”足の力が急に抜ける”
”股関節がギクッとして力が抜ける”
”股関節が詰まったような感じ”
“お尻の奥が痛くて力が入らない”
こんな症状の方が数人来院しており、ほとんどが仙腸関節の機能制限をリリースすることで症状が改善します。
仙腸関節の治療は全く異常がないと言われた方はもちろんのこと、整形外科で股関節の疾患を診断されている方にも同様に効果を発揮します。
仙腸関節には様々な機能制限があり、その検査なくして改善は認められません。
股関節の動きに対応して仙腸関節が動いているかを必ず検査しなければなりません。
足の長さを比較するだけで矯正をすることは危険です。
今回のように股関節に症状を出している場合は『足の動きに対しての仙腸関節の動き』が重要になるため足の長さを比較するだけでは問題は検出できません。
さて、今回のように股関節の力が入らず、詰まった感覚があるような場合に多い状態をご紹介します。
写真の向かって左側にある右の骨盤は、丸で囲まれた仙腸関節部分に問題を抱えています。
右の仙腸関節の上部が離開しており、その状態で股関節の寛骨臼は覆いかぶさるように股関節にのしかかって来ています。
このような状態の場合、股関節の問題を抱えるのは必然と言えるでしょう。
横から見た線でも骨盤の外側と股関節の大転子部分との差が逆転しています。
右足は骨盤よりも大腿骨が内側にあるため”詰まった感覚”が出てきます。
上半身の体重を両下肢へと分散する役目がある仙腸関節が離開していると言うことは、まともに体重を乗せることができず、腰で崩れてしまいます。
“腰がギクっと抜ける”
”足の力が抜ける”
このような感覚を持っている方は仙腸関節の不安定性をきたしている場合がとても多いです。
股関節の痛みに悩まされる方のお力となれれば幸いです。
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
(サテライト治療室:埼玉県大宮、千葉県我孫子市、山口県長門市)
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西村 公典