓で反回する反回神経のストレスかといった予想で第3胸椎の変位も調整することにしました。

頭蓋 底面

治療結果

頸部や胸椎の治療をしている最中から声が出しやすい気がする、とおっしゃっていただいていたので、改善が期待できていました。

数日後、嘘のように声が出るようになったという喜びの連絡を受けました。口や喉の症状は緩和しましたが、その他にも自律神経症状を抱えていたのでそちらの経過をみながら通院することになりました。


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声がかすれる 嗄声 反回神経の障害 東京都にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

今日は「声がかすれる(嗄声)」や「喉のいがいが」「喉の痒み」「咳が出る」についてです。

声を出す声帯の機能異常や、喉の粘膜の知覚の問題ですので、その解剖学を理解すると良い結果が出ます。

嗄声の病態については、後半で述べます。
※大動脈瘤や肺癌やリンパ節転移による重篤な疾患でもなりますのでまずは耳鼻咽喉科を受診してください。当院へは病院と併用した通院をお勧めします。

その他不妊治療や代謝異常などと関係のある甲状腺機能問題に対しても重要な解剖学です。


治療が期待できる病態

我々の治療で変化が期待できる嗄声は、
①反回神経麻痺(手術後)
→手術で損傷された皮膚や皮下組織の緊張をとることで改善できます。

②ヘルペス後の反回神経麻痺
→ヘルペスが出ていた部位に合わせて神経の促通法を行います。

③パーキンソン病による嗄声
→その他の随伴症状、例えば、手の震え、歩行障害など、随伴症状の強い部分の調整と反回神経や交換神経節に対する神経促通


嗄声治療の基礎知識

反回神経のストレス部位:

左反回神経が大動脈弓を迂回する部分は第4胸椎の左側です。つまり第4胸椎付近に大きな歪みがあると反回神経にストレスを与える可能性があります。

たまに胸椎の調整中に喉が痒くなる人がいらっしゃいますが、このせいかもしれませんし、もしかすると上頸神経節(第1胸椎〜第3胸椎の交感神経節)による咽頭神経叢の刺激によるものかもしれません。

もし手の症状を抱えていれば、上部胸椎の異常がより影響を与えている可能性は高くなります。

これまでに治療した方も上部胸椎が一番変化が出る場所でした。

 

上喉頭神経は迷走神経のか神経節から起こり、反回神経とは別で声帯筋を支配しますので、胸椎で変化が出ない場合は、上部頸椎の異常を見つけると良いです。

上喉頭神経
上喉頭神経

 

あとは前回お話しした頸静脈孔と関連する側頭骨・後頭骨・第1頸椎です。

前回のブログはこちら

 

なのでポイントは、
①頭骨・後頭骨・第1頸椎 ②第1〜第3胸椎 ③第4胸椎付近
となります。


嗄声(声がかすれる)の傾向

「声がかすれる」症状は、

①風邪などの喉頭炎による声帯の圧迫
②反回神経の麻痺
③喉頭斜位による声帯のストレス

に分けられ、②の一部と③は我々でも改善できます。

ここで注意が必要なのが、②反回神経麻痺のうち大動脈瘤によるものや、肺癌またはリンパ節転移による反回神経の圧迫です。

ですので、声がかすれるといった症状が出た方は、まずは耳鼻咽喉科を受診されるようお願いします。

反回神経と大動脈弓
反回神経と大動脈弓

上の図は左の反回神経を記したものです。ちなみに右の反回神経は鎖骨下動脈の下を回ります。

 

その他、反回神経麻痺として多いのが、甲状腺の手術後に起こるものです。
甲状腺の真裏を走行するため、甲状腺の手術時に神経の剥離操作を行い温存するも、術後に嗄声が起こる場合が少なくない。

次第に改善すると言われているが、他人によってすぐに寛解するものと長くかかるものと様々という話も聞きます。

甲状腺と反回神経
甲状腺と反回神経

ヘルペスによるものも少なくありません。
これは帯状疱疹後神経痛のように長引く場合がありますが、これも割と治療による変化は出しやすいものです。

他に多いのは、パーキンソン病など神経疾患によっても起こりやすいとされています。
こちらも治療によって変化が出やすい病態です。


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側頭骨と後頭骨の調整 肩こりや全身の症状に効果あり

なんだかんだで開業10年が経過しておりました。

まだまだ勉強することは多く、もう10年が経ってしまったのかと、この先30年で身体の機能を学び尽くしたと言えるくらいの域に達することはできるのだろうか。

必死に走り続けた10年ではあったけれども、まだまだ走り続けなければならないと感じる今日、「おぉ!」というような変化を解剖学からその現象を確認していきます。

 


