子供の発達 出産時における回旋異常が発育に及ぼす影響

歩行障害

昔、アメリカでは、カイロプラクタティックドクターが出産に立ち合い、生まれてくる胎児の調整を行っていたそうです。

当時は産科婦人科も学問の対象であったという話から、子供の歩行障害に対しての治療の一環として、正常分娩とは何かの勉強を始めたのが数年前になるかと思います。

今回の症例は、出産における回旋異常が、その後の発育に及ぼす影響について説明を交えてご紹介します。


骨盤回旋

※胎児は出産時に回旋しながら胎盤を通り抜けます。

症例:

母親の腰痛と坐骨神経痛が最初の来院動機でした。

主訴:
左腰痛と左足坐骨神経痛(臀部が一番強く、足は痺れよりは張って重いという感覚)

左に骨盤が傾斜し、あぐらをかいて子供を足に乗せる際に、当初左足の上に乗せるのが辛いなという感覚から起こり、次第に腰痛・坐骨神経痛を発症。

治療方法:
股関節の屈曲と外旋の可動域が減少しており、あぐらがかけなくなっているのを改善させる目的で股関節の牽引と仙腸関節の調整。

骨盤の傾斜に伴い、腰痛が左側弯している
仙腸関節の調整の後、左側弯し坐骨神経となる前の第4腰神経の圧迫を側弯の調整。

この腰痛や坐骨神経痛の治療に関しては、ご説明したようにいつも通りの治療で改善しました。
腰痛の治療を重ねる中で、お子さんの出産の話や、歩いている時の片足を少しひきづるような仕草について相談があり、一度見させて頂くことになりました。


今回のテーマ

「子供の成長と出産時の回旋以上」

左足を少しひきづるような歩き方をしていました。
触診してみると、

SLR(下肢挙上テスト) 左30度 右90度
股関節外転 左30度 右45度
股関節外旋・内旋 左<右

といったように、左足の股関節の可動域が低下していました。

新生児の頃には向き癖が強く、左側をよく見ていたそうです。

今度は体幹と頸椎の振り向きに差があるのかをチェックすると
頸椎 左回旋90度 右回旋45度
体幹 左回旋>右回旋

今も向き癖の名残はあるようでした。

治療:

姿勢反射の観点から、頸椎と体幹の回旋可動域を改善させてあげると左股関節の可動域も改善し、歩行の動作もスムーズにすることができました。

むきぐせが新生児の時から強い場合、多くは出産時や妊娠中の胎児の状態が関わっています。

難産(出産時の回旋異常)だったことや、逆子の期間が長かったことが後々の問診で聞き取れたので、やはり母体の骨盤や腰椎、そして股関節の状態が子宮を傾け、胎児の回旋異常を起こしたと仮定できます。

妊娠するまでだけに目を向けず、子供のためにも出産の時のストレスにも目を向けていただければ幸いです。

妊娠中の施術を希望される場合は、安定期を過ぎてから、もしくは担当医師にご相談の上、ご連絡ください。

 

不妊治療でお困りの方もぜひ一度ご相談ください。


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