梅雨時期は湿度のせいで、体が重く感じます。
この「重い」という感覚は湿度によるものだけではなく、神経症状のことがよくあります。
今日は「重い張り感・鈍痛が肩から手の先」まであり、「力が入らない」といった神経症状を呈していた方の症例を報告します。
40代男性:
学校の教員をされている方で、泊りがけの移動教室の時に、「枕の違和感」を感じていました。
すると翌朝から首肩の凝りと、肩から腕の重い張り感が出現し、次第に手の先までしびれるようになりました。
一週間が経過し、手の力まで入らなくなり、整形外科でX-pとMRIを撮影し、並行して当院に受診。
座っている体勢で、患側の肩が上がり、頚椎に肩から突き上げるような力を及ぼしていることが予測できました。
また、頚椎の右側(患側)が前に出ており、神経根を圧迫していることも予測できました。

黄色が神経(首の隙間から出ているのが神経根)
後日のMRI結果では、ごく僅かのヘルニアがあるものの、手術が必要なほどではないため経過観察となりました。
ここで重要なことが
【ごく僅かなヘルニアでも神経根と呼ばれる、首から出てすぐのところにおいて圧迫を取っておかないと痺れは一向に良くならない】
ことです。
初見時の検査からも
「首を右に向けている」
「右肩を軽く下げる」
時には握力が上がることから、頸椎や胸椎の部分での回旋異常や側屈異常を改善することで握力は上がることが予測できましたので、行ってみました。
すると直後から握力は7割程度回復。
肩の可動域は9割回復。
痺れは肘周囲と肩の外側のみ少し残りましたが、手先の方への痺れは取れました。
3回目の治療で、ほぼ完治。
体育など運動を再開しても不自由ない程度まで回復。
ただ運動後の筋肉痛が右上肢だけ長く続くことから【遅発性筋痛】と呼ばれる神経症状が若干出現しているようだったので、激しい運動後だけその後も数回続けてもらっています。
手の痺れや力が入らない、肩の痛みなどでお困りの方に少しでもお力になれれば幸いです。
安心安全丁寧な治療
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にしむら治療院院長
さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201
アギトス鍼灸整骨院 代表
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西村 公典