オステオパシーやカイロプラクティックには「頭蓋調整」と呼ばれる頭蓋骨を調整する方法があります。

その頭蓋調整や第一頸椎の調整はありとあらゆる症状を改善させることができる、そんな言われ方をします。

もちろんそれで効果が出ることも多いですが、やっぱり手足の関節や筋肉の調整をしなければ改善しないものも多いです。

今回はその頭蓋調整の効果から、解剖学の理解へと進めていきます。


症例:

症例は、割と一般的にいう「肩こり」「頭痛」です。

肩の可動域を測ると、両腕とも重く、水平(90度)までは達することができません。

この重い腕を持ち上げてデスクワークや家事をされているかと思うと、日々辛い気持ちを察することは容易い、そんな重く挙がらない腕をしていました。

 

普段通り、肩の三角筋を支配している第5頸椎付近の調整や、肩の肩甲上腕リズムの調整として腰部や肩甲骨の治療をしてきましたが、だいぶ軽くなっても120°ほどの挙上でかなり重さが出てきます。

治療部位を変えながら肩の動きをチェックする中で、側頭骨の調整で今までにない肩の軽さにまで変化しました。


考察:

側頭骨の治療でなぜ、肩の可動域や腕の重さが改善したのかを考察してみます。

筋肉は、それぞれ支配している神経が異なります。

腕を上げるための神経であれば、筋皮神経・腋窩神経・長胸神経・肩甲上神経などがすぐに浮かぶでしょう。

多くの方が頸椎症性神経根症にちかい病態にあるため、頸椎の治療で神経が促通され筋肉が正常に動くようになります。

今回もそうでしたが、側頭骨の調整は頸椎症や神経根には影響を与えません。

それでは、なぜ効果が出たのか。

 

首・肩そして背中に広く分布している僧帽筋は副神経という脳神経が支配しています。

脳神経の分布
脳神経の分布

魚類から進化した我々の体は、僧帽筋は当時エラを動かす筋肉だったから、脳神経による支配であると言われています。

この副神経は、延髄から起こる延髄根と頸髄から起こる脊髄根とに分かれていると言われていましたが、延髄から起こる延髄根は、喉仏周囲の筋肉を支配する迷走神経の一部であるという見解が強いと言われています。

最近の知見については、今回議論をしませんが、この副神経や迷走神経は舌咽神経(味覚)と共に「頸静脈孔」を抜けて頭蓋から体表に出てきます。

副神経
副神経

この頸静脈孔は後頭骨と側頭骨に挟まれていますので、後頭骨や側頭骨に付着する筋肉が緊張を起こしていると機能を低下させてしまう可能性があります。

頭蓋 底面
頭蓋 底面

図の右下にある頸静脈孔を追っていただくと側頭骨と後頭骨に挟まれているのが確認できるかと思います。

またそのすぐ下(実際の体だと後面)に後頭顆があります。

そこに第一頸椎(環椎)が接続するため、環椎が異常を起こしても副神経や迷走神経に緊張が起こってしまうのです。


 

とても大きな変化が出るため神秘的な治療と思われる頭蓋調整や環椎の治療も解剖学を理解するとそんなに驚くことはありません。

臆説ではなく、徹底した研究で証明された治療計画を立てたいと常々思っていますので、皆様にも理解されやすいシンプルな治療を今後も目指していきたいと思います。


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心臓バクバク 不整脈? 背中も痛い 田町駅にしむら治療院・さいたま新都心アギトス鍼灸整骨院

前回の内臓のブログの後に書く予定としていた呼吸機能についてですが、次回に延期致しまして、今回は、「心臓がバクバクして胸や背中も痛いんです…」という症例に対する良い結果が出たので先にそちらの症例について考察してみます。

呼吸器は循環器とも密接なので、まず、心臓に対する治療から深く考察してみます。


症例

症例:男性 50代 基礎疾患はなく普段から腰痛や足の張り、肩こりに悩む

現病歴:
朝、目が覚めた時に背中の張りや重ダルさがあり、クーラーで当たって寝て筋肉が強張ったからかなと考え、少しストレッチやトレーニングをしていた。

その後少し経ってから、心臓がバクバクいい、胸や背中がズキズキ傷み始めたため、すぐに病院で検査を行いました。

結果は心電図も血液検査も問題なく、ただ血圧が160/80と高かった。
しかし拡張期血圧は落ち着いていたため、痛み止めと胃薬の処方で経過観察となった。

服薬後も続く痛みで辛く、当院に疼痛緩和の問い合わせがあり、医師の診断から重篤な疾患は見つからなかったため、肋間神経痛を疑って治療を行いました。


治療直後は、腰が重い程度で心臓のバクバクも胸や背中の痛みもなくなり、翌日はさらに改善が見られて仕事に戻れたと連絡がありました。

さて、治療結果から、今回の体に起こった変化と、もし違った要素で症状が起こっていた場合のための別の視点の検討をしてみましょう。

 

