膝の靭帯損傷後の不安定性に対する治療計画

仙腸関節炎・仙腸関節の障害
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【プライオメトリクス】

という伸張反射とよばれる神経の機能を利用したトレーニングがあります。

※伸張反射とは、腱が急に延ばされた際に、反射的に筋肉を収縮させて守ろうとする反射機能です。筋収縮の調整にも役立っています。

 

膝の靭帯損傷をしたあとには、この伸張反射がうまく機能しない現象が起きるため、当院では、膝の靭帯損傷または、足首のねん挫などによって、伸張反射が減弱している方にプライオメトリクストレーニングを行っています。

 

しかし、伸張反射の減弱する理由として、過去のケガ以外にも影響を与える要因がたくさんあるため、まずは問診と機能検査によって、他因子をあぶりだすことが重要です。

本日は、伸張反射の検査を用いて、他因子の発見と改善する治療についてご紹介します。

動画にまとめました。動画はこちらから参照ください

 

男性

主訴:左ひざの靭帯を伸ばしてから、テニスをしている際に左ひざの不安定を感じる。

受傷機転:テニスをしている際に、足首をひねり、そのまま倒れ、膝の半月板と内側の靭帯を損傷。
病院を受診し血種を抜いた後、接骨院に通って痛みが取れたのでテニスを再開しました。

 

筋力低下が疑われたのでスポーツジムにも通い、トレーニングを続けるも不安定感はとれなかったので困っていたところ、当院を紹介され来院。

 

着地時にすぐに動けないという問診で得た情報から、プライオメトリクスのトレーニングを行って見ると、左足着地はぐらつきます。

膝の筋力テスト(四頭筋)を行うと、患側の左側で筋の出力が遅延、固定力も弱くなっていました。

他にも重要な梨状筋の筋力テストを行うと、四頭筋同様に筋力の発火の遅延、固定力の弱化を示しました。

 

神経の機能検査にも利用できる筋力テストによって大腿神経と坐骨神経の機能の低下が見られたため、上部腰椎と骨盤を触診し、異常部位の判定と治療を行って見た後、再度検査しました。

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すると筋力は上昇し、プライオメトリクスの着地も安定しました。

 

【弱い】から【トレーニング】は間違いで、【なぜ弱いの?】の問いかけで得た仮説を触診によって検証することが大切です。

 

運動の復帰、そしてその後の成長までお力添えできれば幸いです。

 

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にしむら治療院院長

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さいたま市中央区下落合1013-1スピカビル201

アギトス鍼灸整骨院 代表

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西村 公典

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