側頭骨と後頭骨の調整 肩こりや全身の症状に効果あり

なんだかんだで開業10年が経過しておりました。

まだまだ勉強することは多く、もう10年が経ってしまったのかと、この先30年で身体の機能を学び尽くしたと言えるくらいの域に達することはできるのだろうか。

必死に走り続けた10年ではあったけれども、まだまだ走り続けなければならないと感じる今日、「おぉ!」というような変化を解剖学からその現象を確認していきます。

 


オステオパシーやカイロプラクティックには「頭蓋調整」と呼ばれる頭蓋骨を調整する方法があります。

その頭蓋調整や第一頸椎の調整はありとあらゆる症状を改善させることができる、そんな言われ方をします。

もちろんそれで効果が出ることも多いですが、やっぱり手足の関節や筋肉の調整をしなければ改善しないものも多いです。

今回はその頭蓋調整の効果から、解剖学の理解へと進めていきます。


症例:

症例は、割と一般的にいう「肩こり」「頭痛」です。

肩の可動域を測ると、両腕とも重く、水平(90度)までは達することができません。

この重い腕を持ち上げてデスクワークや家事をされているかと思うと、日々辛い気持ちを察することは容易い、そんな重く挙がらない腕をしていました。

 

普段通り、肩の三角筋を支配している第5頸椎付近の調整や、肩の肩甲上腕リズムの調整として腰部や肩甲骨の治療をしてきましたが、だいぶ軽くなっても120°ほどの挙上でかなり重さが出てきます。

治療部位を変えながら肩の動きをチェックする中で、側頭骨の調整で今までにない肩の軽さにまで変化しました。


考察:

側頭骨の治療でなぜ、肩の可動域や腕の重さが改善したのかを考察してみます。

筋肉は、それぞれ支配している神経が異なります。

腕を上げるための神経であれば、筋皮神経・腋窩神経・長胸神経・肩甲上神経などがすぐに浮かぶでしょう。

多くの方が頸椎症性神経根症にちかい病態にあるため、頸椎の治療で神経が促通され筋肉が正常に動くようになります。

今回もそうでしたが、側頭骨の調整は頸椎症や神経根には影響を与えません。

それでは、なぜ効果が出たのか。

 

首・肩そして背中に広く分布している僧帽筋は副神経という脳神経が支配しています。

脳神経の分布
脳神経の分布

魚類から進化した我々の体は、僧帽筋は当時エラを動かす筋肉だったから、脳神経による支配であると言われています。

この副神経は、延髄から起こる延髄根と頸髄から起こる脊髄根とに分かれていると言われていましたが、延髄から起こる延髄根は、喉仏周囲の筋肉を支配する迷走神経の一部であるという見解が強いと言われています。

最近の知見については、今回議論をしませんが、この副神経や迷走神経は舌咽神経(味覚)と共に「頸静脈孔」を抜けて頭蓋から体表に出てきます。

副神経
副神経

この頸静脈孔は後頭骨と側頭骨に挟まれていますので、後頭骨や側頭骨に付着する筋肉が緊張を起こしていると機能を低下させてしまう可能性があります。

頭蓋 底面
頭蓋 底面

図の右下にある頸静脈孔を追っていただくと側頭骨と後頭骨に挟まれているのが確認できるかと思います。

またそのすぐ下(実際の体だと後面)に後頭顆があります。

そこに第一頸椎(環椎)が接続するため、環椎が異常を起こしても副神経や迷走神経に緊張が起こってしまうのです。


 

とても大きな変化が出るため神秘的な治療と思われる頭蓋調整や環椎の治療も解剖学を理解するとそんなに驚くことはありません。

臆説ではなく、徹底した研究で証明された治療計画を立てたいと常々思っていますので、皆様にも理解されやすいシンプルな治療を今後も目指していきたいと思います。


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投稿者: 西村 公典

Growth Begins With Healing Trauma. 笑顔は痛みからの回復によって始まります。 少しでも皆さんのお力になれれば幸いです。

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