研究・考察

まず、心臓の収縮の調整がどこで行われるのか。

洞房結節がペースメーカーの役割を果たしているので、洞房結節に対して何が変動をきたす要因となるのかを考えていきます。

①ベーンブリッジ反射(右心房の還流増加に伴い、拍出量を強くする)
②大動脈神経反射、頸動脈小体反射(化学受容器Co2に反応)
③アシュネル反射(三叉神経1枝−迷走神経の反射)

鍼灸や徒手による手技で作用できる部分を考えると、こう言った学校で習う神経反射は利用し難い。

 

心臓神経
心臓神経

参考図書:ネッター解剖学アトラス 南江堂

※素晴らしい本ですので、みなさん是非買いましょう。解剖学書は3、4冊見比べるのをお勧めします。

ここで幅広い内臓系の治療として使われる【星状神経節】(上の図で頸胸神経節)に注目したい。

花粉症や耳鳴りに対する治療としても使われる星状神経節ブロックは、ある副作用があることが知られています。

ごくまれに不整脈が起こり、その考察の研究論文はいくつかあるようで、その1つを読み進めると今回の症例で起こった変化の1つや、他の治療ポイントの検討ができました。

 

結論を言うと、星状神経節、特に右の星状神経節は洞房結節を支配しているので第1胸椎の右側に何かしらのアプローチをすれば良いという見解です。

右の星状神経節の神経支配:洞房結節と心室の前壁→ブロックにより徐脈化
左の星状神経節の神経支配:房室結節と心室の後壁→ブロックによりPR間隔が延長

つまり、右の星状神経節の興奮を抑えることができれば、異常な神経の興奮による不整脈は改善する可能性があることがわかります。

実際に、不整脈の方に星状神経節ブロックが有効であるとされているのは、この理論からですし、鍼灸や徒手医学においても経験的に効果を得られています。


今回の症例の考察

 

今回の場合においては、不整脈など心電図での問題は見られなかったため、肋間神経痛によるものであると理解できます。

Th8など、中部胸椎・下部胸椎での側屈変位(左屈変位)の改善でかなり改善したことからも、星状神経節(Th1〜4)での効果ではないことは推測できます。

神経節の解剖学的位置
神経節の解剖学的位置

参考図書:ネッター解剖学アトラス 南江堂

しかし、もしかしたら下部胸椎が第1胸椎などに多関節筋や運動連鎖を通じて、影響を与えることもあるので、二次的に星状神経節に対してアプローチできたのかもしれない。

 

今回のような不整脈があった場合でも、肋胸椎の施術や、星状神経節への調整で症状を軽減することもできます。

 

今回のように、下部胸椎などで効果のである場合もあるが、星状神経節に対する調整は様々な効果が期待できるため、しっかりと自律神経の解剖を理解する必要があります。

耳鳴りと難聴を胸椎への矯正で治療したことからカイロプラクティックは始まったそうです。

おそらくこれも星状神経節へのアプローチが成した技だと思います。

現代人は、第1胸椎は前方に変位している人が多いため基本押す動作による治療は難しいパターンの患者さんがほとんどです。
理論は知っていてもなかなかうまく治療ができないため、勉学以外に練習を続ける必要はあり、試行錯誤は今後も続ける必要がありそうです。

 

しかし、頭が痛いや胸が痛い(背中が痛い)は命に関わる深刻な問題の前兆も否定できないため、油断はできません。
かかりつけ医をもち、以後の健康管理にも気をつけなければなりません。

皆様しっかり検査は受けましょう

 


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不妊治療 左卵巣の腫れ 十二指腸と第一腰椎の調整の関連 東京都港区三田にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

新しい勉強の課題は、新規で来られる方や久しぶりに再来院される方によってもたらされ、かつその課題は既存の方でうまくいかなかった方を改善する一歩に繋がったりします。

これまでにうまくいかなかった方には、当時出会った頃には至らなかった点で申し訳なく思いますが、これから向き合うかもしれない方々の症状のためにも、こうやって少しずつ治療を成長させなくてはならないと感じる今日この頃。

 

今までは、筋・筋膜、関節、神経とかなり深く学んできたつもりではありましたが、ここに内臓と血管を付け加えるとかなり詳細まで人の体を見ることができるようになります。

今日は、不妊治療(妊活)に関わる点をご紹介したいと思います。


症例:

これまでに妊活を目的とする方や、腰痛や足の痛みなどを主訴として患ってきた方の中に、こんな随伴症状(副症状)を抱えている方がいらっしゃいました。

①左下腹部の張り(当初は便秘と関連付けをしていました)

②左の腎臓の機能低下(40代前半にして左の腎臓は機能を著しく低下していました)

③既往歴:左陰嚢水腫(男性:子供の頃に手術をしていました)

④左卵巣の腫れ(左の卵管が狭い、左の卵巣からの排卵が少ない)

 

こういった随伴症状を骨盤内神経の機能低下による症状として、主症状である妊活や股関節治療の一環として、腰部や骨盤の治療を行っていました。

 

