最近多い、【膝の痛み】について最近多い症例についてご紹介します。

3d Illustration of Women Knee pain
「膝の痛みでヒアルロン酸の注射を続けているが良くなりません。」
このような相談は多く、医療業界ではよくある事実ですが、患者さん的には注射が効果的と思っている方が多いので、不安になるのでしょう。
ヒアルロン酸が効果を出す時というのは、ほとんどが軽症の場合です。
効果が見えにくくとも、感染症や関節内出血というリスク以外に副作用がないという利点があり、病院でも永遠と続けているところが多いのが現状かと思います。
ヒアルロン酸注射が効果が出る場合というのは、数回で効果があり、2ヶ月も続けている場合は【ヒアルロン酸注射では良くならない状態】だと考えたほうがいいでしょう。
【良くならない状態】ってどういう状態だと思いますか?
今日は一つの事例を元にご説明します。
ヒアルロン酸が効果を出すのは、「関節の動きを滑らか」にする作用があるからです。
この【関節の動きの滑らかさ】が強制的に抑制された場合、ヒアルロン酸注射をしても痛みが取れるとおもいますか?
足関節による一例をご紹介します。
まず、【足の長さ】が膝の痛みに影響することは容易に考えられると思います。
短くなるほうが荷重がかかりやすいく痛みやすいのが通常です。(※実際には長い側が痛くなる人もいます。)
【足の長さ】これは骨盤や、股関節だけでなく足関節でも変わってくることをご存知でしょうか?
昔に足関節を骨折して、疲れてくるとその痛みが出ていた方が、ここ数ヶ月は膝の痛みを訴えて来院されました。
整形外科で数ヶ月もの間、電気とマッサージ、ヒアルロン酸注射を行なっているが良くならず当院に来院。
既往歴から足首の問題も疑い検査をしてみると、もちろん動きが制限されています。
【扁平足(足の裏が平たく、足のアーチが減少している状態)】となっています。
この扁平足は足を短くしてしまうことをご存知でしょうか?
足の長さに影響が出るだけでなく、脛骨と言われるすねの骨に回転する力も加わるため(緑の矢印)、地面に足がついている時に膝が痛む場合にはこういった影響が多くでます。
足が全身に及ぼす影響は【運動連鎖】という概念で説明されていますので、そちらもご参照いただければ膝だけでなく、肩も痛みなども影響していることがわかります。
『膝が痛い、腰が痛い、肩も痛い、頭痛もする。自分自身の体に何が起こっているのかわからない。』
こういう症状はCRPSと診断されがちですが、意外と運動連鎖の問題だったりするのです。
皆様のお力になれれば幸いです。
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にしむら治療院院長
さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201
アギトス鍼灸整骨院 代表
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西村 公典