腸脛靭帯 iliotibial-band と呼ばれる膝の外側にある靭帯の炎症は、ランナーに多くランナーズニーとも呼ばれています。
当院ではランニングのフォーム分析と関節機能学検査によって、異常フォームの原因まで追求しているので、ランナーズニーに多い原因部分が見えてきます。
本日はその最も頻度の多い原因をご紹介します。
まず一般的に言われるのが、ニーイン(膝が内側に入る)していることが原因と言われ、おしりにある臀筋の筋力強化を指導されます。
しかしなかなか良くならない難治例の方は多くいらっしゃいます。
お読みになっていただいている方の中にはそういった難治例の方もいらっしゃるかもしれません。
筋力低下→筋力強化の流れは安易で、
筋力低下→問題把握→問題改善→結果筋力が上がる→再発防止のため筋力強化
これが本当の治療です。
さて、難治例の方の問題の一つをご紹介します。
難治例に多いのが【足の接地時に体幹の回旋が強すぎる】ことです。
スピードをあげる場合、歩幅ストライドを大きくするか回転数を上げることを通常行います。
ストライドを大きくするために腰を捻転させすぎると、それによって、ニーイン(膝が内側に入る)状態になり、結果、腸脛靱帯炎を引き起こしてしまいます。
問題把握ができました。
問題改善するためにはどうするかというと、
腰の捻転、主に患側の方に回旋が強い部分は反対側に回らないことがほとんどなので、その回旋を作っていきます。

回旋モビリゼーション
人によってはその関節が捻挫のようにゆるくなっていることがあるので、その場合は固定とスタビリティ強化のための体感筋力トレーニングが必要になってきます。
さらに動きを体が記憶している場合もあるので、【接地の瞬間の膝と体幹の位置をプライオメトリクスなどを使って体に覚え込ませる】ことも必要なケースがあります。
筋力トレーニングは、使いやすい筋肉を収縮させてしまって、悪化させることがあるので、弱い力で覚えこませて行くことが重要です。
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にしむら治療院院長
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アギトス鍼灸整骨院 代表
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西村 公典