しかし、これらが呼吸(横隔膜)、左卵巣(精巣)静脈、十二指腸とで繋がっていることを知ったのはつい最近です。


機能解剖:

それでは機能解剖学で、これらの症状を紐解いていきましょう。

まずは、機能性ディスペプシアについて記載した部分と重なりますが、

※機能性ディスペプシアについて書いたブログはこちら 胃の痛み・足のしびれ 神経障害と内臓

胃十二指腸 第一腰椎
胃十二指腸 第一腰椎

胃から繋がる十二指腸(上の図緑)は第一腰椎の高さに始まり、第2第3腰椎付近で後腹膜と接続して固定されています。

第1腰椎付近で胃の幽門から十二指腸に至るのですが、この付近では、腹膜内臓器となるため、小網で腹膜と連結してはいるものの、可動性に富む状態です。

トライツ靭帯 十二指腸
トライツ靭帯 十二指腸

十二指腸は横隔膜からなる(今回はこの部分の詳細は割愛します。次回に呼吸と胃の関連で書く予定)と言われているトライツ靭帯(写真黄色で光っている部分)によって、回腸となる前の蛇行部分で第2第3腰椎付近に固定されています。

下部胸椎や上部腰椎への治療が胃腸の機能を改善させるのは、今までも特別なことではありませんでした。

しかし、トライツ靭帯が横隔膜の一部からついていることに気づいた今、なかなか改善しなかった胃腸障害や、呼吸機能の治療に大いに役に立ってくれます。
(※呼吸機能とトライツ靭帯の詳細については次回にアップする予定です。)


 

今回は、妊活との関連をテーマにトライツ靭帯と生殖器の関わりを述べたいと思います。

 

不妊治療で相談される「左の卵巣での卵細胞の発育が遅いみたい」「左の排卵ができていない」「左の卵巣が腫れていると言われました」

『では左の卵巣を支配している左の腰椎で悪い部分を探そう』というのは必ず正解とはならなかったのはこのトライツ靭帯が関係していたようです。

 

左精巣(卵巣)静脈
左精巣(卵巣)静脈

 

写真ではピンク色で描かれている静脈が左の精巣静脈です。(女性であれば卵巣静脈)

(※乳幼児での陰嚢水腫や鼠蹊ヘルニアではこの静脈ではなく、腹膜から伸びて起こる腹膜鞘状突起が関連します)

左卵巣静脈
左卵巣静脈

左卵巣静脈は右側と異なり、左腎静脈につながります。(右側は、そのまま下大静脈に繋がる)

この左の腎静脈は上腸間膜動脈と腹大動脈によって圧迫を受けることがあります。
(重篤だとナッツクラッカー現象と言われる稀な疾患病態が存在しますので、血尿や下腹部痛がある方は、泌尿器科を必ず受診してください)

上腸間膜動脈 トライツ靭帯 左腎静脈
上腸間膜動脈 トライツ靭帯 左腎静脈

 

つまり左の卵巣(男性だと精巣)が腫れる原因の1つに、トライツ靭帯や上腸間膜動脈による圧迫があるということです。

そして話を戻すと、トライツ靭帯は横隔膜の右脚からなると言われているので、横隔膜が付着する肋骨や腰部と関連します。

さらに、十二指腸は後腹膜臓器のため腰部(特に第2・第3腰椎)との接続も強く、その全体の位置関係からトライツ靭帯(組織学的には伸び縮みの少ない組織である)の緊張度と左腎静脈や左卵巣(精巣)静脈の圧迫を起こすとわかりました。

 

このところ内臓や血管の走行にも意識を向け始めたところ、思っても見ない治療効果が出ることもありますが、簡単だと思っていた五十肩の治療で苦戦したり、これならすぐ治せそうだなと思っていた坐骨神経痛も治せなかったりと一喜一憂する臨床の日々です。

また新たな勉強の課題に直面することで、今までに良くできなかった症状をまた1つ改善できる喜びとして感じつつ、人間の体を理解するという途方もない道を漸進していきたいと思います。

 


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嚥下のリハビリ 誤嚥性肺炎の予防 口腔機能学 東京都田町にしむら治療院/さいたま市アギトス鍼灸整骨院

以前にも、パーキンソン病と誤嚥性肺炎についての症例の中で、嚥下の機能を説明しました。

パーキンソン病と誤嚥性肺炎 顎の震え

その時は、頭の傾きと顎関節について説明しましたが、今回は「嚥下」そのものの機能について症例と共にご紹介します。

口腔筋機能療法 舌がうまく動かない 

でも触れましたが、今回は喉頭蓋の機能解剖を説明します。

 


 

咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き
咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き

 

