腱鞘炎や関節炎は頻繁に見かける症状の一つで、難しい症状はたまにあるものの、だいたい5回以内で結果が出る症状です。
診察で重要なのが、「行うべき行為」と「症状の部位」です。
今回は「ゴルフ」を趣味にする方の「左人差し指」を曲げた時の痛みについて症例を元に機能解剖学的に原因を紹介します。キーワードは【指を支配する神経系】です。
ゴルフなどのようにクラブやラケットを握る競技では人差し指や母指の症状が比較的多く見られます。

手の障害の分類
理由は大きく2つあります。今回の「左手人差し指」はクラブやラケットを持つ際に、①グリップ部分に対して指が横(中指の方向)に押される形になります。

指の内転ストレスと腱鞘炎
そこにスイング時にしなってくる②クラブの重みが加わると痛みを起こしやすくなります。 ではどうすれば治るのか、それぞれに対してお答えします。 ①の指が横にかかるストレスに耐えられるようにするためには、指と指の間にある骨間筋と呼ばれる筋肉が強くなければなりません。

手の内在筋
通常この筋肉が異常を起こすのは尺骨神経と呼ばれる神経の障害が多いので、尺骨神経を促通することで大体の場合は改善できます。 ②のクラブの重みがなぜ加わるか、ですが、ダウンスイング時シャフトのしなりが戻ってくるタイミングでリストターンが上手くできていれば、人差し指には力がかかりません。このリストターンは肘で行われているので肘の機能異常を改善すると指の痛みも改善します。 更に言えば、左手においてはリストターンに使われる回外筋は指を伸展する筋肉を支配する後骨間神経を通しているため、それも効果がある理由です。
「痛みある部位と症状」そして「必要とされる動き」これを組み合わせるとなかなか治らなかった痛みも意外と改善できるものです。
実際の症例に対する考察を交えた治療の説明はこちらをご参考にしてください
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