咽頭を食物が通過する際に、喉頭蓋は気管を塞ぐための蓋をします。

喉頭蓋は軟骨組織のために、それ自体に運動する機能はありません。

喉仏のすぐ上にある舌骨が前上方に動き、それをテコに喉頭蓋は気管を塞ぐべく後下方に倒れます

舌骨に付着する筋肉
舌骨に付着する筋肉

今3つの筋群に分けましたが、
①舌骨を上に動かす「茎突舌骨筋」「顎二腹筋後腹」「オトガイ舌骨筋」「顎二腹筋前腹」
②舌骨を下に動かす「胸骨舌骨筋」「肩甲舌骨筋」など

に大きく分けられます。

ここからは症例をもとに説明します。


 

症例:

80代男性:既往歴に脳出血、片麻痺による側弯

ほぼ寝たきり(座ることはなんとかできている)のため、要介護認定を受けています。

足の治療で当初往診をしましたが、食事が最近取れなくなってきたという相談を聞き、嚥下の治療も開始しました。

足の調子が悪くなってから、寝る時間が長くなり、顎関節の筋力が弱くなったことが原因のようです。

 

ここでポイント

先ほどの図

舌骨に付着する筋肉
舌骨に付着する筋肉

この顎二腹筋とオトガイ舌骨筋がかなり重要な筋肉です。

最初にお話ししたように、飲み込み(嚥下)の際に舌骨が前上方に動くことによって喉頭蓋が気管を塞ぎます。

この舌骨の前上方へと引っ張る筋肉が顎二腹筋とオトガイ舌骨筋です。

ただこの筋肉は下顎骨(顎の下の骨)に付着しているため、下顎骨が固定されていなければ機能しません。

 


 

考察:

寝たきりによって顎の筋肉が落ち、下顎骨が固定できないために舌骨の引き上げができなくなった。

そのため、咀嚼機能だけでなく、飲み込むこともしづらくなり、体力的にさらに低下した。


治療:

下顎骨の固定と、側頭骨に付着する舌骨筋や、舌を動かす筋肉の調律を合わせるために、後頭下筋群の調整を行い、かつ、肩甲骨と胸骨の調整によって、舌骨を下方に引っ張る筋肉の緊張を緩和。

 

最後の最後まで、自分で食事を取れるようにと祈りながら治療に携わらせていただいています。


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筋萎縮性側索硬化症 ALS 脳内ネットワークの働き 東京都港区/埼玉県さいたま市 治療院

当院には、神経障害の方は多数来院していただいています。

脳梗塞後の拘縮に困る方や、パーキンソン病の震えに困る方、脊柱管狭窄症により足に力が入らない方など様々です。

今回は、病院での診断が肉離れ→脊柱管狭窄症→ミオパチー→ALSと2年にわたる診察の結果を受けた方の筋力が改善した症例について、最近の名古屋大学による研究を添えて症例検討していきます。


症例:

60代男性
マラソンで足のふくらはぎを負傷後(肉離れ)、痛みが引いてきた後に力が入らず、爪先立ちができない。

マラソンでの負傷直後、近隣の整骨院で「肉離れ」の治療を行なっていました。

痛みは改善したけれども、爪先立ちができないため、病院を受診、そこで「脊柱管狭窄症」と診断されます。

負傷から半年が経過しても筋力が落ちる一方だったので、神経系の治療を行なっている当院を受診。

数回目の治療後、爪先立ちが1回だけできるようになりました。

毎週の治療を行い、2ヶ月くらいで10回できるようになり、その間に整形外科から神経内科へと紹介され「ミオパチー」と診断されます。

負傷してから10ヶ月くらいで、
肉離れ→脊柱管狭窄症→ミオパチー
という診断の流れです。

当院での治療後は毎回、爪先立ちができるようになるため、治療を繰り返す間にふくらはぎが少しずつ太くなってきました。(しかし、健側と比べると断然細い)

 

治療:

私が行なっていた治療は、

①爪先立ちをする準備段階で、骨盤がセットされていない点に注目し、運動連鎖の修正

②腰椎が側弯しており、回旋が強く行われていたので、回旋の治療

これらは、足の力が弱いことを補うための姿勢や運動連鎖なのか、これが足の力を弱めているのか、筋力検査を何度も間に入れてチェックします。

足に力が入る骨盤の状態(姿勢)を覚えてもらったり、腰椎の回旋を治療すると治療直後に爪先立ちの回数が改善します。

 


趣味のゴルフや軽い登山も再開でき、順調に行っていたある日、経過観察を続けていた病院から「筋萎縮性側索硬化症 ALS」の診断が下ります。

2年もの間、足の筋力が改善していたにもかかわらず、なぜ進行性の疾患を診断されることになったのか、名古屋大学の研究結果を添えて、ここから考察を行いたいと思います。

脳内ネットワークという視点から、ALSの方が引き起こす音読障害についての研究です。
こちらから名古屋大学のPress Releaseが読めます。

この論文は2019年の12月号のNewtonで紹介されていたため、私も知ることができました。

メインページである心理学についても面白いのでぜひ読んでみてください。



 

この名古屋大学の研究のポイントは、Press Releaseでも紹介されている通り、

  • 認知・記憶・行動に関わる領域を結ぶネットワークの異常を発見した
  • 複数の領域を結ぶネットワークが引き起こす高次機能障害を可視化

だと思います。

音読や発話と同じように、足を動かすという行為も脳内ネットワークの異常がもたらしていることも考えると、

「足に力を入れる」動作に対して、重心移動などを行い準備する記憶と足裏や各関節の認知機能、筋・関節からのフィードバックによる神経回路(ネットワーク)の異常によって、より筋力を低下させる要因となっていたことが予想できます。

 

本来の神経細胞内の異常タンパク質の蓄積に対して効果があるとは思えませんので、病気本来を治療することはできませんが、脳梗塞後の拘縮の治療やパーキンソン病の震え同様、ネットワークの異常については徒手療法はかなり良い結果を出せます。

 

登山やゴルフも再開できていたので、進行する筋力低下についてかなり抑制でき、QOLを改善させることができ幸いです。

筋力低下でお困りの方のお力に少しでもなれれば幸いです。

 


安心安全な優しい施術

【にしむら 治療院】

東京都港区芝5-27-5山田ビル503

JR田町駅から徒歩2分、都営浅草線三田駅から徒歩1分、都営三田線三田駅から徒歩2分

Tel : 03-6435-2437

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埼玉県さいたま市中央区下落合1013−1 スピカビル201

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呼吸機能の改善 肺の手術後やランニングのコンディショニング 東京都/田町駅/三田駅 さいたま市/与野駅/ さいたま新都心駅

今回のページは
前書き→機能解剖→症例の流れで記載しています。

今回と同じ”胸郭”に関係あるブログはこちら
肩の痛みと腕の疲労感 胸郭出口症候群

医療関係者はこちらのアメリカのオステオパシー(徒手療法)の資料をみるととても勉強になりますよ。
肺炎のための有用な補助的ツールのオステオパシー


まえがき

コロナウイルスによる肺炎の懸念はますます高まっており、どのテレビ局も放送時間を割いて注意喚起をしています。
私自身は学生時代の肺炎のトラウマから、日々のニュースでコロナウイルスによる肺炎の症状を見聞きする度に、学生の頃に肺炎で死にかけた事をフラッシュバックしています。

息を吸っても肺に酸素が取り込まれなかったあの時の辛い思いは、今私自身がこうして医療従事者としての人生を歩むきっかけとなっているので、今一度、この場で何ができるのかを見つめ直す機会ともなっています。

※東京都港区にある「にしむら治療院」もさいたま市にある「アギトス鍼灸整骨院」も衛生管理を徹底し、リスク管理を最大限に行いながら最小限の診療を続けております。
各治療院の対策についてはそれぞれのホームページからご確認ください
にしむら治療院ホームページ
アギトス鍼灸整骨院ホームページ

私は学生時代、肺炎によって低酸素状態となり緊急搬送され治療を受けたことがあります。
小児喘息の持病があり、通常よりも呼吸機能が弱かったことが、軽い肺炎でも私にとってはとても酷い重篤な事態となっていました。

症状が改善し、退院する時に、今後も肺炎など呼吸器系の疾患で心配しないようにいくつかのアドバイスを教えて頂いたことを今でも思い出します。

  • 健康なうちに、肺活量を上げるためにトレーニングをすること(例えば、水泳やマラソン)
  • 胸式の呼吸から腹式呼吸を活用する(男性は腹式呼吸の方が強い割合で機能すると言われています)
  • 寒冷時、気管支を刺激しないように鼻呼吸をすること(口呼吸だと冷たい空気がそのまま気管支を通り抜け、刺激することで気管支が狭くなる)

 

この留意点は、健康な方も肺炎になった方も意識しておいてほしい点です。

 

その後医療従事者になる道を選び、いろんな専門書物を読みあさったことで、様々な徒手療法(手技)やエクササイズで呼吸機能を改善させることを学びました。

 

そういった知識と経験は、
肺癌を患い、その手術によって片方の肺の機能が弱くなり、着替えることも休み休み呼吸を整えなければままならない方の治療にも活かすことができています。

手術や疾患によって落ちてしまった呼吸機能の改善だけでなく、
マラソンを行っている一般ランナーやトップアスリートのコンディショニングにも活かすことができています。

幸い昨年は、世界陸上にも選手を送り出したり、テニスでは高校生日本選手権で優勝まで導くことができました。

今思うと、きっかけは学生時代の肺炎の経験だったことを思い出します。

さて、本題に進みます。


機能解剖学:

吸気時上部肋骨

肺は自らによって膨らんだり、しぼんだりすることはできず、肋骨に覆われた胸郭と横隔膜と呼ばれる筋肉によって、受動的に膨らまされ、肺に酸素が入る仕組みになっています。

その胸郭の動きは、背骨と肋骨の関節の構造によって幾つかの特徴があります。

その特徴に合わせた治療法を選択することで、肺に病を患っている方も、スポーツ選手も状態をより良いものにとすることができます。

まず、
上部肋骨(第一肋骨から第5または第6肋骨)までは、肋骨の前方に付着する胸骨が起き上がるようなポンプの柄に例えられる運動をします。

ポンプの柄 肋骨の動きのモデル
ポンプの柄 肋骨の動きのモデル

背骨(椎骨)と肋骨の関節である、「肋椎関節」をてこにして胸骨が持ち上がります。

下部肋骨は、それに対してバケツの柄のような運動をします。

吸気時中部肋骨
吸気時中部肋骨 バケツの柄運動

バケツの柄 中部肋骨 胸郭の運動
バケツの柄 中部肋骨 胸郭の運動

上部肋骨が前後に広がるの対して、下部肋骨は主に横の幅が広がります。

肺の機能が障害されている側の胸郭において、上部の脊椎は伸展(反らす)の制限、下部の脊椎においては側屈の制限があると、胸郭がうまく広がらず酸素が肺の中に取り込まれにくくなります。


症例:

80代 男性

症状 :
肺がん手術後に起こっている息切れ疲労倦怠感、腰痛、足のだるさ(足が持ち上がらない)

検査:

胸郭を触診し、呼吸時の肋骨を触ってみると、手術をした左の胸郭(実際には左の下葉を手術で除去)があまり膨らんでいません。

手術をした側なので手術痕による組織の癒着も考えられます。

肋骨1つ1つの可動性を検査
第6肋骨と第5肋骨で段差ができており、その肋骨を調べると、

第5肋骨:左屈変位
第6肋骨:屈曲変位

呼吸 肋骨(胸椎)の変位
呼吸 肋骨(胸椎)の変位

↑この屈曲変位も側屈変位も胸郭が広がりにくくなる現象なので、この治療で呼吸は深くできるようになります。

側屈の治療の仕方を紹介した動画はこちらです。

ご高齢になられますので骨折にも気をつけなければなりません。
今回は、座ったまま体幹を支えるような治療で少しずつ関節の動きを取り戻していきました。


補足:

横隔神経 C3
横隔神経 C3

今回は胸郭の動きである肋骨についてお話ししましたが、”横隔膜”に注目して考えると頸椎の調整も必要になります。

横隔膜を支配する横隔神経は、第3頸神経から出てくるため、頸椎の調整が必要なことがあります。

頸椎の調整については下の動画の1″44秒くらいから登場しますのでご参照ください。

 

 

まえがきでもご説明したようにマラソンランナーや水泳選手においてもこの呼吸機能を鍛えることは1つのテーマでもあります。

私自身もトップアスリートのケアに携わってきた中で、小さな改善の積み重ねが昨年の世界陸上に選手を送り出すような結果にも繋がりましたので、ぜひスポーツを嗜む方にも意識してほしいことです。

 


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口腔筋機能療法 舌がうまく動かない 

子供の口腔ケアや高齢者の嚥下機能の分野で流行のMFT (Myofunctional Therapy口腔筋機能療法)の理論は、歯並びや嚥下以外にも、発声の障害にも有効です。

主に舌のトレーニングを行い、歯並びや嚥下、発声の機能を改善させるこのMFTの理論を我々の手技療法を用いて行うとより効果があります。

今日は嚥下・咀嚼障害があり、発声の障害も出始めた介護受給者の治療の紹介と共に舌の機能についてもご紹介します。


舌のスポットの調整:

上顎の後ろに舌が収まるスポットがあります。

それよりも下に舌先が落ち込むと、上の歯が前歯を押し出す結果による出っ歯になる傾向にあります。

また舌先が左の方や右の方に寄ると、歯が押し分けられスキッパにもなりかねません。

そのため、この舌の位置を正しくするために舌の運動をする、これがMFTと呼ぶ治療法です。

子供の歯並びが心配な方は、ぜひ、「MFT 歯医者」で調べると近隣の歯医者が見つかるでしょう。

舌の解剖
舌の解剖


舌の機能改善に

舌の筋肉はどこに付着しているかご存知でしょうか

下顎骨、つまり顎の骨にくっついています。

下顎骨は”上顎にぶら下がっているため、頭が傾くと簡単に歪みます。

舌の運動の前に頭の傾きを治療することで、舌の動きはかなり改善します。

咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き
咽頭を通過する時の喉頭蓋の動き

舌を動かす運動療法(MFT)の治療を受けられている方にはその効果がかなり高くなりますので、一度我々にもご相談ください。

頭の傾きと顎関節症の説明は以前に動画でしていますので、こちらもご参照ください


発声や嚥下機能の改善に

舌の運動が顎関節の調整によって改善することは説明しました。

舌の動きが良くなれば、発声が良くなるか、嚥下機能も改善するか、なかなかそうすぐにはうまくいきません。

そもそも口がうまく開かなければなりません。

口が開くだけではなく、喉仏の上にある舌骨が上下に移動することも非常に重要です。

さて、その舌骨を動かす筋肉はどこからどこに付着しているでしょうか?

舌骨筋
舌骨筋

胸骨や鎖骨・肩甲骨から着く筋肉もあれば、頭蓋の茎状突起へと伸びるものもあります。

つまり、嚥下機能は、肩甲骨の異常や鎖骨の異常でも生じるため、ただ嚥下の運動を行えば強くなるというものではないということです。


実際に嚥下機能の低下を訴えてこられた方に

舌の筋肉の筋力テスト:

舌の筋力低下(突出検査 右<左)

タ行の構音障害

顎関節の機能:歯と歯を触れると左犬歯が触れる。
開口時は右が先に開き、続いて左が追いつく

肩関節の機能検査:左肩の可動域<右肩の可動域
左肩は重く、筋力テストで弱化が見られました。

治療

左肩の可動域の改善を狙って、脊柱の調整
肩の筋力改善を狙った頚椎の調整時に、頭蓋の傾きも補正できるよう心がけて調整すると

噛み合わせも改善、開口時の違和感も改善、舌の筋力異常も改善、そして嚥下時の喉元の引っかかりも取れました。

このように、筋肉はただ使えば改善するものではなく、筋肉の走行を意識して起始停止している関節の調整も必要です。

MFTでも思うような改善が見られない場合でも諦めず、まず一度ご相談ください。

 


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頭痛 目を動かすと響く頭痛 

頭痛には様々な症状がありますが、大きく3つに分類されています。

群発性頭痛・緊張性頭痛・偏頭痛の3つです。

この分類の仕方では分けることができない症状
「目を動かすと頭の前からこめかみにかけて痛むんです。」の症例についてご紹介します。

頭痛には様々な症状がありますが、大きく3つに分類されています。

群発性頭痛・緊張性頭痛・偏頭痛の3つです。

多様な症状の出方をする頭痛という問題をたったの3つに分類するのは安直です。
視野を広げて考えてみましょう。

この3つの分類の仕方では分けることができない症状
「目を動かすと頭の前からこめかみにかけて痛むんです。」の症例についてご紹介します。


前頭部とこめかみは神経の走行で分類すると
前頭部=後頭神経、こめかみ=耳介神経
に分けられます。

後頭神経なら後頭骨・第一頸椎・第二頸椎が重要なポイントですし、
次回神経なら第二頸椎・第三頸椎が重要です。

今回を動作時痛と分類するなら、「目を動かすと痛む」という眼球運動の問題とも考えられます。

今回ご紹介する症例は、眼球運動と頸椎の回旋異常が影響していた頭痛です。

症例を理解するために必要な眼球運動の基礎知識はこちらです。ごくごく初歩的な神経学について説明しています。

 


症例:男子学生 部活で頭を打ってから続く頭痛

 

年明けに部活動で頭部から転倒し、病院で検査を行うが特に大きな外傷はなく安静に過ごしていた。
頭痛は続くが、脳など異常は現れず経過観察を続ける。
1ヶ月以上が経過したが変わらず頭痛が続くので、代替医療として当院に相談に至る。

 

神経支配から考えた、後頭神経と耳介神経の絞扼神経障害(神経の圧迫から起こる痛みや痺れ)と眼球運動の異常から起こる頭痛の2つの視点で治療計画を作成。

 

検査

後頭骨:右後方変位
第一頸椎:左後方変位
第二頸椎:左後方変位(C1<C2)
第三頸椎:右屈変位

椎骨の変位のタイプについてはこちらをご参照ください

IMG_0737

眼球運動の検査:左に動かすと左目の眼振がやや見られる

 

治療計画

頸椎と頭蓋の回旋変位による椎骨動脈の圧迫
頸椎と頭蓋の変位による後頭神経と耳介神経の圧迫
左眼の外眼筋の追従性運動の障害

 

治療

後頭骨の回旋モビリゼーション
頸椎の回旋モビリゼーションと眼球運動の協調運動
その他、肩や体幹の可動域の減少部分に対しての調整

 

1回目の治療後、眼球運動による眼振は収まり、頭痛も軽減
2回目の治療後、首の可動域も改善し、頭痛もさらに軽減


考察

頭痛の一般的な3つの分類は、投薬治療においては必要な分類なのかもしれませんが、薬で軽減しなかったり、薬を飲み続けている方々からすると、科学的根拠がある分類とは言えないと思います。

もっと症状から分類した方法も必要で、今回も本人が訴えていた症状通りの治療を施すことで改善が見られました。

 


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